米国けんきゅうにっき

はじめまして!2001年に日本を飛び出し米国へ。研究分野は化学でしたが、2005年のはじめに職場を東海岸から山の中へ移し、その際に研究分野も大きく変えました。そして2010年に結婚とグリーンカード取得。さらにさらに2011年夏に再び1800マイルを東に向かい、新天地、ミシガンに生活の場を移しました。2016年夏に仕事の都合でテネシーに引っ越しました。クルマ関係の仕事ですが、未だに合間を見ては投稿論文の準備をしています。まあ、せっかくの貴重(?)な人生なので、日々の出来事を残しておくことができれば幸いです。

思い出(旅行編)

Natural Bridge Falls

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 一昨日、日本から戻ってきて体重を量ったら7キロも増えていた。やっぱり日本食って美味しいのね、こんなに肥やすんだから。でも今朝、測定したら昨日よりも2.2キロも減っていた。やっぱりBozemanの環境ではエネルギー消費が激しいのかしらん。

 さて新年も早々、本ブログをサボるのもあんまりよろしくないので、ちょっと昨年、出かけた場所を紹介しよう。Natural Bridge Fallsという地元ではそれなりに有名な観光スポットなんだが、どれくらい有名なのかといえばたぶん大分県民にとっての臼杵大仏くらい?とビミョーな立ち位置である。まあそれでも一度訪れてみると、ちょっと興味深い地形を堪能できるので、大仏を拝観するよりは楽しめるか?

 場所はBozemanからI90を東に向かって走ること小1時間くらい。Big Timberという町でインターステートを降りる。そこから州道(このNatural Bridge Fallsに続いている)を未舗装直前まで走ればたどりつける。Bozemanからクルマで2時間くらいだろうか。このあたりはBozemanの南にも広がっているGallatin National Forestという広大な国有林の中にある。

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周りは山に囲まれているちょっとした渓谷を形成しているが川の水は目視できない


 何が珍しいのかといえば、上の写真に写っている渓谷構造の地中に川が流れているのである。もちろん増水時には水はトンネルから溢れてしまい、フツーの渓谷の様な外観になるのだが。ちなみに訪れた日には右の写真の陰の部分でヒトがロッククライミングの練習をしていた。どうやらここはそんなところでもあるらしい。

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こちらは上流の方まずここから川の水は地中に潜る


 ちょっと文章では説明しにくいのだが、この川(Boulder Riverという)は2度、地中に潜る。上流から見て一度目は直上の写真のように、小さな滝となって穴の中に入っていく。

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滝の本体である対岸から見たかんじ


 そしてここで川の流れは滝となり、地上にいったん顔をだす。川の流れはこの滝壺を経て再び地中に潜っていく。その流れは最初に説明した渓谷構造の地下を通っていくわけだ。

 お気づきの方も居られるかもしれないが、名前とは異なりここには"Natural Bridge"は見あたらない。なぜなら1988年にその天然の石橋は崩れ去ってしまったのだとか。今となってはその痕跡もちょっとわからないんだが、増水のたびに川の流れが大きく変化したのでは、天然の石橋ももたなかったのだろう。個人的には増水時にちょっと来てみたい気もするんだが、きっとおっかないんだろうな~。

刑務所を社会見学

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 とはいっても使われていない刑務所ね。

 これもすでに2年近く前のことなのだが、モンタナ州、Deer Lodgeという町にあるThe Old Montana Prison Museumというところに行ってきた。Deer Lodgeは銅鉱山の街、Butteとヒッピー(?)の街、Missoulaの間にある、この区間では比較的大きな町だ(とはいってもかなり小さな町であることにはかわりないが)。ここでワタシの大好きなデモリッションダービィ(平たく言えばクルマのぶつけ合い)が開催されるというので、Mぽんと一緒に行ってきたのである。

 さて開催までずいぶんヒマがあったので、先日紹介したAnacondaの大煙突を見た後にこのOld Montana Prisonにやってきたわけだ。

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入り口はもう楽しげな雰囲気見張り台だそうだ最初に建てられた刑務所の囚人房跡


 ちなみに社会見学と書いたのは、モンタナの子供たちが行く社会見学の定番なんだそうな。

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"The Cell House"の側面と刑務所の壁だな囚人房はこんな感じ


The Cell Houseってゆーのは囚人たちを収容する建物だな。上の写真のやつがこの場所が退役するまで使われていた施設。

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暴動があったときにバズーカ砲で破壊された部分The Cell Houseを運動場から見たシアター、中はちょっとすごかった......


