blog_05_30_2016_00.jpg 突然なのだが、バイク(自転車)をレストアしている。というのはBozemanに住んでいた頃に町にあるセカンドハンドバイクショップでトレックのMTBを$150ほどで買った。それをミシガンに引っ越しする際、牽引されるクルマにつけたバイクラックにくくりつけて一緒に持ってきたのだ。その後、Ann Arborではギャロップパークで開かれた金曜会のBBQの会合などにそいつでかけつけたり、Ypshirantiのブルワリまで乗り付けたりしていたのだが...世の中には心ないヤツラはご多分に漏れず居るわけで、このMTBも盗まれてしまったわけである。外のバイクラックに置いてあったとはいえ、Uロックとぶっといケーブルロックで二重にロックしてあったにもかかわらずである。改めてミシガンに治安の悪さを感じたわけだ。あのときはマジでムカついたので、早速、警察に通報したんだが、ポリスにも言われたがまあ出てこないと思った方が良いと。

 そーいうわけで、その後しばらくは自転車を持っていなかったんだけどね、夏が訪れた際にまたMぽんと共にサイクリンクに出かけたくなったわけである。なのでCraigslistでなんでもいいから安いバイクをまずは手に入れようということになり、手に入れたのがやはりトレックの820というモデルのMTBである。お値段は$90。売り手の兄ちゃんによれば、オヤジが昔使っていて、その後はガレージのなかで放置されていたのを売ることにしたんだと。年式は不明だったが、レストアしていくウチに使われているコンポーネントから1991年式だと思われる。つまり25年前に作られたMTB。MTBが一大人気を誇っていた時代のバイクだ。


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91年式TREK820、シマノのコンポは下の中くらいのグレードの200GSというやつ、クランクセットは前世代の遺物、バイオペース(楕円のフロントギア)とりあえずのレストアではブレーキケーブル、シフトケーブル交換と前ブレーキ類の交換をしたが、試運転前にリアディレイラーがぶっ壊してしまった...


 このバイクを買ったの自体はすでに4年ほど前である。しばらくいろいろとあってあまりサイクリングっていう気分じゃ無かったんだよね。だがこの夏にメーン州に一大遠征をする計画をたてており、そこに自転車を持って行こうと画策している。そういうこともあり、この25年モノのMTBをレストアする気になったのだ。


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今となっては結構、珍しい前後カンティブレーキクイックリリースは固着していた...リアは7速なんだけど、ナゼかトップギアまで変速できない
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ヘッドセットもそうだけど、ステムもサビサビであるフロントディレイラーもさびさびだが、一応、3速すべてに変速できる


 まず買った状態では前ブレーキ、片方のパッドしかリムにプレスされない状態、いわゆる片効きというやつだ。原因はカンティレバーブレーキっていうんだけど、その本体はホークのブレーキ台座にネジ止めされているんだが、その台座と本体がスムーズに回転(ピヴォット)していないのである。それだけじゃないんだけどね、まあそもそもブレーキがあまり効かないので、Mポンと縦列走行するとき車間が近すぎるとぶつかりそうになり危険なのである。さらにブレーキパッドもオリジナルのやつなんじゃないかね?硬化しているうえに、ブレーキワイヤーも錆びていた。


 ホイールのクイックリリースもだが、固着していて全然クイックじゃねぇ!まったく外れないので、プライヤーでナット側を無理矢理固定して力業で取り外した。翌日は筋肉痛である。  変速機ももうボロボロだたある。後輪7速なんだが、トップギア(一番小さい、つまり重いギア)までチェーンがかからない。まあブレーキがヤヴァいので高速巡航する必要もないんだけどね。最初はシフターがマズいのかと思って、分解清掃してみたんだけど、結局改善されなかった。クランクセットの3枚のギアには変速できるんだが、クリップシフターの回転が全然、スムースじゃないのでギアチェンジし難い!その上、楕円のクランクセットなのが原因なのか定かではないが、走行中にチェーンと干渉しまくっている感じである。これはシフトワイヤーとシフターをグリップシフターからラピッドファイヤーのシフターに交換しても改善が見られなかった。あとはハンドルを支えるステムもサビサビなので、年代を感じるね。


 さていろいろと不具合をあげたが、とりあえず前ブレーキはVブレーキに交換、後ブレーキはオリジナルのカンティレバーブレーキを洗浄してグリスアップ、ワイヤー類はインナー・アウター共々総交換。ステムとハンドルはやすりがけしてつや消し黒で再塗装した。無理矢理引っこ抜いたクイックリリースも新品に交換、ブレーキレバーと左シフター、ハンドルグリップ、ペダルも赤基調で交換である。そしてトップギアに入らないのはリアディレイラーのプーリーケージが調整されていないと思い、調整ネジを回していたんだが...ハイ側のネジを一度外してグリスを塗ってから、締め直そうとしたところ、ネジがスレッドと噛んでしまい入らなくなってしまったのである。こうなるとお手上げだね。ローギアの調整が狂ってしまい、チェーンが一番大きいギアを超えてしまう。これは下手したらホイールのスポークに絡んでしまい、走行中だったらスポークを破損する事態になり得るわけだ。そういうわけで、さらに前後ディレイラーとチェーンも総取っ替えの決断をした。パーツが届くのは今週末なので、まだしばらくはサイクリングはお預けである。