米国けんきゅうにっき

はじめまして!2001年に日本を飛び出し米国へ。研究分野は化学でしたが、2005年のはじめに職場を東海岸から山の中へ移し、その際に研究分野も大きく変えました。そして2010年に結婚とグリーンカード取得。さらにさらに2011年夏に再び1800マイルを東に向かい、新天地、ミシガンに生活の場を移しました。2016年夏に仕事の都合でテネシーに引っ越しました。クルマ関係の仕事ですが、未だに合間を見ては投稿論文の準備をしています。まあ、せっかくの貴重(?)な人生なので、日々の出来事を残しておくことができれば幸いです。

2010年10月

モンタナ、Beltにあるブルワリの巻

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 妻のMぽんとともに新婚旅行としてモンタナの北にあるGlacier国立公園に行ったときの話である。Bozemanを出発してからはI-90を使わずにWhite Sulphur Spring経由でGreat Fallsに向かった。このルートでGlacierに向かうとインターステイト(高速道路)がないため、ちょっと時間がかかるのだが、Great Fallsの近くにある小さな町、Beltに立ち寄りたかったのである。
 さてその理由は?まあタイトルにもあるように、ココにはローカルブルワリがあるのだよ。もうさんざんこのブログで紹介したが、ワタシはモンタナの地ビールを愛しているわけだ。また元同僚のJohnもこのブルワリを訪れており、静かで良いところだと言っていた。さらにむか~し、やはり元同僚のLexyにここのグロウラ(ハーフガロンのビールを詰めるための瓶)をお土産に買ってきてもらったことがあるのだ。そんなわけで個人的にはこのブルワリにもいつかは是非、立ち寄りたいと思っていた。

 そーいうわけで、お昼もたべずにクルマをBozemanから走らせ、やたらひっそりとしたBeltに到着する。町は幹線道路からちょっと離れた谷間にあった。

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見た目は町工場みたいな感じでも中はいろんなグッズが売られている


 この時間だと州法で決められた時間外なので閉まっていると思ってたので、当初は外から見るだけのつもりだったのだがナゼか開店。これは僥倖!っーことで店内に入る。

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カウンタは良い感じビールはBeltian WhiteとCharlie Russell Red(のはず)


 ここのブルワリで割と有名なのはPig Ass Porterという黒ビールだ。それにワタシが最近、よく飲んでいるのも写真にあるBeltian White(Belgian Whiteではないのがミソである)。これらはモンタナ内のストアでもボトルを購入することができるし、Bozemanの最寄り空港、Gallatin空港にある2階のバーでも楽しめる。それでもこのテイスティングルームで飲むのはまたちょっと違うんだけどね。まあなによりも静かなのがいいですわ。

 私たちが訪れた日は町全体がひっそりしていたにもかかわらず(まあ平日ってのもあるんだが)、店内にはもう一組のグループがビールを楽しんでいた。そのうち、たぶんBeltの住民らしきオヤジがやってきた。サーバーがカウンタに居ないので、カウンタにお金を無造作に置き自分でくんでビールを飲んでいたのが、ちょっと個人的にはウケたわ。

 こんな風に米国内でビールを巡る旅ができるのはちょっと幸せなんだな~。

ボカロと少女型ロボット

何気なくIT関連のサイトを巡回してたら以下の記事を目にした。



 まずこのロボットの踊りがすごいと思った。以下に映像リンクを張ります。



 まあ産総研がどーいうつもりでこの少女型ロボットを作っているのかは不明だが、少なくともダンスをしている際の2足歩行の安定感はすばらしいと思う。よくぞここまで自律プログラムを仕込んだものだとちょっと感心してしまった。

 ここまでくれば医療介護ロボットも夢ではないかもしれないね。でもその前に軍事利用されるかもしれないけど(産総研の技術が軍事に転用されることはないだろうけど、現在の人類の技術レベルという意味ではよその国家でも同程度のレベルに達しているあるいは近いうちに達するだろうからね)。まあ今後の課題はこの2足歩行が実際にいかに有用なのかをどのように世論に説得するかだな。

マウスのお話

 唐突だが今日のエントリはマウスのお話をしよう。なんでかといえば(後で書くが)ラボで使っていたマウスを失ってしまい、新しいのを購入したから。そんでブログを振り返ってみて、マウスの話をしてなかったから取り上げることにした。

 そんなマウスごときにと思う方も居られるかもしれないが、この入力デバイス、おそらく一日で一番、多く握っているものだろう。かくいうワタシはIT関連の企業で働いているわけではないが、研究者でもPCで資料を作ったりする時間もバカにならないので、結局、PCの前にいる時間、もといマウスを握っている時間となるわけだ(文字入力もするからキーボードをたたいている時間もあるけどね)。