 昔、この刑務所でかなり大規模な暴動があり、そのときに所長以下数名が殺害されたと、物騒なことが説明されていた。この暴動を鎮圧するため州軍が投入され、上の様にそのときに激しさを物語る爪痕が遺されている。

 最後にシアターと説明される建物の中を覗いてみた......名前とは裏腹に中は暗~い雰囲気の上に、大量のハトの糞。そしてどうやら昔、火災があったらしく、ところどころ焦げていた。その上で、中には組み立て式の絞首刑台が安置されていたのである......とりあえず写真を撮ったらなんか写りそうなカンジだったので、写真はナシ。もし興味がある人は、実際にいってみてください......

Anacondaという町

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 もう2年ほど前になるのだが、Anacondaという町を訪れたことがある。まあ理由はI-90を通るとき、ButteとMissoulaの区間でいっつも目に入る構造物があったためだ。その構造物とは巨大な煙突である。場所はButteを出てからDeer Lodgeの手前あたりの区間。西にI-90を走る場合は左側に見えるわけだ。

 さてこの煙突のことをラボのみんなに聞いたことがある。まあジモPとかは基本的に自分の地元にあまり興味がないのだろうね......有用な情報は得られなかった。しか~し、何かの機会でウチのボスに煙突の話をしたら、なんと知っていたワケだ。答えは精錬所(Smelter)。確かに巨大な煙突をもつ施設なんて、精錬所か発電所、ゴミ処理所に化学プラントくらいしかおもいつかないのだが......まあ、そのとき初めて"smelter"なる単語を聞いたので、ボスが説明してくれた文脈から脳内連想して日本語の”転炉”を思い浮かべた。むか~しの社会科の授業で製鉄所の内容を学ぶじゃない?そこで高炉で粗精製された鉄を精錬する炉ね。でも、"smelter"をウェブの辞書で調べても精錬所としか書かれてないんだよね~、手持ちの辞書には”転炉”とも書かれていた気がするんだが。

 話を戻そう。モンタナ、Anacondaは銅精錬で栄えた町だそうだ。隣街(とはいっても結構、離れているが......)のButteは銅鉱山の街なので、そこから得られた銅鋼を川でAnacondaに運び込んで精製していたのだと。

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大煙突の手前には駐車場が煙突を手前になんだか広場があるこれはなんでしょう?


 そもそも正確な場所を把握していなかったのだが、巨大な煙突に向かってクルマを走らせると駐車場にたどり着いた。んで、駐車場の看板にはAnaconda Stack State Parkとかかれているのだ。この巨大な煙突をI-90から眺めていた時点で煙を出しているシーンを一回も見たことがなかったので、たぶん稼働してないんだろうなという予感はあったのだが、Anacondaに入ると鉄道の引き込み線やら巨大なボタ山があるじゃない。だからもしかしたらまだ稼働中?と思ったり。でも州立公園に指定されているところを見るとやはり産業遺構なんだろうなぁ。

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広場の巨大なナニかは煙突基部の模型、大きさを体感できるわけね予想通り、廃墟化しておりました


 広場には銅精錬で使われていた道具のモニュメントとか大煙突基部の模型とかが置かれていた。なんでもワシントンのペンシルタワーがすっぽりはまり込むんだってさ。たしかにこの距離から見ても巨大さは伝わるわけさ。

 まあ当然、近くまで行ってみたいという衝動に駆られるわな。で、周りを散策した結果、かつての精銅所のゲートがありました。しかもゲートは開けっぴろげられている。ここが日本なら迷わず行ったんだが(立ち入り禁止とは書かれてなかった)、ここば米国。たぶん私有地なので撃たれかねないなぁと思ったのでいきませんでした。たしかにそのあとネットで煙突近くの写真を探してもあんまりないんだよね。だから行かなくて正解。それに老朽化も進んでいるらしく、同じくネットで見た超望遠の写真を見ると結構、表面が剥離しているっぽい(基部から途中までは煉瓦作りだとか)

 そーいうわけで、長年のナゾは一応、解決したのであります。

ここはようがんのみずうみ

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 改めてこれまで撮った写真を眺めてみると、このブログでは紹介していないものがたくさんある。そういうわけでちょっとネタが古くなってしまったものも紹介していこう。なんでこんなことを言い出すのかといえば、昨日のことなのだが、REIでちょっと大きなものを買ったので、クルマに運びこむのに同じデパートメントの日本人ポスドクのMさんに手伝ってもらったのだ。で、ああ、そういえばMぽんがこっちに来てた時にこのMさんとLava Lakeトレイルに登ったなぁと思い出したわけ。そーいうわけだ。

