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 表題にもあるように先日だがウォーターヒーターが壊れた。仕方がないので1週間弱だがシャワーなし生活を強いられたわけである。

 ところで、ここ米国の家の主な設備はエアコン(HVAC)とウォーターヒーター(コレ、日本では瞬間湯沸かし器と風呂釜がこの役割かな?)だ。他にはガス・上下水道(ウチの下水は敷地内にある浄化槽)・ネット関係のインフラや屋根回りと軒下(クロウルスペース)などがメンテに注意を払うべき箇所か。

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 では今回の状況だが、タンク下から水漏れが見つかった。こうなるとタンクの修理(安全弁やら水道弁の交換)などではなく、タンクそのものに亀裂が入っているためで交換となる。最近の外気の急激な変化に耐えられなかったのだろう。それに、そんなウォーターヒーター、この家が建てられた際に設置されたもののようなので20年以上稼働していたことになるわけだが、通常はウォーターヒーターは10年くらいで壊れるものらしい。

 そういうわけで交換することになるのだが、業者を呼んでも直ちに来てくれないのがココ米国の特徴である。2日ほどしてやっと業者がやってきたが、その彼はタンクの見積もりしかできない。タンク自体の見積もりは40ガロン容量でタンク下に敷くトレイ(本来はこれが有れば水漏れしても浸水は免れるはずなのだが、これまではなかった。オリジナルは手抜き設置である)とインストール、古いタンクの廃棄込みで$1,600、日本円で17万円くらい?さらに、業者の指摘で水道につながる配管にも問題があるとか。PVC菅なのだが経年劣化ということで脆化しているらしく、タンク交換時にやはり壊れる可能性を言われた。その見積もりに別の検査員が来なければならないらしく、さらに2日待たされる。

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 次の検査員が2日後にやってきて配管の見積もりをする。脆化したPVC菅の代わりに銅管を取り付ける作業を提案。またこれを家全体に施工するのか、この今回のフロアからタンクまでの部分だけを交換するのか問われた。今回は、いい加減にシャワーを浴びたかったのと、半年に一回の軒下チェックで水漏れは報告されていなかったので、後者を依頼。この見積もりで$250(2万6千円くらい)と、合計で$1,850になるとのことである(家全体の配管を交換する場合は配管工事だけで$6,000ほどになるとのこと)。背に腹はかえられないのでこの提案で同意するが、その時点で金曜日だったので、施工は次の週になるとか。そんなわけで水漏れが発覚してから1週間以上お湯なし・シャワーなしの生活を強いられたわけ。


 改めて米国の標準的な家にはこのウォーターヒーターが備え付けられている。ここで作られる温水はシャワーだけでなく洗濯機や食器洗浄機などにも利用されているため、ないとかなり不便を強いられるわけだ。まあ日本の家屋ならば冷たい水で洗濯物を洗うのが普通だと思うし、そもそも食器洗浄機など使わないだろう。だからいざ、ウォーターヒーターなしで生活すると設備がそのようにデザインされていないので非常に使いにくいのである。ましてやまだ冬だったしね。

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 さて業者がやってきた日。ところで業者はRoscoe Brownというこのミドルテネシーでは結構大きな規模の事業者。最初から数えて3回目の来訪だが、いずれも別の人物がやってきた。これもアメリカならではの徹底した分業システムの賜物か?

 作業自体は半日だったが、水道の元栓を閉めてから我が家に残っている水道管内の水をすべてポンプで吸い出してから作業してた。聞いてはいたが、これにかなりの時間を費やしていた。まあ今回は配管部分の交換もあるので理解はできるんだが、タンクのみの交換ならそこまでしなくても良いんじゃないとか思ってしまう。まあ専門家じゃないのでわからないが、コレが正しいのだろう。

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 そういうわけで1週間以上かかって我が家に温水ソースが復活した。晩冬のこの時期に温水がないことの不自由さを体感。またインフラがダメになった時の復旧までのリードタイムがなんとなく理解できた経験である。