 ワタシがマウスについて真剣に考えるようになったのは米国にきて2年目くらいからだろうか。それまでは動けばいいと思っていて粗悪品のボール式マウスを使っていたのだが、まともにポインタを操作するのも困難なヤツだった。それで地元の今は無きCompUSAで目にとまったのがマイクロソフトのIntelliMouse、光学式で無線のやつで当時としてはちょっと画期的だったので、ついつい買ってしまったのだが、アレの衝撃はちょっと忘れられない。まず無線なのでコードの煩わしさから解放されるのと、光学式なのでボールを掃除しなくていいこと。この二点でちょっとお高かったのだが、価値はあったと思う。ちなみにこのマウスは1年もせずに壊れてしまったのだが(これでマイクロソフトのハードに対する印象が悪くなった)、それ以降、マウスに投資することを厭わなくなった。

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 次に購入したのはロジテック(日本ではロジクール)の当時としては同社の最高級機種、MX700だ。たまご型のシェイプで無線光学式、そんで充電クレイドルが付属する。特徴としてはスクロールホイールを搭載しており、マウス左側面にブラウザの戻る・進むボタン、そしてホイールの手前には検索ボタンがついていた。これはすごく長持ちしてデラウェアからモンタナに引っ越してからもしばらく使い続けた(少なくとも4年は使ってた)。ちょっと重いのが難点だが、個人的にはすごーく良い製品だと思う。
 そんなMX700も内蔵のバッテリーがへたってきたため、まともに充電できなくなってきた。またロジテックマウスの典型的な経年劣化、”チャタリング”を起こすようになってしまった。

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 そこでその時点で考えていたのがやはりロジテックの当時の最上位機種、MX1000である。これは光学系にレーザーを搭載しているマウスでこれまでの赤色LEDのそれと較べて大きく感度が高くなったんだとか。ホイール手前の検索ボタンこそ無くなったけど、充電状況が一目でわかるインジケータを搭載しているのは、とっても便利である(ワタシはメモリ効果を気にしてたので充電ステーションにはなるべく最小限で載せていた。しかしMX700は充電状態がよくわからなかったという難点があった)。ただこの時点でもMX700をだましだまし使っていたのだが、とうとうこれがどうにもならなくなったときに、地元のOffice Depotでキーボードとのバンドル品、MX5000のセール品を見つけたので、これを購入した。単品のMX1000との違いは単品では無線方式はRFなのだが、MX5000の方はブルートゥース(BT)方式。BTの方は距離が離れてても使えるけど、電池の持ちがわるいという弱点があったのだが、デスクトップで使うので問題なかったね。今でもこのMX1000を自宅では使っているのだが、こいつもそろそろバッテリーがへたってきたのと、チャタリングが出始めたんだな。

 さて話はかわってラボのPCのお話。ラボでもいつからかロジテックのマウスを使うようになってた。これはモンタナに来てからなんだが、TigerDirectという通販サイトで当時、ノート用マウスとして最上位機種のVX Revolutionを購入。なんだか安かったのだ。同時に発売されてたMX RevolutuinはMX1000の正当後継機らしかったが、ナゼか食指が動かなかった。あと確か2007年に学部同期の友人に東京で会った折、この機種(VXの方、ホントーはMXを買わせたかったのだが......)を超薦めたワケ。ワタシの口車に乗ってか乗らずがアキバヨドバシで買っていた。まあ一般的にマウスに1万円近く出すのは抵抗あるよね~♪まあそのあと不満は聞かないから、カレは満足したんだろう。
 そのあと米国に戻ってからワタシも買ったわけさ、このVX Revolutionを。確かに電池の持ちといい、感度といい、グリップ感、付加されるボタンやホイールの操作感、いずれをとってもワタシも満足できるものだった。のだが、先日、ラボを去った同僚に使わなくなったPCと一緒にこのマウスを貸し出したのだが......それはもう戻ってきそうにない感じなんだわ。PCはいいんだけどマウスは現役で最近まで使っていたし、使う予定だったからなぁ......

