米国けんきゅうにっき

はじめまして!2001年に日本を飛び出し米国へ。研究分野は化学でしたが、2005年のはじめに職場を東海岸から山の中へ移し、その際に研究分野も大きく変えました。そして2010年に結婚とグリーンカード取得。さらにさらに2011年夏に再び1800マイルを東に向かい、新天地、ミシガンに生活の場を移しました。2016年夏に仕事の都合でテネシーに引っ越しました。クルマ関係の仕事ですが、未だに合間を見ては投稿論文の準備をしています。まあ、せっかくの貴重(?)な人生なので、日々の出来事を残しておくことができれば幸いです。

2008年11月

電動歯ブラシの購入

 さて9月から始まった歯の治療は先週のはじめに行った治療で一段落ついた。前回、Endodonticsの医者にインプラントかブリッジを進められた歯なのだが、とりあえず主治医の先生は様子を見ようと言ってきた。特にこの間、メタルボンドポーセレンのクラウンを入れたばかりで、さらなる歯科治療への投資は正直、金銭的にキツい。またEndodontics医の見解ですでに内部に大きな亀裂が入っているから抜いた方が良いという歯は巨大な銀のクラウンで覆われており、ルートカナル(根幹治療)も処置されている。Endodontics医の意見では歯茎が腫れていたのはおそらく15年前のルートカナルで残存していた奥底の神経の感染だけでなく、銀のクラウンの下にある歯の亀裂からバクテリアが進入したためであろうということだった。しかし主治医の先生は銀クラウン下の亀裂には懐疑的で、歯茎の腫れも収まり、痛みもあんまりないということなので、様子を見ようという結論になったのだ。そーいうわけで、しばらく様子を見ることにする。まあ現時点で痛みはないのだが、予断は許されない。

 そーいうこともあり歯のメンテナンスの原点として歯磨きについて考えていた。特にワタシの歯はあんまり強くないそーだ。その上、歯医者で三ヶ月に一回、クリーニングしてもらうたびにワタシの担当であるキャシーにお説教をもらう。まあ要するに歯の磨き方がなってないのだ。というわけで、このBlack Fridayは電動歯ブラシを購入することにした。とはいっても最初はAmazon.comで物色していたのだが、なんだかいいのがあるじゃない!Braun Oral-Bの電動歯ブラシなのだが、圧力センサにより力の加減をガイダンスしてくれる液晶ガイドが付属しており、無線で歯ブラシ本体と通信するのだそーだ。コレはスゴいぞ!ちょっと興奮してしまい、早速、最安値の検索をかけるもやはりAmazon.comの$99が下限だ。で、その話を同じデパートメントの日本人ポスドク、Mさんにしてみると、郊外のLinens 'N Thingsが閉店セールをやっているからのぞいてみてはという貴重なご意見をいただいた。さっそく行ってみることに。まさにその店の前で、急ブレーキをかけるアホのおかげで危うく追突しそうになったが、無事に到着。す・ば・ら・し・い!なんという引きの良さだ。まさに目的に電動歯ブラシが$83で残り2個だった。小躍りして品物をレジに持っていった。

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元値が$139だってで、40%オフこーいうの大好きなのよね~


 もう帰宅しても興奮しっぱなし。早速、洗面所に設置した。

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充電ちゅぅぅぅぅぅぅぅLCDガイド、すげ~ぜ


 さらに最近、知ったのだが歯ブラシ用のサニタイザー(殺菌器)を購入。紫外ランプでバクテリアを99%殺すのだそーだ。

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こちらは$29あいかわらず空けにくい梱包殺菌ちゅぅぅぅぅぅぅ


 ふふふふふ、これで虫歯は根絶だぁぁぁぁ( ̄w ̄)なんてなったらいいな~

緑のみずうみ

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 今日のエントリはGlacier国立公園のもっともポピュラーなスポットの一つ、Avalanche Lakeトレイルの紹介だ。Glacier国立公園内ではGoing to the Sun roadのどちらかといえば西側、つまりKalispell側から行った方が近いだろう(私たちはTwo Medicineでキャンプを設営したので、ちょっと遠かったのだが......)。トレイル長は往復で4マイル、登りが500フィートなので、そんなにつらくはないのだが、あまり歩かないヒトは1日がかりのハイキングとして計画すると良いと思う(エラソーなこと言ってるけど、ワタシもそれくらい時間がかかったのよ......)

