米国けんきゅうにっき

はじめまして!2001年に日本を飛び出し米国へ。研究分野は化学でしたが、2005年のはじめに職場を東海岸から山の中へ移し、その際に研究分野も大きく変えました。そして2010年に結婚とグリーンカード取得。さらにさらに2011年夏に再び1800マイルを東に向かい、新天地、ミシガンに生活の場を移しました。2016年夏に仕事の都合でテネシーに引っ越しました。クルマ関係の仕事ですが、未だに合間を見ては投稿論文の準備をしています。まあ、せっかくの貴重(?)な人生なので、日々の出来事を残しておくことができれば幸いです。

2012年03月

くまさんのブルワリ

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 先日にミシガン州、Jacksonの西にあるBad Bear Breweryなる地ビール店に行ってきた。とっても静かな落ち着いた感じのお店だったのでここで紹介しておこう。

改めて場所はJacksonというAnn Arborの西にある町からさらにちょいと西にあるAlbionという小さな町の手前にある。目印はI94を西へ向かうと右手にでっかいアダルトショップの看板があり、そのショップの向かい側がブルワリなのである意味、非常にわかりやすい。ちなみに第一印象なんだが、最初は廃墟かと思ったんだが、ちゃんと"OPEN"のネオンが点灯しており、よく店内を見るときれいだったので、最近、改装でもしたんだろう。

 このブルワリはSleeping Bear Wineryに併設されており、ビールだけでなくワインのテイスティングも楽しむことができる。

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手前のpintはMPA、奥の2つはchocolatie StoutとOatmeal Stoutスパイスの効いた夏ビール、Honey Spice



 ワタシはIPAが好きなのだがここではIPAの代わりにMPA(Michigan Pale Ale?)をオーダー。ちょっとフルーティな味は甘めのワインを彷彿させる。ビール特有の癖がグレープの風味で隠されるのでビールが苦手な人も楽しめるかも。

 黒ビール(stout)の方はOatmealはとってもクリーミィで飲み易い感じ。一方、Chocolatieは季節限定でちょいと癖があるとのこと。Honey Spiceは夏を予感させる味付けでとっても清涼感がある。コリアンダとオレンジの風味がsれを引き立てているようだ。

 店内の雰囲気はとってもあっとほーむ。私たちが訪れたとき(ちょうどお昼時)には小さな子供2人をつれた家族がビールを楽しんでいた。それにこんなちょっと町から離れた場所にあるのに結構、頻繁にヒトが訪れていた。特にワインのテイスティングを目当てにくるお客がね。ちなみにワインテイスティングは無料なんで、私たちもちょっと気になるワインをテイスティングをしてみた。ほかにもビネガーとかも販売しており、テイスティングができる。裏手にはパティオがあり、季節が暖かくなったら、ここで飲むビールも美味しそうである。

聖パトリックの祭り

2012-03-17_green_beer.jpg なんだかもう1週間ちかく経ってしまったが、St. Patrickの日に緑色のビールが飲めるということなので、適当なIrish系のパブを探してみた。

 事の発端は先週の金曜日にインターナショナルの学生や研究者とその家族向けに教会が開催しているディナーで日本を紹介するプレゼンをしてみないかというオファを友人のPaulからもらったことに始まる。プレゼン資料については大半は妻が準備してくれて大変助かったのと、彼女による非常に明快なプレゼンは聴衆にとても好評であった。そのディナーの終わりに司会のDung(彼は日本に5年ほど住んでいたことがある)がSt. Patrick DayにIrish Barに行くと緑色のビールが飲めると教えてくれた。ちなみにSt. Patrickとはカトリックの聖人の一人で、St. Patrick Day(3月17日)はIrish系のアメリカ人が緑色の服をきて川を緑色の染料で染めて大騒ぎするという年に一度のお祭りがある日なのだ。緑色の服を着てバーで大騒ぎというのはモンタナ時代から知っていたが緑色のビールの話はちょっと初耳(でも日本語のwikiにも書いてあるねil||li _| ̄|○ il||li)。そーいうわけで是が非でも飲みに行かなければと相成ったわけである。

 最初に訪れたIrish PubはAnn Arborの東にあるWest Landという街のMalarkey's Irish Pubというお店。店に入る前にすでにそこら中に緑色の服を着た人たちで溢れかえっているのがわかる。明らかに東洋人は見あたらないのだが、ここは物怖じせずに突入。年齢確認のセキュリティをかいくぐり、中に入るとそこはカオスであった(笑)。でもでもっ、みんな、飲んでいるビールが緑色じゃない!みーんな、バドライトかミラーライトを飲んでるよ~。ちょっと肩すかしだったので、この店を出ることに。出て行くときに門番の兄ちゃんに緑ビールのことを聞いたら、もう品切れだとか(あんなもの、フードカラーを入れれば大量にできるんじゃね?とか心の中でツッコミをいれたんだが、まあそれはソレということで......)。

 次に我がDroid4で検索をすると、なぜかつぶれたはずのBennigen'sというこれまたIrish系のレストランを表示してきた。個人的にはBennigen'sは2005年にモンタナのBozemanにたった一人で辿り着いた日(1月の終わりにデラウェアから6日かけて車で引っ越したのよ)の晩餐ということと、デラウェアで行き慣れていたBennigen'sの支店がBozemanでの当時のアパートの近くにあったので、行ったなぁ~という記憶がある。まあ懐かしいんだな。ただwikiにも書かれているように2008年に破産したはずだったので、昔の情報が残っているのかしらと思ったんだわ。でもあったらあったでうれしいなつかしだったので、Droid4の言うように行ってみたわけだ。