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 そんなわけでつい最近、ロジテックの最新マウスを買うことにした。そう暗視野検鏡の技術を流用したDarkField搭載機、Anywhere MXマウスである。こいつがすごいのが、通常の光学マウスでは使えない場所(ガラスや白い表面など)でも、使えるということ。ちょっとガラス製のテーブルで動かしてみるといいわ。カンドーするから。
 これはもともと旅行とかに持って行く赤パソ用に買ったものなんだが、急遽、ラボで使うことにした。小型で携帯するにはもってこいである。ちなみに先日まで滞在していたMぽんにもこのマウスを買ってあげた。彼女は日本のラボで使っている模様だ。

 そんなAnywhere MXだが、ワタシもとっても気に入っている。旅行用のヤツが研究室に固定されてしまったので、つい先日ってゆーか昨夜、Staplesで安売りしてたので通算3台目を購入してしまった!つーか日本だとむちゃむちゃ高いんだねぇ、このマウス。アマゾンで6700円って出てる。ワタシはメールインリベートとかでたいてい$39で購入してたから、確かに米国の方が割安感があるね。
 ところでアマゾンのレビューでホイールクリックのことを触れているのがあったけど、ワタシはこの機能使わないからこの部分が固定機能で不満はないなぁ。たしかにSetPoint(ロジテックのマウスユーティリティ)でもアサインできないけどね。
 
 みなさんも何気なく使っていると思われるマウス。最近はホントーにいろいろな製品がでております。言われるまでもないかもしれないけど、一度、いつも使っているマウスについてよ~く考えてみましょう。もしかしたらあたなにとってもっと生産性を向上させるようなマウスがあるかもしれません。まあモノは試しにちょっとマウスに投資してみてはどうかな。違った体験をできるかもしれませんよ。

ココでは書かないようにしていたが

今日は目に余るモノがあったので書いておく。まあ愚痴&独り言なので今日のエントリはつまらんよ。だから読み飛ばしてもらっても結構です。

ウチのデパートメントにはワタシを含めて3人の日本人が居る。そしてその3人で一週間に一度、抄録会(論文を精読して紹介するようなもの)を催している。かつては元同僚のDがいたので、英語でやっていたのだが、Dが参加しなくなってからは日本語で行っている。

この抄録会、ワタシが学生の頃はかなり頻繁にやっており、自ずと結構な論文数に目を通すようになっていった。まあ原著論文を読んで要点をまとめて発表するというのは、研究者として非常によい訓練なわけ。そーいうわけで、ワタシが以前、音頭をとり始めたわけである。下の階のポスドクのMさんもあまり学生の頃はそういうのをやったことがなかったそうで快く応じてくれた。

ただこの抄録会、当初からワタシの想像していたものとはずいぶん異なるものであった。まあコレはワタシのこれまでの研究生活とほかのヒトとの違いによるもんだんだろーけど、なにしろびっくりしたのが、みんなあまり引用文献をあたっていないことだ。ワタシが質問しても、調べてなかったりなんて日常茶飯事......正直言うと、ワタシにとっては全くメリットの無い会といっても過言ではない。

そんで今日の出来事である。まあ何か決定的な出来事があったわけではないのだが、個人的にはすごーく不愉快であったことを記しておこう。

まあナニが不愉快だったのかといえば、最初の出だしで今日の発表者にワタシが質問したときのことだ。なんかすごーく、バカにされたようなリアクションを起こされたのである。まあココは日本ではないので、そんなことに目くじらを立てるのは場違いだし、郷に入れば郷に従えというし、まあガマンしてやり過ごした。ただ、その今日の発表者は以前からの日常の(研究者としての)生活態度も目を疑うものがあったので、それもワタシのイライラに拍車をかけたのだろう。

そのヒトの日常とは、朝は10時半に来て、お昼は2時間近くかえってこず、そして6時きっかりに帰るというもの(まあもちろん例外の日もあるが、おおむねこんな感じだ)。このサイクルでデータとか出ているとか、ラボに居るときはものすごく集中して実験しているとかいうんだったら、ワタシもどうとは思わなかっただろう。だが現実はそうではない。良い例がここ数日の抄録準備の様子だ。まあ、自分の机の前からほとんど離れずに論文を読んでいるのだ(ワタシが学生の頃は、自分の席で論文を読んでいたら、どやされたものだし、実験中も座るなんてもってのほかだった......)。それを百歩譲ったとしても、今日の論文紹介は決してほめられたモノではないだろう。質問(彼から見れば口頭試問のようなもの)をしても、ろくに答えが返ってこない。彼から見れば意地悪に見えるのかもしれない。でも、博士をとろうと一大決心をしてココにきてるんだから、それらは甘んじてでも受けるべきだろう。そんなこっちの気持ちもわからずか、全体的にヒジョーに反抗的であったワケ。

