Septic Tankというのは浄化槽のこと。ワタシの住んでいる米国のカントリーサイドでは下水道ではなく浄化槽が主流である。この家を購入するときにそのことは織り込み済みであったのだが、以前の所有者がいつどれくらいの頻度でこの浄化槽をメンテしていたかという情報は一切引き継ぐことができなかった。前オーナーも2年くらいしかこの家に住んでいたなかったため、知らなかったようだ。


 さてなんでこの話題をするのかといえば、クリスマスイブにシャワーを浴びていた際のこと。なんか排水溝からボコボコという音がしてきた。そして洗面台の流しから、なんだか水が逆流してきたと妻の証言である。これは浄化槽が満タンになってあふれ出したのではと2人で危惧することになったわけだ。そういうわけでクリスマスはなるべく大量の排水を出さないように洗濯や食器洗い器の使用は控えていた。


 クリスマス明けの今朝、さっそくネットで調べた隣町の業者に電話すると、我が町はサービス対象外だといわれてしまい、ちょっと途方に暮れる。だがふたたびググっていると、もうちょいと遠い町を拠点にしている業者を発見。さっそく電話すると、今日中に来てくれるとのことに。


 さて電話してから1時間ほどすると業者はやってきた。米国とは思えないくらいの迅速なサービスである。まずは浄化槽の場所がわからないので、その調査をしてもらう。鉄の杭を地面にうがちながら調べてたり、ウチのクロールスペース(軒下)の配管を参考にしたり。ものの10分ほどで見つけてしまうのはさすがプロである。


 そのあとは表面の土を掘り返し、浄化槽の蓋の取っ手を見つけ出す。これをあけてみると結構、水量が上限まで来ていた。またゴボゴボ音の原因は浄化槽への流入口に紙が引っ掛かっていたため。これをつつくと流れ始めた。


 さてさて、業者のおじさんに吸い出すか問われたので、有無を言わずに"Absolutely"という。ポンプ車も同伴してきていたので、これをバックヤードギリギリにつけて吸引してもらった。30分ほどだろうか、1000ガロンの汚水が吸い出されたとのこと。

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 お値段の方は$300であった。放置した結果、浄化槽からあふれ出して二次被害を考えればリーズナブルだなと思う。それに浄化槽の場所も把握できたので、今後の増築計画(?)の助けにもなることだろう。クリスマスも終わり2019年も暮れようとするこのさなかに家購入時からの懸念点の一つが払しょくされたのはこれ幸いである。