米国けんきゅうにっき

はじめまして!2001年に日本を飛び出し米国へ。研究分野は化学でしたが、2005年のはじめに職場を東海岸から山の中へ移し、その際に研究分野も大きく変えました。そして2010年に結婚とグリーンカード取得。さらにさらに2011年夏に再び1800マイルを東に向かい、新天地、ミシガンに生活の場を移しました。2016年夏に仕事の都合でテネシーに引っ越しました。クルマ関係の仕事ですが、未だに合間を見ては投稿論文の準備をしています。まあ、せっかくの貴重(?)な人生なので、日々の出来事を残しておくことができれば幸いです。

思い出(東海岸編)

研究費申請前夜

文字色 新年になったとたんブログをさぼってしまった_| ̄|○ でも忙しかったのよね!昨夜は深夜までボスとラボマネージャーの三人でこっちの研究費申請書類の作成をしていた。私の担当は研究の進捗状況と研究計画の草稿。さんざん書きまくって、さんざん直されまくって、そしてさんざん読みまくった。もうホントーに英語づくし。最近はかなりのこういった書類を任される。推敲なんかも速く読めとか言われるが、「外国人だから読むのが遅いんだ」と切り返す。そんな攻防が深夜の副学長室では繰り広げられていた。
 結局、一通り終わったのが午前1時で外に出ると気温は氷点下22℃まで下がっていた。さすがにクルマが始動するか心配だったのだが、大丈夫であった。しか~し、悲劇は深夜に起こったのだ!

 今日のミーティングは8時の予定だったので、6時くらいに起きてシャワーを浴びてから出かけようと目覚ましをかける。で、目覚ましに起こされるとなんだか寒いのだ。灯りをつけようとしても、つかない。外を見ると普段は点灯している街灯どころか交通信号ですら消えているではないか。つまり街は真っ暗なのだ。ということは部屋の温度コントロールも死んでいるワケで、部屋がかなり寒くなっているというのも納得できる。さすがに生命の危機を感じたのでクルマを始動してラボに行くことにした。(米国のある程度の規模の大学は独立の発電所を持っているのだ。)実際、私の住んでいる地域のみが停電だったらしく、大学近傍のエリアは電気が通っていた。ラボでお天気サイトを見てみると氷点下28℃まで下がっていた。(これを書いている現在も氷点下24℃だが......)

 そんな中ラボで一人、暖をとっているうちにLexyが現れる。"What are you doing?"なーんて言われるのだが、まあ身の危険を感じたのでラボに来た旨を伝える。8時にはボスがコーヒーをおごってくれるという約束だったのだが、ラボマネの家も停電だったらしく遅れるとの電話が......まあ8時半ごろにはコーヒーにありつけたのだが。

 そのあとはまた3人でねっちりと推敲に推敲を重ねて、昼過ぎにはサブミッションだった。(締め切りは今日)喜びのあまり、自室でしばらく意識を失うが、Johnに誘われて近くのピザ屋でちょっと遅めのお昼とMoose Droolで祝杯。小1時間ほどしゃべった後に私は帰宅することにした。

 思えばクリスマスから今日までほとんどこの申請書作成にかかりっきりで正月も休んでいなかったんだよね。まあ再来週には一時帰国なのですこしタマシイの抜け殻になろうと思うが......

武士道とニューヨーク

 さーて、今日は予告通り(?)クリスマスのニューヨークの街並みを紹介しようかな。デラウェアに住んでいた頃は結構な回数、このNYCに行っていた。主に日本の書籍を買うためと、態度の悪いラーメン屋で不快な気分を味わうためだ。
 そんなワタシがなぜか旭屋書店NY支店(この旭屋書店は実はなじみが深い。遠い昔、ワタシが東京の片田舎に住んでいた頃、池袋の東武デパートの高層階にあった大きな書店がこれであった。だからNYCで再びこの書店にお世話になるとはね。でも旭屋って、紀伊国屋に並ぶほど大きい書店なの!?)で気になって買ってしまった本がある。そう新渡戸稲造の「武士道」である。これは本来、原文である英語で読むべき本なのだが、ワタシはヘタレなので日本語訳を購入した。とゆーか、くだんの旭屋書店でふと目にしたのをきっかけの無性に読みたくなったのだ。
 よく「武士道とは死ぬこととみつけたり」とゆーフレーズがクローズアップされているが、実際に読んでみるとそんな過激な内容ではない。それよりも深遠で日本人の道徳心や礼儀など、多くは今では失われてしまった事柄が記載されていた。そしてなぜか読了したときにちょっと自身が日本人であることを誇りに思ったのであった。一読の価値ある書籍だと思うので、機会があれは是非読んでみてはいかがであろうか。

