引き続き、今回の本命、Class AのRVを見る。Class Aとは日本のRV事情だといわゆるバスコンのこと。バス改造車の意味合いになるが、こちらのClass Aの多くはFordが提供するE450のフレームに居住空間を取り付けており、自動車としての仕様はほぼ同じようなもの。もちろん乗っかっている居住空間がどれだけ重いとか重心の位置とかがそれなりにキーになっていると思うが。
まずは、以前から良く内覧しているThor社のMotor Coach A.C.E.で車長が29フィートのもの。スライドアウトせずに使える最小サイズのClass Aがこのサイズになるかな。まあブーンドッキングに有利というわけだ。それに私的には運転できそうな最大サイズかなと思う。多くの国立公園もだいたい30フィート以下のRVまでなら園内に入るのを認めているところが多いっぽい。
運転席の視認性は良いと思うが、ウィンドシールドがほかのClass Aに較べて小さい。まあこれはウィンドシールドにヒビが入った時の修理費が抑えられるんだが。キッチンは比較的小さめだが、29フィートのクラスだとこれくらいだろう。ダイネットは必要十分な大きさ、ベッドはクイーンサイズだ。サイズ感から言えば、このモーターホームはワタシの中のターゲットに最も近い。
もう一台はやはりThor社製のWindsport。車格でいえば上のA.C.E.の2つ上の車種で外部電源は50Aサービスとなる(A.C.E.は30Aサービス)。実はワタシが欲しい車種なのだが市場になかなか出てこないため、今回、初めて内覧できた。ただし今回見られたのは32フィートの車種なので、実際に欲しい29フィートではない。あくまで内装などの参考程度の見学である。
ウィンドシールドは通常のClass Aに見られる大きなものがはめ込まれており、前方視界が非常に良好。ダイネットはA.C.E.とほぼ同じ大きさかな。31フィートのレイアウトの欠点なのだが、シャワールームと洗面台・トイレが別のコンパートメントになっている。そのためシャワーを使うと湿気が車内全体に広がりそうだ。シャワーカーテンじゃなくてシャワーグラスなのが良いけどね。ベッドサイズはこちらもクィーンみたいだね。キッチンはプレップエリアが大きくとられているので広々として使いやすそうである。
ぜひWindsportは29フィートのレイアウトも見てみたかったのだが、速攻で売れてしまった。ディラーのインベントリにはまだ掲載されており、実車もまだ保管されていたのだが、買い手が決まると内覧ができない。今はコロナ禍もあったのでRVは非常に人気で売り手市場である。だから値引き交渉どころかあっという間に手付金を支払う顧客がいるため、ディラー在庫があることをオンラインで確認できても実際に中を見ることができないことが多々ある。まあじっくり腰を据えて探せということなのだろうけど、こっちの人たちのこういった大きな買い物のスピード感はいまだについていけないな。