以前に触れたWHS(Windows Home Server)だが、Black FridayセールもあったのでHDDを増設することにした。元々は1.5TBのHDDが搭載されていたのだが、ローカルのファイルを片っ端からWHSに転送したので、すでに1.2TBちかくまで占有されてしまったのである。またWHSではファイルの冗長性を保つために任意のディレクトリを二重にコピーする機能(そして別のHDDにできるだけコピーすることにより、もし一方のHDDがクラッシュしてもデータをできるだけ救出できるようにする)がある。これを行うには当然、ほぼ倍の容量を確保しなければならないため、そういった面からもHDDの増設は前から考えていたわけ。

 さて以前のエントリではあえて触れなかったWHSの大きなウリとしてDrive Extender(DE)という機能がある。これは誤解を恐れずに簡単に言えば、HDDを継ぎ足して外見上は一つのパーティションにするものなのだが、この機能、意外と優れものなのである。まあそういうわけでこのDE機能により新たに購入したSeagateの2TBのHDDを増設することにした。

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EX495のHDDトレイと並べてみたトレイにHDDを装着EX495の2番ベイに挿入


 ハードウェア的にはものすごく簡単に増設できる。トレイに新しいHDDを取り付けてベイに挿入するだけだ。説明書には電源を切るようには書かれていなかったが、WHSをシャッドダウンしてから作業した。まあ家庭用のサーバーにホットスワップ機能があるのはどう考えてもオーバースペックの様な気がするし、特にこのサーバーを落としても現時点では誰も困らないからね。

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新HDDは見えるがまだ利用可能ではない新HDDをDEに付加するウィザードを起動新HDDのスペックが表示される
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付加するHDD上のデータがすべて失われる旨の警告フォーマット中これで利用可能!


 ソフトウェア的にもいたって簡単。WHSを起動した後にサーバーストラージのタブをクリックして、メニューのAddをクリックするだけ。そしてただ単にWHSのウィザードに従っていけば良いだけだ。作業時間は全部(HDDを差し込んでフォーマットするまで)で10分くらい?

 今回はSeagateのHDDをチョイスしたがWesternDigitalのEARSシリーズをこのDEに用いるといろいろとメンドーな作業が必要になるそうだ。まあ詳細は2ちゃんねるとかネットに転がっているのでそちらを参照してくれい。ただEARSのお値段は他のHDDよりもお安いので、その辺をどうとらえるかなんだけどね。

 あともう一つ。現バージョンのWHSは2003Rベースで単独のHDDとしては2TBまでしかサポートしないんだってさ。だから3TBをこのバージョンに差しても1TB分はムダになる可能性大なり。それに関連して次期バージョンのWHS(コードネーム、Veil)はこのDEを廃止すると最近になって報道された。これに伴いHPはWHSの新製品を市場に投入しないとのこと。まあそういう意味でもHPのEX495をこの時期に購入したのはある意味、正解だったかもね。