 トレイルは鬱蒼とした木々で覆われているのだが、所々で豊富な水量の小川を見ることができる。これはAvalanche Lakeから流れ出ているものだ。

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途中に流れる小川Avalanche Lakeとそこに流れこむ滝


 湖はすり鉢上構造地形のそこに鎮座しており、上のキャプションでも書かれている様に高台からの(おそらくは)雪解け水が湖に流れ込むという具合だ。写真のように美しい湖なのだが、流木が湖畔を占めており、もうちょっと歩かないと緑色の湖水を間近で見ることはできない。またポピュラーなトレイルということもあり、湖畔には結構な人数がいた。

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正面からみて左右にあるひときわ大きな滝


 さらにトレイルは遠くに見える反対側の湖畔(向こうの崖の麓)まで続いているようなので、行ってみることに。あとはフラットなトレイルなのでそんなにつらくはないのだけど、すでに湖とその景色を見てしまうとちょっとモチベーションが下がるね(^^;)

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途中はモフモフであ~る


 奥の湖畔に続くモフモフの森(再び勝手に命名)はちょっと薄暗くて、一抹の不安を誘う。それに輪をかけて行き交うヒトが少ないのだ。まあそれでも反対側の湖畔にはそれなりの人数のハイカーが居たのでちょっと一安心。トレイルエンドの立て札があったが、獣道のような道がまだ続いていた。さらに奥に行けば、滝壺なんかを間近で拝めちゃったりしてと思ったり......

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ハイ、美しいデスそそぎこむクリークホントーに緑


 湖畔から見える緑色の水はホントーに幻想的。お昼もとらずに歩き続けたので、ここで食事をとることに。食事をとっている間にハイカーがまばらになっていった。どうやらトレイルとは反対側の湖畔を歩いて湖を一周しようという魂胆らしく、遠くの方の道のなさそうな湖畔を歩いているグループが見える。しばらくボーっとしているウチに誰もいなくなってしまったので、今思えばちょっち不安になってきたのであるね~。で、Mぽんを促して帰路につこうとしたところで、グ~ッドタイミング!Mぽん、黒いモサモサの動く物体を発見。うっわ~、クマだぁぁぁぁぁぁぁ~ヘ(゚曲、゚;)ノ~ ヒィイイイイイ!!

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遠方から撮影どうも水を飲むためにあらわれたよーだ


 もうトレイルエンドの看板のすぐそばにあらわれやがりますた。距離にして私たちの前方、10メートルほど。おまけに周りに人気ナシのうえ、今日に限ってクマスプレーを携帯し忘れた!!ぴぃ~んちってやつ?直ちに前を向きながら後退したつもりなのだが、後日のMぽんの証言によるとワタシは回れ右して逃げたそうな......まあパニクるともうちゃんとコントロールできない良い例だね!その時点での後退した理由は、後方に2人組のハイカーが目に留まったからなのだ。最初、人気がなかったのだが、彼らは藪から出てきた。僥倖ってやつだ。

 彼らに合流してクマの出現を知らせるも、彼らは興奮してビデオカメラを回しているのだよ(^^) 彼らはあの崖の麓までいって滝を間近で見ていたのだそーな。でもこの辺一帯の藪の中には、さきほどまで件のクマが徘徊していたことになる。結果オーライだけど、ちょっちシャレにならんわな~。そのうちに彼らの興奮も収まったのか、帰路を検討することにした。こんな緊急事態とゆーことで、彼らの提案もあり行動をともにすることに。トレイルの方はクマ君が練り歩いている最中なので、危険このうえないとゆーことで、湖畔一周コースをチョイスすることにする。最初、遠目で一団が歩いているのをさめた目で見ていたのだが、まさか同じことをやる羽目になるとはね。まあクマと対峙するよりはいいか......で、道なき道を歩くのだが、まあ意外と大変ではなかった、最後以外はね。

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 もう正規のトレイルが目と鼻の先というところで、重要なことに気が付いた。まあこの湖、雪解け水がすり鉢上の高台から幾筋も流れ込んでいるわけだな。当然、かなりの水量が流れ込んでいるわけで、それが当然、どこからか流れ出ていくわけだ。で、まさに目の前には巨大な河口があるのじゃお。当然、橋なんかない。だって歩いてたのは正規のトレイルじゃないしぃ。目の前にはたくさんの流木があり、それをつたわっていけば、なんとか渡れそうな感じではあったのだが、その流木の橋が超不安定っぽい。これはサポートなしで渡れば、ドボンだな。Mぽんをドボンさせるのは忍びないので、ワタシと2人の米国人が水に入り彼女と流木橋をサポートすることにした。いや~、まさかAvalanche Lakeの水をこんなところで堪能するとは思っても見なかったのだが、なかなか貴重な体験ですた。みなさんもハイキング中のクマ遭遇には十分、注意してくださいね、はぁと

