米国けんきゅうにっき

はじめまして!2001年に日本を飛び出し米国へ。研究分野は化学でしたが、2005年のはじめに職場を東海岸から山の中へ移し、その際に研究分野も大きく変えました。そして2010年に結婚とグリーンカード取得。さらにさらに2011年夏に再び1800マイルを東に向かい、新天地、ミシガンに生活の場を移しました。2016年夏に仕事の都合でテネシーに引っ越しました。クルマ関係の仕事ですが、未だに合間を見ては投稿論文の準備をしています。まあ、せっかくの貴重(?)な人生なので、日々の出来事を残しておくことができれば幸いです。

2011年05月

ハンバーガーのおはなし

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 アメリカの生活で欠かせないモノ......それはハンバーガーだっ!!奇しくも最近、39年間、マクドナルドのビックマックを食い続けたという人物がニュースになったが、ここ米国ではハンバーガーはメジャーな食べ物であることは言うまでもない。そんなワタシたちも、最近、Famous Dave(米国のフランチャイズ系のファミリーレストラン)でバーガーを喰らったのは記憶に新しい。

 米国のバーガー屋といえば思い浮かべるのが、マクドナルド、バーガーキング、ウエンディズだが、そのうちマクドナルド以外は日本から撤退してしまった(ウェンディズは再上陸するらしいが)。特にこの3つの中で個人的にはウェンディズが好み。大学時代にもよく授業の後に仲間で神楽坂にあったウェンディズに立ち寄って無駄話に花を咲かせていたものだ。今も1月に1度はウェンディズのバーガーを食べに、近くにあるドライブスルーまでクルマを滑らせる。

 前置きが長くなってしまったが、そんな米国の主食であるハンバーガーに関して、ちょっと個人的にショッキング(?)な製品を見つけてしまったのでここで取り上げよう。

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パッケージがワタシの琴線に触れる2コ入りのパッケージバーガーの形状は維持されているのがすばらしい


 まあ電子レンジでお手軽に調理できる食べ物ということなんだが、Wal☆Martの冷凍食品コーナーを通りかかった際に妻が目敏く発見したのがこの箱入りのハンバーガーだ。なんかウェンディズやマクドナルドで買うよりも安いじゃん!ということで、その場のノリで購入した。

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電子レンジで暖めた状態、バーガーの形状である中には当然、パティも入っているこちらはSmith'sで見つけた同様の製品、ちょっと小さい


 うん、正直言って味はまったく期待してなかったんだが、意外とおいしかった。これにレタスやトマトのスライスとかを入れたらもう完璧じゃん?って思う。

 Smith'sのほうでも同様の製品を見つけたので購入してみた。味はまあ同じくらい?だけど、大きさがちょっと小降りだったかな。まあこのようにハンバーガー屋に行かなくてもこの手のバーガーを手に入れることができるわけ。もちろんウェンディズとかの方が暖かい状態で出てくるので、それはそれでいいんだけどね。まああのパッケージの形状とバーガーが納められた状態を見て琴線に触れることができるヒトは買いデス。

 そんなコトをブログで綴っていると、妻がハンバーガーを作ってくれると言ってくれた。

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バンズは生地から焼き上げパティも焼きたて、ケチャップは妻の実家からの直送品そしてできあがった超高級バーガー


 最近、妻はパンを焼くようになったので、バンズも生地から作成。焼きたてのブレッドをスライスして、そこにやはり焼きたてのパティをのっけ、スピナッチと卵の薄焼き、オニオンのスライスをトップ。さらに妻の実家で作っているケチャップとマスタードをかけてかんせい~。

 さてお味の方は......ひと噛み目で上述の冷凍食品とは次元の違う味を感じました!うめぇ~

ジョブオファと別のインタビュー

さる木曜日、アポイントメントをとっていたので大学のCareer Centerで面接の練習をしていた。すでにここには過去二回ほどお世話になっている。CVやcover letterの校正なんかでね。練習の方はちょっと本格的。前もってjob descriptionを送っておいたので、それを元に模擬面接官が質問する形式。さらに面接時のワタシの挙動を後でレビューするためにビデオで撮影しながらの練習である。

 やってよかったのがビデオでレビューをしたことかな。まず自分の英語が聞き取りにくいのに軽く驚いた。センターの人曰く、「cooyouの英語はちょっとthick accentだから、ゆっくりしゃべるように」とか。それ以外はとっても良いと言われた。特にボディアクションはとっても良いらしく、熱意が伝わってくるとか。