 さてハナシはそれてしまったがニューヨークである。NYCに限らず、クリスマスシーズンの米国はそこら中でクリスマス気分。でも日本との大きな違いは、つがい(恋人)同士がいちゃいちゃするのではなく、家族とのつながりを大切にすることだ。だからワタシのよーな独り者にも日本で感じていたような(?)重圧はナイ。学生の頃はへんなサスペンスドラマに感化されて(たしかサンタの格好をした殺人鬼が出てくるヤツ。題は忘れた。)、「オマエラ、本当のサンタクロースの意味を知っているのか~?」(その殺人犯のキメ台詞なのだ)とかいって後輩とかとじゃれていたな。そんな遠い昔の出来事も夢の様な世界がここでは繰り広げられている。夜になれば気合いの入った電飾(いったいこの時期はいくら電気代をはらっているんだ?)とか、教会では賛美歌とかクリスマスコンサート、通っていたバイブルスタディではクリスマスキャロルとかいって、近所の家にいって歌を歌うのである。まー、そんな感じでうかれた日本のそれとは一線を画していると言って良い。実際、米国社会はキリスト教主体なので、この行事はたぶん独立記念日と同じくらい重要なのではないだろーか?

冬の夜空を彩る電飾
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NY証券取引所に飾られたリース街並みの電飾WTC前交差点

 ウォールストリートを歩いて大きな通りにでると、そこはNY証券取引所の前。大きなツリーとアメリカ国旗を模した電飾、そしてリースである。沢山の人たちがこれらの電飾を眺めていた。ここからWTC跡はすぐそば。ここもクリスマスだからなのかな?やっぱり沢山のヒトがいた。

喜びも悲しみもともに
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 NYCの中心、ロックフェラーセンターには特設スケートリンクが設置されている。ワタシは滑れないのでパスだが、これはけっこう有名らしーね。

光のリンクとクリスマスツリー
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ここでコケたらめだつだろーな有名なロックフェラー前のクリスマスツリー

 グランドセントラル駅構内の天井ではなにやら光のショーみたいなものをやっていた。

世界を支える巨人
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ロックフェラーの前の教会に向かってたつ巨像グランドセントラルの光のショー

 こんな感じで何から何までハデなのだが、都会とゆーことで、実は東京のそれとなんとなくにているよーな気がするのは気のせいかしら?とゆーわけで、次回は近所(田舎)の電飾をご紹介~。

NYCの見所!?

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 今日はJohnにつれられて、夕方の6時頃にポットラックパーティ(みんなで食べ物とかを持ち寄って開くパーティ)に行って来た。どうもだれかの退職記念パーティみたいだった。実は今日のお昼はちょっと食べ過ぎていたので、あんまり入らなかったのだが、それでもビールは2本いただいた。これは別腹である。そんな中、いろいろなヒトに話しかけられたわけであるが、みんな日本に興味があるらしく、日本に行ったことがあるとかというハナシを耳にする。それはモンタナ州が熊本県と姉妹関係を結んでいるためである。(その割にはラーメンとかないな。もっと熊本県は努力しないとダメだね。)ワタシも昔、大分に住んでいたことがあるので、熊本といえば結構、近所だった。当時は毎週の様に黒川の温泉郷までクルマを走らせて、浸かりにいったものである。それにワタシは阿蘇の外輪山のファンでしばしばドライブに行ったものである。
 ハナシをした人たちのなかには阿蘇のトレイルをうろつきまわったこととか、日本語の注意書きを読めないことをいいことに、立入禁止(キケンとか書いてある場所)に進入しまくったこととか、まあいろいろオモシロイお話を聞かせてくれた。
 とりあえず食えるだけ喰ってから退散したのだが、ナゼか知り合いが2人ほどやはり居たのにはおどろいたな。(しかも片方は日本人だが、彼が福岡出身とゆーのは初耳である。)