あいとゆうきのおとぎばなし

 久しぶりにゲームとゆーかサウンドノベルをやってみた。"マブラヴ オルタネイティヴ(Muv-Luv Alternative)"というやつ。もともとは18歳未満プレイ禁止というレーティドゲームだったのだが、最終的には全年齢対象版も販売されている。このブログではこーいう18禁ゲームをネタにしたエントリを書くつもりはなかったのだが、コレだけはどうしてもここで触れずにはいられなかった。自分が重度のオタクであることを曝してでも伝えたかったのである。
 ふつう18禁ゲームというのは過度の性行為描写などを含んでいるモノであるが、この"マブラヴ オルタネイティヴ"はそれだけではなかったのだと思う。特にワタシがプレイした全年齢対象版でも性描写はあった。でもそれ以上に精神的にきつい展開やトラウマになりそうな描写、そして思想的に右寄りと言われても仕方がない世界観があったためだと思う。ただワタシはこの世界設定が現実のものになったとしたら、こういった状況は仕方がないと思うし、この作品自体は別に(しばしば戦争という名を借りた)暴力を正当化しているわけでもない。(どちらかといえば"平和"を希求しているといえよう)コレをしてだれかさんのように右寄りの発言や思想に対して拒絶反応を示すというのはどーかと思う。

 この作品はありていに言えばSFである。端的には"人類に敵対的な地球外起源生命(BETA:Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race)"と人類の存亡をかけた戦いが描かれており、その中で主人公である白銀武の精神的成長を綴る物語だ。ワタシはプレイしていないが白銀武は前作にあたる"マブラヴ"の主人公でもあり、こちらは典型的な美少女ゲーム(男の主人公が複数のヒロインのなかから誰か一人と恋愛をし結ばれるという、まあ王道モノ、たしか有名どころではコナミの"ときめきメモリアル"がその走りだと思う)だ。ヒトによってはだが、この"マブラヴ"の典型的な美少女ゲーム展開、つまりユルい展開が"マブラヴ オルタネイティヴ"をプレイするヒトの心情に重みを与えるのだという。つまり"マブラヴ"のユルさ(平和というものの隠喩)をかけがえのないものとして見なすことができるのだという。上にも書いた様にワタシはプレイしていないので、あまり偉そうなことは書けないのだが、このゲームを作ったアージュというメーカーは"君が望む永遠"といういろんな意味での問題作を世に送り出しているので、あり得ない解釈ではないだろう。この"君が望む永遠"のヒロインである涼宮遙、涼宮茜、早瀬水月は"マブラヴ オルタネイティヴ"にも登場する。ところで韓流の先駆けにもなった"冬のソナタ"がこの"君が望む永遠"のあらすじを盗用したのではという説は一部では有名な話だ。

 作品背景には細かい舞台設定がある。ワタシも最初、ウィキペディアの内容を読んでみたのだが、プレイする前だとよくわからなかったのが正直な感想だ。そーいうわけなので、追記の方に"オルタネイティヴ世界"での重要な出来事を書き下してみる。ちょっと長いので興味のある人はのぞいてみてくれ。(赤字がキーワード、オレンジの字がBETAの地球侵略状況)

 太平洋戦争後の史実と異なる歴史を歩む"平行世界"が舞台である。米国は太平洋戦争では原子爆弾を日本に投下しておらず、日本は帝政を維持しつつ降伏したようだ。そして火星での初めての地球外生物との接触を発端に、月でのBETAによる攻撃、BETAのカシュガルへの地球落着とオリジナルハイヴ(ハイヴとはBETAの基地のようなもの)の建造。ここを基点としたBETAの地球侵攻により、舞台時間のオルタネイティヴ世界2001年時においてBETAによりユーラシア大陸は全滅、日本も国土の半分を失われている。ここまで人類が窮地に立たされた理由付けもある。まずBETAの兵力において、レーザーを照射できる種族(光線属種、小型種でも30km手前の標的を狙撃可能、大型種にいたっては100kmの射程をもつ)がいる。これらが人類の航空戦力を無力化してしまった(それゆえにハイヴ攻略にはハイヴ上空に重金属雲を形成した上での衛星軌道からの兵力投入が要求される)。また膨大な地上兵力による人海戦術により、人類側は蹂躙されるに至る。