コレが日本ならカミナリが落ちて当然の状態だが、これまでの決して幸せでなかったワタシの研究生活を顧みて、あまり怒りたくなかったので堪え忍んだ。これわワタシの自業自得なんだけど非常に不愉快であった。そのあとMさんにワタシがキレそうだった旨を伝えに行くと、まあ日本ならアレはマズイですよね、といっていたね。ただ彼曰く、もうワタシはカンケーないんだから、もうほっといていいんじゃないかといっていたが、常に目の前に見えるからね、目につくのよ。これを無視できるほどワタシは天然ではないので、こうゆーふうに鬱憤がたまってくるのである。

先日のことだが、週末にコールドルームが壊れたわけだ。で、とりあえず彼のカラム(タンパク質が担持されたアフィニティカラム)が中にあったからメールで注意をしたわけさ。そーしたら、多少暖まっても問題ないというんだわ。まあそれならと思いそのままにしておいて、翌日(日曜日)にコールドルームの様子を見に行ったわけ。もう中はサウナ状態!!こういったもしものこととか想定してんのか?と思ったわけ。すべてにおいてちょっと研究者として散漫だなというのがワタシの印象である。

まあその辺はそのヒトの資質だからね、ワタシがとやかくいうべきコトではないんだけどさ。ただ今日は不愉快だったので、ココに記しておこうと思ったわけでありまする。

パスポートの更新に行く

 突然だが現在、ワシントン州のSpokaneという街にいる。先週の土曜日にBozemanを立ち、今日の午前中からお昼過ぎまでSeattleにいたのだ。理由はこのエントリのタイトルにもあるようにパスポートの切替発給(平たくいえば更新)のためである。

 私のパスポートは2006年の3月、当時、Phillyにすんでいた高校の同期とともにOlympic国立公園に行った際にSeattleで取得したものなのだが、早いもので来年の3月に有効期限を迎える。(当時はICチップの導入過渡期で私がSeattleの領事館で更新するときはそのICチップを搭載する設備がそこになかったらしく、できるだけ5年のパスポートで切替発給してくださいといわれたのだ)年末に一時帰国するので、その際にこのままだと3ヶ月未満しか有効期限がない状態で再入国することになるわけであるが、いくら永住権を持っているとはいえちょっと心配になってきたので、今のうちに更新することにした。(帰国するならそのときに更新すればいいじゃん?と思われるかもしれないが、結構、スケジュールがタイトな上に年末年始がかかるから、微妙にヤヴァそうなのよね、ピックアップが......)

 まあそんなわけでつい先々月に行ったばかりのSeattleに行ってきたのだが、ただ行くのはもったいないなぁと思い、かつてのMSUの同僚のDaliaとUD時代に学生だったMikeに会いにいくことにした。二人はそれぞれWalla Walla、Richland(Tri-City)にすんでいるのだが、両方の街は車で1時間たらず。まとめて訪問するにはよいロケーションである。特にMikeの方は5年以上会っていないので、ちょっと楽しみであった。

 まず行きはSpokaneを越えてRitzvilleという町を南下してWalla Wallaを目指したのだが、思っていた以上に秘境であった。Walla Wallaにつながるインターステートがないため、なんだか細い州道をひたすら走り続けるのである。また丘陵地帯とでもいうんだろうか?起伏がとっても激しく、あまりスピードを出せないんだな。さらに所々に深い谷を下っていったり......暗くなってきたうえに私のお馬鹿GPSがとんでもないルートを指示するから、ますます大変な目に遭った。(最初に紙の地図を見るべきである、たとえGPSを持っていたとしても......)

 Daliaそのものはつい8月上旬にBozemanを去ったばかりだったのであまり懐かしさとかいったものはなかったのだが、Mikeの方はちょっと感慨ひとしおであった。午後3時頃に彼の家にたどり着いたのだが、日暮れ時まで時間を忘れて東海岸時代の昔話に花を咲かせていたのである。(おかげでその日の夕方にSeattleに入るはずが、かなり深夜になってしまったのだが)MikeはやはりUDのときに同じ研究室の学生だったMollyと結婚したそうだ。(その場には当然、Mollyもいたよ)彼女とはたしか2,3ヶ月しかオーバーラップしてなかったのだが、ちゃんと覚えていてくれていた。まあなにはともあれ非常によい再会(リユニオン)であった。

 ちなみに東海岸時代からずっと乗っているDodge IntrepidでMikeの家に行ったのだが、彼はものすご~く驚いていたよ。この車がまだ使われていることにね。まあいい加減、いろいろとヤヴァいんですが......Dレンジの状態で停車するとオイル圧低下の警告灯がでるのよ。(つまりSeattle市内では気を遣った)現在、原因は不明だが高速巡航中は問題ないので、とりあえず明日、Bozemanに戻るまではがんばってもらわなければ。
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