 さて友人から急遽、リクエストがあった。ニューヨークシティに明日行くとゆーことなので、なにか見所とかを教えてくれとか。ちなみに以前のエントリでも書いたが、ワタシが行くところはろくでもない処ばかりだった。まず態度の悪いラーメン屋は欠かせない。それとタイムズスクエアにある吉牛である。でもこれをNYCの見所だというとたぶん怒るだろーから、もうちょっとマシなことを紹介しよう。

 実はワタシが一番好きなのは昼下がりのセントラルパークをなんとなくボーっと散策することである。ストロベリーフィールドのあたりでもいいし、METの裏でもいい。お気に入りの場所で気の向くままにボーッとするのである。でも今の時期はちょっと寒いかな?

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 まあこれだと至極個人的な嗜好になってしまうので、もーちょっと一般的な見所でも紹介しよう。たとえば以前のエントリーで紹介したハドソン河に係留されている海洋航空宇宙博物館(空母Intrepid)なんかはどーであろうか?空母に入り込める機会なんてそうはないから、なかなかオモシロイと思うのだが。

 ほかにはアメリカ自然史博物館も非常に見応えのある処だった。残念ながらシャブリ尽くすまではできなかったが、NYC近傍に住んでいるかたは是非、楽しんでみていただきたい。それともう一つはアッパーマンハッタンにあるホイットニー美術館。こじんまりしているので、気軽に絵を楽しめるのが良い。少なくともゲーゲンハイムよりはワタシは好きである。

 夜の食事なんかはたいていUnion SquareのHeartland Breweryに行くのだが、Grand Centralの地階にあるレストランで飲んだBrooklyneのビールはとっても印象的だった。あと行く機会はなかったが、同じくGrand Centralの地下にあるオイスターバーも有名なので、足を運んでみてはいかがだろう?

 さてさてちょっと疲れてしまったので今日は寝る。明日はクリスマスの情景でもちょっと触れよう。

メトロポリタン

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 今朝はなかなか良い天気になるかな~と思ってクルマを走らせるも、山岳部の天気をまだなめている自分がいることを改めて思い知らされた気分の日。昼頃から雲行きが怪しくなってきたと思ったら、ものすごい風。帰りなんて駐車場まで歩く間に遭難しそうになった(゚▽゚*)ってゆーか、ナニヨ、この嵐のような風は!?歩いている間にカオの感覚がなくなっていく......ついでに意識も......とゆーことはなかったが、クルマのエンジンをかけるときものすごい音がしたゾ。大丈夫か、我が愛車よ?ワイパーで雪をのぞこうとしたらブレードがどこかにふっとんでいくしぃく(""0"")>ネットの温度表示はマイナス9℃だったが、体感温度はマイナス20℃はいっているハズだ。しかも途中で吹雪いてくるし~(;≧σ≦)

 さ~て今日はネタも尽きたことだし、ニューヨークシティ、メトロポリタンオブアートの紹介でもしよう。でもNYCに旅行したことのあるニンゲンならば定番中の定番だからねぇ。ちょっと別の切り口での紹介がよいのかしらん?でもねぇ、ワタシはNYCにいくと、必ず(日本では食べられない)吉牛と(無礼な)ラーメン屋に行くから、あんまり参考にはならんね。
 さてハナシはそれたが、メトロポリタンオブアートは細野不二彦作の「ギャラリーフェイク」を思い出すヒトも多いのではないだろーかね。"かつてニューヨークメトロポリタンでプロフェッサーと呼ばれていた日本人のキュレータ、藤田玲司。その彼がMETを去り、日本で始めた商売とは贋作ばかりを売りさばく画廊。しかしながら裏では法外な値段で真作が取引されているという。”みたいな感じで始まるオハナシなのだが、これがなかなかオモシロイのよ。まだ連載しているのかねぇ?たしか小学館のビックコミックスピリッツだったと思うけど。まあそんな感じでメトロポリタンオブアートの私的イメージはできあがっていたワケである。
 このMET(メトロポリタンオブアート)に最初に行ったのは911の直後である。たしか日本領事館に用事があり、デラウェアのWilmingtonからグレイハウンド(長距離バス)に揺られて行って来たのだ。はじめのNYCではカネをせびられるわ、道に迷うわでさんざんだったのだがすべてが新鮮だった。METはセントラルパークの東側にあり、NYCの地下鉄、レキシントン線の86番通りで降りれば最寄りのハズ(たぶん)。