 主人公の白銀武は何らかの理由(オルタネイティヴ物語終盤で語られる)により現世界よりこの平行世界へ移動してしまう。そしてとまどいながらもこの世界で生きていくためにBETAと戦うのだが、最終的に人類は地球を放棄。限られた人類(10万人)を乗せた移民船により地球を脱出していく(オルタネイティヴ第五計画)。その後、白銀武は地上に残り、絶望的な戦いをBETAに挑んでいく(マブラヴ アンリミティド)。再び"白銀武"はこの平行世界に自身が出現した時間にさかのぼり、自室で目覚める(ここからマブラヴ オルタネイティヴ)。

 平行世界ということもあり、"マブラヴ"にもでてきていたヒロインたちも登場するが、いずれも兵役に従事している(ナゼ女子が?ということに対する理由付けもある。この時代、BETAとの戦いにより男子人口が極端に減少したため)。ただ例外として主人公の幼なじみであった"鑑純夏"は物語序盤で現れない(オルタネイティヴにおいて重要な役回りであると同時に、マブラヴ本編とは大きく異なりもっとも悲劇のヒロインであろう......)。正確には序盤から登場していたのだが、彼女であると認識することはなかなか難しいだろう。

 オルタネイティヴ本編の内容はここでは多くは触れないが、登場するサブキャラクターたちの背景について説明しておく。"君が望む永遠"のヒロインたち、涼宮遙と早瀬水月が愛したヘタレ主人公であった鳴海孝之だが、明星作戦(横浜ハイヴ殲滅)で戦死。この事実が糧となって彼女らはBETAと戦い続けているようだ(彼女らの運命は本編で語られる......)
 "君が望む永遠"の前作にあたる"君がいた季節"のヒロインの一人、伊隅みちるも小隊長として登場。主人公の上官となり佐渡島ハイヴ攻略戦(甲21号作戦)に参加する。また余談だが彼女の妹、伊隅あきらもこの作戦に参加。本作戦生還を遂げる。

 オルタネイティヴ本編の構成は下記の様に全10エピソード+ファイナルエピソード。プレイ時間は40時間くらいか?まあ膨大なテキスト量だ。

episode1 去りにし日々の光
 自室で目覚める白銀武が見た外の光景は荒れ果てた世界であった。そして自分が再び人類とBETAが戦う狂った世界に戻ってきてしまったことを自覚する。夢うつつの記憶を頼りに丘の上にある国連横浜基地を目指し、夢で見た絶望的な未来を迎えないための第一歩を踏み出す。

episode2 兵士よ問うなかれ
 横浜基地で出会った香月夕呼博士は白銀武の語る"絶望の記憶"に興味を示すも懐疑的であったが、彼に訓練生としての身分を与える。そこで同じ小隊の訓練生、御剣冥夜、榊千鶴、珠瀬壬姫、彩峰慧、鎧衣美琴、そして教官の神宮司まりもと再び出会う。また"あるもの"が安置されている地下の一室で社霞とも再会、香月博士からオルタネイティヴ第四計画における社霞と"あるもの"の重要性を語られる。

episode3 島をゆく
 正規兵編入の為の最終評価演習が行われる。ある孤島でのサバイバル実習だ。チームとの連携や臨機応変の判断力などが試される。

episode4 報いなき栄光
 対BETA用汎用ヒト型戦術機操作の訓練が始まる。白銀武は以前の世界の経験を元に戦術機の操作を完璧にこなす。またかつて過ごしていた平行世界で遊んでいたゲームの記憶を頼りに、新型OSの概念を香月博士に提案する。

episode5 家路
 白銀武はかつて過ごしていた平行世界の香月夕呼先生がオルタネイティヴ第四計画の基幹概念となる理論を提唱していたことを思い出す。このことを聞いた香月博士は白銀武を一時的にその平行世界へ送り出す方法を編み出す。そのためには社霞との密接な連携が重要であった。

