米国けんきゅうにっき

はじめまして!2001年に日本を飛び出し米国へ。研究分野は化学でしたが、2005年のはじめに職場を東海岸から山の中へ移し、その際に研究分野も大きく変えました。そして2010年に結婚とグリーンカード取得。さらにさらに2011年夏に再び1800マイルを東に向かい、新天地、ミシガンに生活の場を移しました。せっかくの貴重(?)な人生なので、日々の出来事を残しておくことができれば幸いです。

研究

Old Nation Brewing

blog_2015_12_06_00.jpg 感謝祭の前ぎりぎりにやっとモンタナ時代の元ボスに論文のドラフトを送付できた。いやぁ、2006年から実験始めてモンタナを去る2011年までデータを取り続けて、さらにミシガンにいる4年の間にゆっくりと書いていた論文がやっとチェックの段階(まだ投稿ではないのがミソ)にたどり着いたわけである。感慨深いわけがないね。一応、2009年くらいに一度、ドラフト書いてボスに渡したことがあったが、そのうち執筆方針が変更になったのでここまで引っ張ってしまった。無事にパブリッシュまで持っていければよいんだがな。まあその間、空いたリソースでもう一つのモンタナ時代のやり残しを片付けるかというところだな。まあ自分のテーマではなかったが、院生のFくんがラボを去り、そのまま放置されているネタがある。本来は彼が片付けるモノだが(それでPhDをとったのだから)一応、NSFのプロポーザル書いた一人だからね、それなりに責任感も感じている。さすがに自分を第一著者にする気はないがな。ミシガン大のネタもまだ投稿すらしてないんでこっちの執筆もしなければとは思っているが、こっちはボスが理不尽だから時間がさらにかかりそう...


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店内には清潔感が溢れていた雰囲気に酔いしれるの図まあ新しいんだよね


 本日のネタはまた新規ブルワリの開拓である。Old Nation Brewing Companyというところで、Lansingの近くの田園風景が似合う町、Williamstonという場所の端にある。


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10 penny bitGypsy Black IPA買わなかったけどグロウラ


 10 Penny BitはIBU20の比較的苦みが薄いビール。ホップのバランスもよく飲みやすいビールだ。一方でGypsy Black IPAは色でスタウトと見紛いそうだが、味はれっきとしたIPA。ホップのシトラス味が清涼感を醸し出している。


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店の奥には立派な醸造施設が見えますミシガン風の小物夏はパティオで盛り上がれる


 店内の雰囲気も○。外観も新し目でいいね。なかなかオススメのブルワリなので、Lansing方面に行く方はぜひ、お立ちよりあれ。
 

90th Birthday Party @ Gandy Dancer

 昨日は妻のボスの90歳の誕生日パーティに招待していただいたので参加してきたのだが、ふたを開けてみれば彼の家族だけでなく、大学のファカルティがたくさん招待されていてちょっとびびった。


 妻は大学の薬理学科に所属しておりパーティで話しかけてくる人ほとんどが学科の教授とかばかり。妻は学科にいるから知り合いもいるんだが、私はアウェイ感たっぷりである。


 ただ麻酔科(以前の私の職場)のディレクターのヒトが妻のボスの共同研究者だったらしく、彼とはこの春にあった麻酔科のインターナルミーティングで前ボスが紹介してくれたため、ちょっとソーシャリティを発揮して挨拶した。すると向こうも覚えていたらしく軽くハナシが始まったんだが、前ボスははどうやら来年にはリタイアする様なことを言ってた。まあRO1をディフェンドできない時点で、すでにコレまでのように大量にポスドクを雇えないだろうし(現に私はそれが理由での離職である)、研究内容としても煮詰まってたからねぇ...


 アサインされたテーブルには妻の元同僚のLさんとその奥さんも来ていた。Lさんとは以前、日本から妻のボスに会いに来た元ポスドクのヒトと夕食をともにしたときからの知己だったので、ちょっと(個人的には)場違いな雰囲気のなかの安堵を感じる。


 こういった高齢の方の誕生日パーティに招待されるという経験は在米13年間の間になかったので、久しぶりに新鮮であった。特に誕生日を祝われるヒトとのおもしろい逸話を披露するというのはなかなかに難易度が高い。妻がYouTubeとかで調べてみたら、いわゆるウケ狙いのネタを披露する感じ。今回に限っていえば、妻のボスとは2回くらいしか会ったことがないんで、さすがにムリ。まあ彼はかなりの好々爺なので、何を語ってもニコニコと笑ってくれるだろうけれど。