 そんな風にレビューをしていると、ワタシのケータイに電話がかかってきた。先週にSkypeで電話面接をしたところから。あんまりワタシのケータイに電話がかかってくることはないのでちょっと怪訝に思っていたのだが、どうやらワタシにオファを出す旨を知らせてくれたらしい。最初、何を言っているのかわからなかったからね。一通り雇用条件などの説明を受けて、返事をいつまですれば良いかを尋ねる。まああとの詳しいことはHR(Human Resources)に聞いてくれと。あとで聞いた話だが、下の階のポスドクのMさん曰く、良い知らせは電話が基本らしい。

 その後でラボに戻ると、今度は先日、メールで問い合わせをした処から返事が。金曜日の1時頃に電話でちょっと話したいと。その時間帯は妻のドクターアポイントメントがあったので、ちょっとスケジュールを調整してもらい、3時に電話インタビューとなった。

 さて金曜日の3時にラボに戻り、電話インタビュー。まずは先方の研究内容の説明で、向こうが聞いてきたのが、ワタシが何ができるか。CVに書かれている内容を逐一確認する感じ。途中でワタシも質問。主にワタシのCareer Objectives(将来の目標とかね)に関連して、授業を受け持つことは可能かを訊いた。面白いのは向こうもCareerセンターで言っていたことと同じ様に、英語(の発音)に癖があるとの感想。まあ確かに自分でも聞きにくいのだからな。まあ笑い話のネタにした。ただこれば確かに将来にわたり気をつけなければならないことだ。他にも向こうも研究の方向性やポリシーについて話してきた。このポリシーには共感がもてたのでその旨を伝えると、とっても喜んでいたな。

 総じて1時間の電話となった。まあ結論から言えば、7月に先方に来てほしいと。ただこのポジションはポスドクなんだよね。研究内容はP450関連で興味深いんだけど。まあポスドクにしてもvisiting facultyにしてもテンポラリであることには変わらんのだよ。だからどっちが良いのかちょっと悩みまわ。

 その辺はどっちが将来のワタシにとって有利に働くかを前のボスや現ボスからのセカンドオピニオンを訊いた上で決めようと思う。個人的にはvisiting facultyかなぁって思っているんだけどね。

また電話インタビュー

 ここのところ、心が休まらない。まあジョブサーチをしているからなんだけど。

 昨日も突然、別の南部の大学から電話インタビューをしたいというメールを受け取った。しかも今回はSkypeを使ったビデオコンファレンス形式。メールでは通常の電話でも良いということだったのだが、まあ自宅でならSkypeも使えるし、ウェブカメラも付いているからということで、Skypeでのインタビューにした。

 ちなみに大学はSkypeのようなp2p形式の通信を遮断している。だから大学の回線を利用してSkypeは使えない。だからもし自宅がGraduate Housingで大学の回線を利用していたらSkypeを使えないのだが、私は前々からQwestというどーしようもない会社のADSLを契約していたので、この点は問題なしである。

 Skypeは"cooyou"というskype nameのアカウントを持っているのだが、妻に自分の名前のアカウントを取って、それで通話したほうが良いと言われたので、本名のユーザーアカウントを取得した。あともし、先方が私のskype nameを見つけられない時のために自宅の電話番号も伝えておいた。

 さて当日である。山岳時間(MST)で午前10時半にSkype callが掛かるはずだったのだが、ナゼか自宅の電話が鳴る。どうも懸念通り、伝えたskype nameにアクセスできなかったらしい。まあこれは先方の勘違い(?)ですぐにSkypeの方に掛かってきたんだけどね。

 電話面接の方はやっぱり緊張していたらしく、しゃべるスピードが安定してなかったとか。個人的にはなるべく落ち着いてと思っていたんだけど。先方の質問は9つ。主にteachingに関してね。このポジションは1年契約のvisiting assistant professorで一般化学と生化学を教えられる人材を捜しているらしい。で、アプリケーションの中で良くマッチしていたのが私のCVだったとのこと。(ちなみに送付したCVは改定前バージョンなので、そんなに大したものではない......)簡単に大学の説明とどの教科を教えてほしいかの説明をされた。その後に、どうしてこの大学を志望したのか、どういったteaching法により経験のなさ(weakness)をカバーするのか、教えるのに躊躇のない教科や教えることに自信がない教科、どういった新教科を導入することができるか、教える学科においてできの良い生徒と悪い生徒のギャップを埋めるためにどういったことを考えているか、どういったteachingスタイルを考えているか、(提出した)teaching philosophyについて説明などなど。ここまでは(まあ紆余曲折はあれど)比較的思い描いていたことを伝えられたと思ったのだが、最後の質問でつまずいた。