episode6 望蜀の下界
 日本帝国内でクーデターが勃発。傀儡とかしてしまった征威大将軍、煌武院悠陽の主権を取り戻すために決起した沙霧尚哉大尉(彩峰慧の父である彩峰萩閣中将の部隊にかつて所属)により現内閣総理大臣・榊 是親(榊千鶴の父)以下閣僚を殺害。さらに帝都、東京も占領される。この事変に際し、国連軍に所属する白銀武以下の部隊は後方警備という名目で将軍家別荘のある芦ノ湖周辺に配備される。そこで出会う意外な人物の警護により伊豆半島を南下。米軍の援護と彼らの犠牲の果てに白銀武は世界の現実を直視する。

episode7 許されざる者
 元の平行世界に戻った白銀武は無事に夕呼先生から数式を回収した。これによりオルタネイティヴ第四計画は飛躍的な進捗を遂げる。またそれと同時に主人公たちの小隊は衛士(戦術機のパイロット)としての最終試験を受ける。試験中、突然、BETAの襲来を受け横浜基地は多大な人的損害を被る。この事件で大きなトラウマを受けた白銀武は香月博士が数式回収のために作った機械を使って、元居た平行世界に逃げ帰ることとなる。そこで武は予期せぬ、そして新たなる悲劇を目の当たりにしてしまう。その果てでの武の決断とは......

episode8 涙落ちる果て
 人類とBETAが戦う世界に戻った白銀武は伊隅小隊に配属される。そしてこの世界には存在しないと思っていた幼なじみ、鑑純夏と出会う。しかし、それは悲劇の幕開けであった。

episode9 終わりなき戦い
 国連軍はオルタネイティヴ第四計画で開発された00ユニットを中心とした佐渡島ハイヴ殲滅作戦、"甲21号作戦"を発令する。結果的に多大な人的および物的損害を被るも佐渡島ハイヴは殲滅されるが、BETA残党が国連横浜基地を襲撃。この来襲により横浜基地はほぼ壊滅。白銀武の所属する伊隅小隊も多大な損害を被る。BETAの秘密を知った鑑純夏は香月博士にカシュガルのオリジナルハイヴの攻略を進言する。この願いを受け香月博士はオリジナルハイヴ殲滅作戦、"桜花作戦"を発令。全人類は生き残りをかけた総力戦に挑む。

episode10 震える時空
 全人類の残存戦力を投じて発令される桜花作戦。ユーラシア大陸周辺の各ハイヴを一斉攻撃することでBETAを陽動し、衛星軌道から突入する00ユニットを含む突撃部隊の確実なオリジナルハイヴへの突入を確保する。陽動部隊はBETAに殲滅されるも、主人公と00ユニットを含む部隊はハイヴの深淵部たる反応炉、"あ号標的"に続く"主広間"に到達。人類のすべての希望、そして多くの犠牲を代償とした00ユニットが搭乗する凄乃皇・四型の荷電粒子砲はすべてを焼き尽くすことができるか......

final episode マブラヴ



 ふつう恋愛ゲームといえば、男性視点であり、たくさんのヒロインたちがプレイヤーの分身たる主人公キャラに想いを寄せ、そのなかでそのヒロインたちの思いを取捨選択してエンディングに向かうというものだ。特に18禁の恋愛ゲームならプレイヤーは深く考えずに選択肢を選んで、お気に入りのヒロインとのエンディングを目指す。しかし、この"マブラヴ オルタネイティヴ"はどうだろう?恋愛ゲーム(もうそういって良いのかわからないが......)としては似つかわしくない舞台設定や背景。そして描かれるのは主人公である白銀武の鑑純夏への純然たる愛。他のヒロインたちどころかプレイヤーの意志すら立ち入る余地はない。しかしこの舞台設定により、初めて他のヒロインたちの情念が浮き彫りにされるのではないだろうかとも思う。

 嫉妬や独占欲、優越感などの負の感情。それらの感情はだれでももつものだ。あたりまえだけど一般の恋愛ゲームはそれを表に出すことはない。だって恋愛ゲームとはそんな現実からの逃避を助長しているのだから。しかし、この"マブラヴ オルタネイティヴ"は違う。各ヒロインの心情どころか、ゲストヒロインの心情すら緻密に表現している。そこには想いを成し遂げられなかった者たちのこころも含まれる。

 作品全体として負の感情を描き、それを舞台に反映し、そして最後のあのエピソードへと紡いだもの。これだけのエネルギーを載せた作品をただの18禁ゲームとして切り捨てるには、あまりにももったいないと思った。それがココに載せた理由だ。

