ニキビ治療薬の化合物、発がん性物質に変化の恐れ-米検査会社が報告
ニキビ治療薬に配合されている化合物が、日常に使用する条件下で発がん性物質に変化し得ることを米国の検査会社が報告した。手指消毒液や日焼け止め、ドライシャンプーなどでも同様の現象が見られることが明らかになっている。
独立系の検査会社バリシュアが米食品医薬品局(FDA)に5日遅く提出した請願書によると、「プロアクティブ」やターゲットの「アップ&アップ」、「クリニーク」などのブランドのニキビ治療薬には、発がん性物質であるベンゼンに化学変化する過酸化ベンゾイルが多く含まれている。当局が調査する間、該当製品を回収するようバリシュアはFDAに要請した。
(中略)
シカゴを拠点とする市場調査会社サーカナによると、ニキビ治療薬の店頭販売は昨年、総額で10億ドル(約1490億円)に達し、2019年の5億9300万ドルからほぼ倍増した。
時事の話題
前から成分表を見ていてちょっと気にはなっていたんだよね、過酸化ベンゾイル。
ところで調査会社の名前にツボった。
漫画家・鳥山明さん(68)急逝 3月1日に急性硬膜下血腫のため『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』名作うみだす 『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』などの名作を生み出してきた漫画家の鳥山明さんが2024年3月1日に急性硬膜下血腫のため亡くなっていたことが分かりました。68歳でした。
R.I.P.
昨日くらいからざわつかせている記事。PhilipsがCPAPの米国での販売を取りやめるとのニュースだ。
簡単にいうとPhilipsが販売している加湿機能付きのCPAPマシンの稼働中に偶発的に発生する泡が使用者の気道に入ってしまい健康被害を与えてしまうというもの。この問題に関連してワタシの使っていたCPAPもリコール対象ということで2年ほど前に交換してもらった。その後、このリコールの原因となる事例で集団訴訟が起こされ、その賠償をPhilipsが請け負うこととなる。その結果、米国でのCPAPの販売を取りやめたというのが今回のニュース。ワタシのもとにもClass-Action Lawsuitということで参加を促すはがきが法律事務所から何度も届いていた。Philips halts U.S. sales of CPAP breathing machines after recall
確かにPhilips側に責任がないとは思わないが、対策済みの代替器を提供してもらえたので、個人的には特にPhilips社に何か思うところはない。どちらかと言えばPhilipsをここまで追い詰めることでCPAPの米国市場からの撤退を懸念していた。そして事実、そのようになった。こうなると結局、エンドユーザーに不利益を被ることになるんだよなぁ。この間のSleep Centerでの面談でCPAPのサービス寿命は5年と聞かされる。つまり5年毎に新しいCPAPマシンに更新されるのだが、Philipsが撤退したことで次回の更新時にどうなるのか不透明である。
とはいえPhilips社製のCPAPで重篤な健康被害を被ったユーザーも居るわけだから、今回の話はいろいろと根深い。最近よく聞くトロッコ問題を連想するな。もし自分がCPAPにより健康被害を受けた場合、上記の様に禍根はないなんて言えないだろう。そして今回のリコールが成立していたことから、万人に健康被害を被る可能性があったわけだ。
ワタシの睡眠時無呼吸症は今後、ずっと就寝時にはCPAPのお世話にならなければならない。だから今後の動向を注意していきたい。
この時期になると各学会は浮足立っている、様に感じる。まあ学会じゃなくてマスコミとかがだけど。昨日は化学賞の発表だね。なんだかフライングが話題になっていたけど、量子ドット関連での受賞だとか。
自分の研究分野とはあまり関係なかったが、モンタナ時代に定期的にやっていた抄録会で同じデパートメントの同僚が量子ドットをお題にしていた記憶がある。材料系の研究ではホットな話題だったからな。精密合成からのアプローチもありえたと思う。まあ広範囲に応用できる分野の基礎研究は強いね。
なにはともあれ、Dr. Bawendi、Dr. Brus、Dr. Ekimov、受賞、おめでとうございます。
今年のノーベル生理学・医学賞の受賞者はmRNAを医療に応用することに貢献したというDr. KarikoおよびDr. Weissmanの両氏に贈られるとのこと。おめでとうございま~す。
ノーベル生理学・医学賞 ペンシルベニア大学 カタリン・カリコ特任教授(68)とドリュー・ワイスマン教授(64) 新型コロナウイルスワクチンに欠かせない技術を開発
Kariko博士の渡米時のエピソードは自分が渡米したときを思い起こさせる。30歳に渡米した際に900英ポンドしか持っていなかったというあたりがね。ワタシは29の時の500ドルしか持っていなかった。だから何となくその時の心情が解るような気がする。
Mぽんに言われたんだけど、最近は”嫉妬心”みたいなものは無くなって枯れてきた気がするな。そもそも研究のセカイから遠ざかって久しいのだが。ただ今回の受賞はとっても納得。だって未曾有のパンデミックの中でのワクチン開発は間違いなく人々に未来への希望を与えてくれたからね。mRNAにやたらフューチャーされているきらいはあるけど(個人的にはコロナワクチンに採用されているドラッグデリバリーの技術も同様に称賛されても良いと思いますが)。
改めておめでとうございま~す。
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