blog_2017_05_21_00.jpg 夏の休暇に向けてアウトドアアクティビティを充実することになるのだが、その中で個人的に今年も重視しているのは自転車だ。昨年はメーン州のAcadia NPに自分の自転車を持ち込んだり、近傍のMTBトレイルを走ったりしてみたが、やはり悪路を走るとリジッドフォークだと大変疲れることが分かった。ので、今回の改造はサスペンション付きのフロントフォークを取り付ける。

 ハンドルバーに取り付けられているブレーキレバーやシフターを取り外し、ハンドルバー自体もステムから取り外す。そしてステムもフォークから取り外して、フォークをヘッドセットから取り外すという塩梅。

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取り外されたフォーク、フォークのステアにかかっているのはヘッドセットのベアリングフォークを取り外した状態はフレームにヘッドセットの上下ワンがついただけになる

 このバイクに乗っているときにハンドルを切っても特に何も違和感は感じなかったんだけど、いざ分解してヘッドセットのベアリングを見るともうサビサビの上にグリースぎれになって久しいようだ。それに上ワンも欠けているので、いずれにせよ乗り続けるならヘッドセットの交換は必須だったみたい。

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このタコウィンナみたいなツールはヘッドセットリムーバーという専用工具このようにフレームに通して、広がっている部分が圧入されたヘッドセットの内側にかかるようにしてから、ハンマー(マレット)でぶったたくこのように圧入されていた上下ワン(ヘッドセット)がとれる

 ヘッドセットの上下ワン(碗、英語ならcup)はフレームに圧入されているので、専用工具で取り外さなければならない。まあこんなの何度も取り換える人なんていないんだろうから、たぶんこのバイクも固着してて取り外しは大変そうかなと思った。だが専用ツールのおかげで意外と簡単にとれた。まあ写真のようにこれもまたサビサビである。

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新しいヘッドセットはこれまでとは別規格の1インチスレッドレスそしてこれもヘッドセット圧入用専用工具である圧入はこのように少しづつ工具のハンドルを回して押し込んでいくのだが、ここでは中央位置合わせがキモとなる

 もともとついていたヘッドセットは1インチのthreaded用という古いものだったので、これはクイルステムしか取り付けられなかった。今回、いろいろ悩んで1インチthreadlessのヘッドセットをインストールすることにする。理由はフォークのステアはインストール時に必ず切ることになる。もしthreadedのステアの場合、ステア表面に刻まれたねじ山の真ん中らへんを切ることになるので、またねじ山を刻み直さなければならないのだが、その工具は結構大がかりになるのでたぶん自宅でDIYできない。そのためステアに改めてねじ山を刻む必要のないthreadless用のヘッドセットをインストールすることにした。

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では初期状態からヘッドセットの上下ワンを取り外した状態そして新しいヘッドセットをインストールした状態

 ヘッドセットはPROMAXというところのあまり高くないやつだがアンギュラーカートリッジベアリングになっていて、ちょっと先進的。ただ最終的には勘違いだったんだけど、このカートリッジベアリングがはめ殺しになっていると思ったので、圧入ツールの中央位置合わせ用スペーサー(凸型のやつ)を入れられなくて苦労した(MTBメンテナンス本によれば、はめ殺しになっているカートリッジベアリングの場合、直接、圧をベアリングにかけないように書かれていた)。結局、カートリッジベアリングは外れることがわかったので、ワンだけまず圧入してからヘッドセットを再組立てすることで、ヘッドセットのインストールは成功である。  さてでは肝心のフロントフォークだが...

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 オーバサイズ(1と1/8インチ)、threadedのフロントフォークを送ってきやがりましたよ_| ̄|○ ガクッ