 もう一度言うが、このポジションは単年度のvisiting assistant professorポジション。だから大学に対して長いタームでの寄与とかは一切、考えていなかったのだが、それを聞かれた。これにはちょっと虚を突かれたね。一応、なんか答えたけれども、英語はメチャメチャ、頭の中は真っ白になるわで、さんざんだったョ。

 まあなんとかこの話をまとめ、こっちの質問となる。質問は5つほど用意していたが、途中でその回答を得られたりしたので、最終的には2つだけ質問した。

 全部で30分。今までで一番長かったな。というのは、今回は私は結構、しゃべったからだと思う。まあ何はともあれ、終わって精も根も尽き果てたのである。


 さてさて、午後からラボに行くと、途中で昼食に帰るトラビスとすれ違う。そこでこの電話インタビューについて立ち話。彼も今年か来年に卒業するつもりで、私のジョブサーチに結構、興味を持っているのだ。そのあとラボについてメールを見ると、たった今、電話インタビューをした大学から推薦書の依頼が来た。なんか電話インタビューはよかったんだけど、もう少し判断材料がほしいんだと。だからレターを手配してくれと。早速、メールでそれぞれ頼んだらUDの元ボスは「それはすばらしい!!」と言ってくれた。まあ今、米国のジョブマーケットはかなりタイトだからね。私のように日本で学位をとって、米国でポジションを見つける人間には厳しい時代と彼も認識しているみたい。それでもここまで来たからね、彼もうれしいんでしょう。私も自画自賛じゃないけど、ここまでよく来たなぁと思うし。まあまだ全然ゴールじゃないんだけどね。

 まあ、そんなカンジの6回目の電話インタビューでした~♪

5回目の電話インタビュー

 帰ってきて外を眺めるとポリスに捕まっているスピード違反者が......

 今日は南部の大学から講師職の電話インタビューがあった。先月の始め頃にSeattle近くのリベラルアーツ系の大学から電話インタビューがあったので、今回で通算5回目の電話インタビューになる。

 今回のポジションはteaching主体というのもあって、個人的には電話インタビューまで生き残れるとはこれっぽっちも思っていなかった。しか~し、昨日の朝に私のケータイに先方のHRから電話がかかってきて、今日の朝に電話インタビューをしたいとか。もうまったく準備期間ナシである。

 ちなみにもう過去に4回もやっているんだから、もう余裕っしょ?と思われるかもしれないが、そんなことはまるでない。未だにワタシの脳みそは日本語で考えているんだから、即興で英文を紡ぐという器用なマネはかなり難易度が高い。まあできるだけ足掻こうということで、先方の大学のHPなんかをじっくり読んでおき、想像できうる質問に対する回答を用意する。ただ今回は前回の反省もかねて、完全な文章を用意しておくという愚行には走らず、キーワードを準備しておいて、インタビューアーの質疑に対して臨機応変に対応できるように心がけることにした。

 さてインタビューはといえば......まあこれまでで一番まともなできだった......と思う。落ち着いてしゃべることはできたと思うし、先方の質問に対して取りこぼしもなかったと思う。

 ただ質問がかなりタイトだったわ......

 流石に講師ということもあって、教育関係について聞かれるとは覚悟していたんだが、かなり具体的で突っ込んだ内容を聞いてきた。例えば、教える科目について。基本的にcore chemistry(ごく基本的な化学)のコースとはjob descriptionに書かれてはいたので、有機化学と生化学(およびそれに対応するシラバスの番号)を言う。その際にクラスの規模を説明されて、どうやって教えるのかを尋ねられた。(まあこれも予想していたので、アイデアを話した)さらにこのサイズのクラスの授業を教えたことがあるかとか、優れた学生もいればそうでない学生も居るので、そういった学生に対する教育姿勢やクラスのクオリティを下げないためのアイデア。あと自分がcoreコースの有機化学の授業をとったときに教科書の名前とか、授業以外に学部生の実験の面倒を見る際にどういった研究テーマを具体的に考えているとか、あとはポスドク歴が長いのに教育への転向の理由などなど。まあなにしろ非常に細かく聞かれたなぁ。

 なにはともあれ良い経験にはなったと思う。自分の絶対的な弱点としてセメスターを通して授業を教えたことがないのだが、それがCVに反映されていても電話インタビューにまでこぎ着けたんだから、この機会を利用しない手はないだろう。

 正直言って今期のファカルティポジション獲得はほぼ絶望的だと思うんだが、来期はもうちょっとマシになるんではないだろうかね。
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