 妻のボスがテーブルに挨拶に来てくれたとき。彼は”You should be honored that you have such a beautiful wife"と言ってくださった。昨夜は妻は彼の卒寿を祝うために和服を着ていたので、さぞかしうれしかったのだろう。女性の参加者会うヒトもほぼ全員が着物を褒めていたな。


 昨夜は小雨が降っていたのと妻が和服を着ていたということもあり、Gandy Dancerのバレットパーキング(映画とかでよく見るホテルとかでクルマを停めて、そのままボーイに任せるアレ)を利用した。これもワタシには初の経験である。通常のワタシなら使わないサービスだ。


 まあそんな感じで、Gandy DancerというAnn ArborのAmtrakの駅に隣接しているちょっとおしゃれなレストランに4時間ほど滞在。また新たな米国の経験をする。13年ごときではまだまだ学ぶことは多いな。

化学科のセミナーに行ってみた1

 今日は午後から化学科のセミナーに行ってきた。デラウェア大からスピーカーを招待したらしく、この間、友人によるとインディアナ大でも講演したヒトらしい。若手でデラウェアではやり手のassistant professorだとか。ワタシがデラウェアにいた頃には居なかったファカルティなのだが、講演内容にちょっと興味があったので聴いてみることにした。


 今回のスピーカーの写真を以前に見たことがあり細身のヒトだと思ったら、結構太っていた。少しでも将来の自分の講演スタイルの向上のために寝ずに聴いていたんだが、講演中ひっきりなしに"okay"を言っていたのが耳についた。またプレゼンの構成なんかもちょっとイントロが冗長なような気がした。まあこの辺は別に長くてダメってことはないけどね。


 ただ研究内容が二酸化炭素を電気化学的に還元して一酸化炭素を作るというお話で、電気化学に使う電極をビスマスにして電解質を最近はやりのイミダゾリウム塩を使って固体触媒様に使うっていうことだったんだが、イントロでそれ以外の部分(電気化学で必要な電力の供給源である光エネルギーの説明や生成物である一酸化炭素をFTプロセスを使って合成石油をつくる説明なんか)に結構時間を割いてたんだが、彼の研究結果にはその辺は一切含まれてないなぁってカンジ。純粋に電気化学に終始してた。


 正直言ってカレの自分の違いはなんだろうかとちょっと思ってしまったょ。もちろん業績(出版した雑誌)は自分よりすごいんだろうけど、どれも自分には見つけられかった!とか目から鱗が落ちた!みたいなことはなかったんだ。まあ来歴だろうな。2007年(自分よりも7年も後に博士とっていることになる)に学位を某超一流大学でとってそのままそこの大御所研究所でポスドク、そんでファカルティだからな。自分の来歴と比較するのも憚られそうだ。


 ところで今、自宅で論文をせっせと読んでいるんだが、もうちょうバイオ系の研究である。biochemistryじゃなくてbiologyのほうね。ヒト由来のガン細胞使っているので、たぶんこれまでの”バイオ”とは次元が違うかもな。そもそも基礎知識が不足している様な気がするので、もっと勉強せねば...


 そういえば久しぶりに化学科のセミナーに出て思った。っていうか、さすがミシガン大かもって思うことがあった。セミナーの後の質疑応答なんだが、学生の質問が結構、スルドイんだ。少なくとも自分の経験したことのなるUDやMSUよりもって意味でね。

相変わらず酸素の化学だが...

 さて未だに無職生活を続けているんだが、日中は論文を読んでいる。すばらしいことにワタシのうぉるばりんパスワードがいまだ有効なため、ミシガン大のライブラリにアクセスできるので、論文をダウンロードして読んでいるのである。まあこのミシガン大(正確にはVA)に所属していた3年間はロクに論文を精読できなかったからよいリハビリである。


 無職とはいえ意外とやることはある。こっちの社会福祉関連については後々語るとして、個人的かつ今後の仕事につながることでやることがあるわけだな。この間、カンザスに行ってきたことにちょっと触れたと思うが、これはカンザス大のある先生と面談するためだった。その結果、そこの研究内容や環境は個人的にはP450の化学よりもずっと性に合っているというのが第一印象だ。


 これまで(学部4年から現在まで)一貫して興味を持っていたのが酸素分子の活性化である。モンタナ時代はちょっと違うがデラウェア時代までは低分子量の化合物をつかった酸素分子の活性化、そしてミシガン時代はタンパク質による酸素分子の活性化だ。モンタナ時代の研究も小分子の活性化なので、大まかに言ってワタシの研究の興味は小分子の活性化といっていいだろう。