 ワタシの住んでいる町、Bozemanは約4000フィート(1700メートル)の高台にある。それゆえ周りを山に囲まれており、前回のエントリでも紹介したようなショートトレイルがたくさんあるのだ。今回、紹介するのはそのうちのポピュラーなやつ、日帰りでハイキングを楽しむにはもってこいのもの。実際、ワタシ達が登ったその日には化学科関係の知人に3人ほど出会った。

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Spanishピークはこの辺でもっとも目立ってる山湖までは3マイル(約5キロ)トレイル途中から見た山々(名前はちょっとわからん)


 トレイルヘッド(登山口)はBozemanよりもちょっと南の方、West Yellowstoneに向かう道の途中にある。その日はとっても天気が良かったのでトレイルヘッドには所狭しとクルマが停められていた。

 目的のLava Lakeまでは片道で約3マイル、換算するとざっと5キロになるのだが、プラスアルファで勾配があるので、それ以上の体感があったね。(要するに運動不足なだけなのだが)

 トレイルの途中は木々が生い茂っており、直射日光が遮られている。そういうわけでその日の気温とは裏腹に暑さは感じられなかった。

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湖畔はトレイルより低い位置これがLava Lake、溶岩でグツグツではな~い犬が泳いでいた


 先述の様にトレイル途中では学生の中で声のでかいので有名(?)なBen(彼は日本人を見るとかならず”おはよう!”という)とRoyce(下の階のアメリカ人ポスドク)に、湖畔では同じ階の学生のDavidの知り合い(このヒトはカリフォルニアから遊びに来ていたらしく、その翌日には帰るんだとか)に出会う。

 その日は風もなく、湖畔は静かそのものであった。私たちが昼食をとっていた岸辺の近くでは別のハイカー達も休んでいた。彼らの連れている犬は楽しそうに湖を泳いでいたなぁ......

 さて、帰りである。なんだか途中で○意を催してきたのが記憶にある。たぶん普段あんまり飲まない水を大量に摂ったためだろう。さすがにヤヴァくなったので最後は麓のトイレまでダッシュしたのであった......_| ̄|○

Truman渓谷というところ

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 もう昨年の初夏になるのだがMぽんと一緒にTruman Gulchというところにハイキングに行った。Bozemanの町の端っこの方にトレイルヘッドがあり、ちょっとしたハイキングにはもってこいの場所だと下の階のMさんにすすめられたのだ。

 Bozemanの近くというよりも隣町のBelgradeのほうがどちらかといえば近いような気がする。まあいずれにせよ町外れなのだが、ちょっとトレイルヘッドがわかりにくいところにあったのだ。左の看板からさらにしばらくクルマで走っていったのだが、その日はにわか雨が降ったりとあんまり良い天気ではなかった。それだからだろうか、トレイルヘッドにもほとんどクルマが止まっていなかったわ。

 さてトレイルを登っていくと、先行していたグループとすれ違った。でもその数は少なく2,3組くらいか?しばらく登っていくウチにワタシらを追い抜いていく元気なおじさんとオフロードバイク(自転車じゃなくて日本語のバイクね、ココはモーターサイクルもオーケーなのだ)の2人組が登ってきた。

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トレイル口はなんだか寂しいのだ途中はこんな感じだわさ
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開けたところと人物比なんか異様な存在感の清水広場を来た方に眺める


 バイクの2人組は途中で追いついた。どうも1人のほうが泥にはまってスタックしたらしく、下山することにしたらしい。確かににわか雨が降った直後だったので、路面はちょっとぬかるんでいた。

 しばらく歩くと下段写真のような大きな広場に出る。まあ広場とは言ってもスロープになっているのだけどね。まあMぽん比で見ていただければ、結構な広さでしょ?小径の先には異様な存在感の清水が在った。道はまだ先まで続いていたんだが、ここまで来るのに2時間近く歩いたので、ここで昼食をとりつつ休憩した。

 昼食中もなんだか静かで、登ってくるハイカーもなし。ただ先行したおじさんがまだ折り返して来てないところを見ると、彼はさらに上に行ったんだろう。

 あんまりひらけているので、昼食はちょっと落ち着かなかったのだが、ちょっと不思議なことがあったなぁ。まあ雨合羽を着ていることからわかるように、ちょっと霧雨だったのだ。ただ風はほとんどなかったのだが、突然、なんの前触れもなしに突風が吹いた。Mぽんはトトロの猫バスが通過したみたいだね~と言っていたわ。

 まあこの後は雨も降りそうだったので、下山することにした。何が見所だったのか?ってなんだろねぇ、まあ存在感のある清水かね?
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