 そーしたら......あった、ありましたよ!ちょっと胸にあついものがこみあげてきたのである。2005年の1月25日から31日までかけてデラウェア州からモンタナ州まで駆け抜けた記憶を。そう、この夏に妻とともにやはり6日かけてモンタナからミシガンを駆け抜けた同じ道のりをたった一人で走ったんだよねぇ。あのときは今ほど英語も堪能じゃなかったしさ(まあ今でも至らないところだらけなんだがな(/x_x)/)。しかも真冬のなか行ったことのない土地をただひたすら走るわけよ。尋常じゃない寂寥感だったな~。

 話を戻そう。喜び勇んでレストランに突入である。そしてウエイターのお兄さんに何か飲み物を頼もうとしたら、お兄さんの方から「緑色のビールはどーだい?」と言ってくれるじゃありませんか。まあ私とMぽんもSt. Patrick dayにちなんで緑色の服装をしていたのが功を奏したんだな。そーいうわけで上の写真が緑色のヤツね。ただDungが言うにはギネスにフードカラーで着色すると言っていたんだが、こいつはミラーライトだったのがちょっと残念だったな。

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店内は緑色すでにノリで頼んでしまったBig Irish自分でみても満足そうな顔だわ(笑)


 米国に来てから今まで一度もSt. Patrick Dayなんて気にもかけてなかったんだが、来年からはグリーンビールを求めて彷徨うことになりそうである、ちゃんちゃん。

とうとう妻もグリーンカード取得

 タイトル通りとてもめでたい日である。

 思えば個人的には妻の永住権についてはかなりいろいろと悩んでいた。というのは彼女は日本では大学院の博士課程に在籍しており、博士取得にはあと最低2年はかかるはずであったのだ。そんななか3月11日の東日本大震災、それに続く福島第一原発の事故がおこり、私たちも一つの決断をしなければならなかったのである。

 妻曰く、地震の日は彼女は研究室で実験をしていたとのこと。そしてそのあと大学の近傍にある後輩の部屋に一時避難していたそうだ(その際にやっと連絡を取ることができた)。その直前に福島第一の水素爆発を報道で知ったので、部屋から不用意に出ない様に妻に指示するとともに米国行きの航空券の手配をした。そのあと彼女はなんとか自宅(実家)にもどることができたので、家族と相談しながら米国に来ることを強く勧める。幸い彼女はB2ビザを所持していたので、米国に6ヶ月は滞在できるのだ。

 これら一連の決断はワタシをかなり悩ませた。というのは、まだ彼女の博士課程在学中という道半ばの状態なのにワタシのある種のわがままを通してしまうことに対する是非を自分に問いかけたり、私自身の職務が安定していないことに対して不安を感じていたり、である。ただあのときはまず放射能の影響に対してとても心配していたこと、さらに博士課程の研究を続けるための研究施設である大学の施設が大きなダメージを受けておりいつになったら研究が再開できるか目処がつかなかったことなどから、結局は妻にはこっちに来てもらうことにしたのである。

 さて妻がこっちに来てからである。最初は日本の状況に応じて今後をどうするか考えていた。現に彼女に買った航空券は7月中旬に帰国の予定であった。だがいろいろと議論した結果、B2ビザから永住ビザへのAdjustment of Statusを申請することにした。これはワタシが永住権を取るときに雇った弁護士とも相談し、法的に可能であることを確認した結果でもある。

 ここで明確にしておくが妻と結婚したのは5月10日、ワタシが永住権を取得したのが6月8日である。つまり妻は永住権保持者であったワタシと結婚したのではなく、永住権取得前のワタシと結婚したのである。あくまですでに永住権を保持しているヒトと結婚したわけではないので、そういった場合、以下の話が適用できるかは不明であることを付記しておく。

 以下、妻のB2ビザから永住ビザへのステータス変更(Adjustment of Status)のタイムテーブルだ。

2011年3月23日 妻、入国(入国管理官に対して日本への帰国意志は明示)
2011年4月19日 弁護士に彼女のステータス変更に関する質問をする
2011年6月30日 メディカルチェック
2011年8月11日 Bozemanから引越し
2011年8月16日 Ann Arborに到着
2011年8月17日 弁護士に書類を発送
2011年8月23日 USCISに書類提出
2011年8月26日 Received Date
2011年8月31日 Notice Date
2011年9月6日 レシートを受け取る
2011年9月19日 バイオメトリクスのお知らせ
2011年9月29日 Detroitでバイオメトリクス
2011年10月21日 EADとAPが到着
2011年12月24日 RFE(Request for Evidence)を受け取る
2012年2月14日 サポート書類を弁護士に発送
2012年3月1日 永住権認可
2012年3月7日 ウェルカムレターとグリーンカード到着

 書いていて気がついたのだがpriority dateが2010年3月22日となっていた。これはワタシのI-140のpriority dateと一致する。つまり、まあ当然のことなんだがワタシの永住権申請と紐付けされているんだね。まあこの一致がそれ以上の何を示しているのかわからないけど。

 これがすべてであるが、最後に感想でも。とにかく疲れた、この一言に尽きるのである。
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