前回の機種交換から約1年半ほどだったのだが、度重なるResearch In Motion(RIM)社によるOS更新に伴いワタシのBlackBerry Bold9650は耐え難いくらい遅くなってしまった。さらにGoogleSyncの安定性やら、OSそのものの挙動異常、OS更新のたびにRIMからくるレジストレーションを要求するメールやら......それとポイントデバイスによる特有の操作UIも今となってはちょっと使いにくい。買った当初はサクサク動いていたのでとにかく感心していたのだが。
それと職場での電池の持ちの悪さには閉口してしまっていたことも遠因だな。病院だからなのか電波強度も悪く、よく通話中に切断してしまうこともあった。まあそんな複合的な要因もあり、2月18日のアップグレード可能日を待ち、直ちに地元のVerizon Wirelessのリテーラーに行き、機種交換を行ったのである。
今までは機種交換といえばオンラインで注文していた。その方がなんだか安いことが多かったためとVerizonWirelessの店員にあんまり良い印象をもっていなかったからだ。実際、最初に店内でDroid4やRazrの実機をいじっていたときにやってきた店員のテンションはかな~り低かったのだ。
気を取り直して自分の現携帯であるBBBold9650を機種交換したいこと、オンライン表示で$170になることなどを告げた。そうしたらそのテンションの低い状態だった店員は最初、$210くらいになると告げてきたのである。そんでアップグレード価格の表示された自分のアカウント画面を印刷したものを見せてちょっとした交渉を始める。
交渉を続けるウチに手元のBBを下取りにできることがわかった。そのあたりでなんだか店員のテンションが上がってきたのである。まあ最終的には$169となった。これはアクセサリーとしてウエストホルダー、ケース、シガーソケット充電器を含んだ価格である。ちなみにDroid4は2月10日に発表されたばかりの新型機、新規購入で$550となる(2年新規契約で$199)。
ところでご存じかもしれないがVerizon WirelessはiPhone4Sのキャリアーの一つであり、今回の機種交換での対象機種であった。そしてワタシもiPod touchを持っているのでその操作性の良さはよく理解していたのであるが、今回は選ばなかった。その理由としてDroid4(4 inch)やRazr(4.3 inch)と比べて画面が小さい(3.5 inch)のである。iPod touchを購入した当時は思わなかったのだが、HD画質時代の今となってはちょっと画面が小さすぎるかなというのが正直な感想である。
もう一つ大きな理由としてiPhone4Sは4G LTEに対応していないことがある。現に1週間ほど4G LTEに対応しているDroid4を使ってみての感想だが、なにしろネットブラウジングとかGoogle Mapとかサクサク動くのである。特に後者はBBでも使っていたが、あまりに遅かったのでストレスフルでほとんど有効利用できていなかった。ちょっとした文明開化なんていっても言い過ぎではないように思う。ちなみにここMichiganでの実測通信速度は下りで9.2Mbps、上りで3.3Mbpsでている。
ハードウェアキーボードを搭載するDroid4 | 左からiPod touch、Droid Razr、Droid4 | 薄さ比較、左からiPod touch、Razr、Droid4 |
今回、Droid Razrよりもちょっと分厚くて重たいDroid4を選んだわけだが、その理由としてDroid4にはハードウェアキーボード搭載という点があげられる。Razrも薄くてかっこよかったんだけどね。iPod touch以来ちょっとソフトキーボードは敬遠してたのだ。そのためBBを使っていたというのもある。ただ今回、Android OSのソフトキーボードを使ってみて思ったんだが、4年前の第一世代iPod touchのソフトキーボードなんかと比べても遙かに使いやすくなっていた。うまく言葉で表現できないんだけど、キータッチに対する入力追従性が良くなっているからだろうか。これならハードウェアキーボードもいらなかったかなと思えるくらいだったんだが、幸いにして翌日、MぽんがRazrを購入したのでそっちの使用感も体感することができた。基本的な性能差はなく、違いはハードウェアキーボードの有無のみ。その辺は選ぶ人の好みだと思う。だから個人的にはDroid4で良かったと思っているわけである。