Metropolitan Museum of Art
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この正面の入り口、なかなかお気に入りである

 当然のことながら、ここはバカデカイので、一日で全部見ることは不可能であろう。ワタシも何回か行ったが、結局制覇できたとは思えない。特に夏場の屋上にある彫刻展示を見ながらのビールは最高なんだろーなと思いつつ、寒空の屋上をそそくさと去るのであった。(たいてい行ったのは冬なのよ。)

Temple of Dendur
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神殿がまるごとドカーンとあるのだ

 さてワタシは実は昔に友人の親が教えていた絵画教室に通っていたことがある。とーぜん、不真面目この上ないコだったのだが、いろいろな絵画の経験をさせていただいた。だから油彩とかを描ききれるヒトを尊敬してしまうのだ。(ワタシは途中で投げ出すタイプ(^ ^;Δ)

撮影はおっけ~
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ルノアール、女性を美しく描写するが、デ○専でもあるゴーギャン、なんだかワイルド

 そんな感じであるが、このMET、たぶん毎回訪れるたびに印象が違うので、みなさん一人一人が訪れた回数分、何らかの心象を与えてくれると思うよ。だから近くに住んでいるヒトは足繁く行ってみてください。いつかこれらの絵画や芸術品に触れることができた日々はやっぱりシアワセだったとつくづく思うだろうから。

 ところで"メトロポリタン"って日本語で書くと一見、"ナポリタン"に見えない?

海洋民族たる日本人からみたアメリカの水族館

 さーて、今日はラボで電気泳動とバクテリアを寒天培地に植えてきた。雨が降っていたので、なんだかつまらないねぇ~。

 最近はよく映画を観るようになりました。まあ仕事以外の時間をもてあましているのですが。この間観たのは「ファインディングニモ」。コンピュータグラフィクスで描かれたピクサーの作品ですね。公開はずいぶん前なのですが、なんだか観る機会がなかったので、今回が初鑑賞です。でもグラフィクスとか、綺麗ですよね~。

 さてこの「ニモ」に関連してということで、ちょっと水族館のお話を今回はしましょう。東海岸にいたころなのですが、メトロポリス(NYC、Washington DCなどを一括してそう括るそうです)には米国一の規模を誇る水族館があります。場所はBaltimore、National Aquarium in Baltimoreです。

National Aquarium in Baltimore
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サメカメプール高速で動くナニカ
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エイかなにか?動きの鈍いヤツラはちゃんと写る

 「ファインディングニモ」のカクレクマノミは水族館側も宣伝していたので、その水槽には子供達が群がっていて近づくことができませんでした。そしてみんなで「ニモニモ」と騒いでいるんですよね。(友人はすごくイヤそうな顔をしていましたが......)

極地と熱帯と
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ペンギン?ワニが水面から顔を出してます

 この辺までくると、なんだか動物園みたいになってくるのですが、最後に屋上!(注:この水族館は順路が地階から屋上に向かって最後にまた降りてくるのです)
 ナゼか熱帯雨林がっ!

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 最後はお決まり(?)のイルカショウでした。

貪欲なイルカたち
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心なしかちょっと小太り(‐^▽^‐)

 どーでもいいのですが、イルカの調教師達、ショウの間中彼ら(イルカたち)にエサをやり続けていたような......

 とどのつまり、ちょっとしょぼかったというのが正直な感想でした。歩いているうちに、「エッ、もう終わり!?」ってな感じ。それに蛇足みたいな熱帯雨林やら爬虫類、クモやらが展示されていましたので、ちょっと興醒めです。でもアメリカ人はたぶん興奮して見入っているのかもしれませんね。だって内陸の人達はなかなかこんな海洋魚とかお目にかかれないですし。あくまで日本人の視点でということでした。
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