 その上でワタシの専門分野は無機化学であり、自分は特に銅イオンをエキスパートにしていると思っている。というのは修士2年を銅の錯体、モンタナの7年を銅タンパク質の研究に費やしてきた。途中、大分とミシガンでそれぞれ鉄の錯体、ヘムタンパク質をやっていたが、専門は銅(とニッケル、博士3年とデラウェア3年半はニッケルをやってたので)と自負している。(学部の指導教官も銅で有名なヒトだったが、卒業時に急逝してしまった)


 前置きがちょっと長くなったが、このカンザスの先生は銅タンパク質を研究しているということで、ワタシも原点回帰となる。しかもモンタナ時代の研究室ですすめられていたもう一つのテーマに非常に近い研究内容なのだ。そんなわけでちょっとワクワクしているところだ。今は研究の背景をリフレッシュするために論文を読みまくっている最中。そして競争的資金のための申請書を書くことになる。

解き放たれる、つーか釈放?

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 先週の金曜日がミシガン大ポスドクとしての勤務の最終日であった。ここに赴任したのが2011年の8月下旬。丸々3年間働いたことになる。ボスとの折り合いの悪かったミシガンでの3年間は個人的には正直なところ、”不愉快”の一言に尽きる。もちろんPIの資金で雇われて3年間を生き延びたわけであるから、文句を言っちゃいけないんだろーけど、最後にこのエントリにそのことをぶちまけたい。まず、写真のファイルはワタシの3年分の実験ノートと毎週提出したプログレスレポートである。実験ノート3冊で約1300ページ、レポートで500ページ超。合計1800ページの大作だ。ここにはシトクロムP450 2D6というヒト由来タンパク質の大腸菌発現系の構築、ちょう高純度タンパク質の精製法の確立、ミュータントの作成、分光学的分析に速度論的分析が記されている。


 何が不快だったのかと言えば、ボスがまったくこの仕事を評価しなかった(ように見えた)ことだ。その結果、毎週、毎回のミーティングのたびにダメだしや批判ばかりで、まったく建設的な話し合いが持てなかった。結局はこの3年間の結果からは論文は1報も出ていない。出てくる直前まで草稿は書き続けていたが、それもリビジョンの度にタイポやフォントサイズ、体裁の指摘ばかりで全然、サイエンスの話になっていない。挙げ句の果てに毎回の方針の転換やら自分の直したところのリライト(その直しも自筆なので、まず何が書かれているのを解読するのが大変!まあこれもヒトのことは言えんが...)で、すでになんだか訳がわからなくなっていた。というわけで、このネタが世に出るのは10年以内なら御の字である。まあ状況だけならDやMをとったときに似ているかな...


 ワタクシ的にはミシガンでの研究生活(ってゆーか生活)はイバラの道だったな~。まずここにきたとたんに2002年から乗っていたクルマがぶっ壊れた。これは最近、M先生の知り合いの方のKさんにガレージを紹介してもらいいろいろと見てもらったんだが、結論から言えばエンジン(カムシャフト)がもうどうしようもないとか。つまりエンジン載せ替えが必要だと。またモンタナから持ってきた自転車を盗まれたこと。鍵をU字キーとワイヤで2重にしていたにもかかわらずである。そして上記の研究のオマケに先週の終わりに2台の自宅のPCが立て続けにぶっ壊れた。もはや天啓である。まあワタシの厄年のあおりをモロに受けたミシガンでのバッドラックであるが、その中で良かったことと言えば、妻のMポンが就職先を見つけられた上に、筆頭著者で1報出せたことだろうな。


 さて最後に今後のことだが、ラボから解放されたおかげでやっと就活に集中できると思っている。テネシーの某大学のファカルティはダメでかな~り落ち込んだが、この間のデラウェアの某大学とUCSFポスドクの電話インタビューは結構良くできたと自画自賛。ただ後者はミシガンのボスと先方が電話で話し合った後に先方からのレスがトーンダウンしたので、まあそのカンバセーションでなんかあったんだろうな。案の定なんだが、先ほど別のヒトを採用したとのメールをいただいた。まあ言いたくないけどさ、なんかワタシの将来にケチをつけられまくっているような気がする。ホントーにホントーは言いたくないけどさ。


 まあこんなダークなこと書いているけど、ここでの仕事はもうオシマイ。気分一新ということで、最後にこのブログに残しておく。これから反撃ののろしを上げるのだから。
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