3月ごろに申請した英国王立化学会(Royal Society of Chemistry、RSC)のメンバーシップが承認され、仰々しいパッケージとともに会員証が送られてきた。ワタシは現在、米国化学会(American Chemical Society)とElectrochemical Society, Incの会員で、かつては日本化学会の会員(2002年まで)だった。それらの会員になるのはただ登録して会費を払うだけだったので、そんなに特別に大変なことという認識はなかったのだが......このRSCはその認識を改めさせてくれた。
まずはナゼRSCの会員を申請しようと思ったかである。ご存じのようにワタシは米国永住権の申請をしている。その中でも国益利益による労働許可証発行の免除というカテゴリーにである。これが認可されるためには米国移民局にワタシの研究が国益に沿っており、その中でも研究者としてのワタシが国益をサポートするに十分に優秀であるかを証明しなければならないという話は、以前のエントリで触れた通りだ。つまり、その申請(I-140嘆願)に関連して、所属している学会についても審査の対象となるわけ。その時点でワタシは上述の学会に参加している、あるいは参加していた状態であった。その当時は正直言ってこのI-140が認可されるかはまったくわからず、少しでも可能性を広げようということでRSCの会員申請に至ったわけである。
さてみなさんはこのI-140嘆願書提出前後にじたばたしても仕方ないんじゃね?と思われるかもしれない。ワタシも最初はRSC会員の認可はもっとすんな~りカンタンに行くと思っていたわけよ。(だって米国化学会や日本化学会と似たようなモンと考えてたモノね~)まあ遅くともRequest for Evidence(RFE)の催促がきた場合までに間に合えば良いかと思っていた。ちなみにRFEとはI-140嘆願に限らないのだが、もし最初に提出された書類では十分な証拠となりえないと移民局に判断された場合に付加的証拠を提出しなければならない状態である。幸いにしてワタシの場合はRFEにはならず速やかに認可されたのはすでにお話しした。
I-140認可に前後してRSCから書類が届けられた。ご丁寧にエアメールでである。内容は詳しくは書かないが、簡単に言えばRSCのポリシーに従い、そのふさわしい会員として従事することへの宣誓書の署名である。さらにワタシがRSC会員としてふさわしい化学者であることを証明するための書類を要求してきた。その時点でCVは出していたのだが、もう一度、書類としてのCVと研究概要、主要論文の別刷りに、ちゃんとカヴァーレターを書いて送付した。また同時にワタシが提示していた参照人にコンタクトをとっていた模様で、東海岸時代のボスからRSCに推薦書を送ったという旨のメールが来た。その上で、4ヶ月に一度会合するRSCの選考委員会の選考によりメンバーシップの是非を問うので待つようにとか......なんだか大変なコトになっていたのである。
まあ、そんな感じで忘れた頃に上の写真の様な物々しいパッケージが送られてきたのである。なんか、スゲーなっていうのが第一印象。だって襟章まで一緒に送られてきたんだぜ。