 最後に、もちろん上記の理由以外にもただ単純に感動したというのもある。特にエピソード7の最後で人類とBETAが戦いに明け暮れる世界に白銀武が帰還する際の夕呼先生とのやりとりとそこで流れるヴォーカル曲、エピソード10の冒頭でパウル・ラダビノッド司令が桜花作戦で旅立つ若者に手向ける演説。そしてそこで流れる楽曲。特に演説の最後のほうで

旅立つ若者たちよ
諸君に戦う術しか教えられなかった我等を許すな
諸君を戦場に送り出す我等の無能を許すな


というくだり。今でこそ思う。このようなことを断言できる大人はいるのだろうか?そして自分はなれる(た)のだろうか?と。自分の行動に責任ももたず、ただ偉そうにふんぞり返る輩のいかに多い世界か。あたらめて考えさせられる科白だった。


あなたの勇気が切り開く未来
二人の想いが見つけ出す希望

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あいくりっかー

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 今日は日曜日。ちょっとタイチョーがよろしくないみたいなので、自宅でグッタリしている。まあでも今日は天気が良いので、夕方頃に買い物にいくかもしれないが。

 さて今日はiTunes StoreのApp Storeを眺めていたら、おもしろいアプリを見つけたので紹介したい。そのアプリケーションとはi-Clickr PowerPoint Remote。実は1月前から目を付けていたのだが、$15とほかのアプリと比べて割高だったので様子をみていたのだ。しかし最近価格改定をしたのか、$9.99になっていたので購入してみた。

 カンタンに言えばPowerPointスライドをiPhone/iPod touchを使って遠隔操作するアプリケーションだ。こういったものはMicrosoftをはじめとして数多くのメーカーがリモートプレゼンテーターとして販売しているが、いずれもUSB接続のRF受信機やBluetooth経由でのハードウェアを必要としていた。ワタシも5年ほど前に韓国製レーザーポインタ付きのPowerPointリモートコントローラを買ったことがあるが、これはレーザーポインタの出力が弱いのと、リモートコントロールの感度が悪いという悪いことずくめのハードウェアガジェットだった。

 今回のi-Clickr PowerPoint RemoteはiPhone/iPod touchというハードウェアリソースを利用したもの。基本的に通信はWireless LANを使うのだが、無線ネットワークの外にいる場合はiPod touchと対象となるPCとの間で直接通信を行い、PowerPointスライドをコントロールする。もちろんホストとなるPCにはi-Clickrというアプリケーションをインストール、起動させなければならないのだが。(Winodws、MACともに上記の会社のリンクから無料でダウンロードできる)ホストPCにi-ClickrをインストールするときにBonjourのインストールも同時に要求されるが、これはインストーラにパッケージ化されているので、わざわざ別個にダウンロードする必要はない。

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まずはi-Clickr PPRを起動次にホストのi-Clickrを起動iPod上で接続先が認識される


 まずは上記のようにiPod上にあるi-Clickr PowerPoint Remoteをタップして起動。すると写真の様にiPodのWi-Fiから認識できるホストが表示される。ここではまだ専用ホストアプリ、i-Clickrをどのコンピュータで起動させていないので表示されていない。マニュアルというのはネットワーク内の任意のPCのIPを入力することで、そのPCに対してPowerPointのリモートコントロールができるようになるものだ。
 次にホストとなるPCにインストールしたi-Clickrを起動させると、iPod上のi-Clickr PoerPoint Remoteのリストに該当ホストが表示されるようになる。

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PPTファイルを選択プレゼン時間を決定するホストとの接続が確立


 リスト上のホストPCをタップすると、今度はホスト上で起動しているi-ClickrがPowerPointファイルを開くのを促してくる。これでPowerPointファイルを選択するとただちにスライドモードとなるわけだ。それにともない手元のiPodの画面ではプレゼンテーションの時間を設定するように促してくる。これを設定するとiPodの画面上にはPowerPointファイルのプレビューが表示される。またこの画面をタップするとノートが表示されるのだ。

 さてまだ簡単にしかいじっていないので、使い勝手はわからないのだが、とりあえず軽快にコントロールできる。この間、購入したDellのInspiron Mini9には重くて有名なOffice2007をインストールしているのでこのバージョンのPowerPointをリモートコントロールしているのだが、ひっかかりもなくなかなか実用的だと思う。

 まあ、なにかPowerPointプレゼン用のリモコンを探しており、iPod touchかiPhoneを持っている方ならなかなかオススメの解だと思うよ。

隠者の里

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 最近、肌が乾燥する。たしかにモンタナの冬はそれはもう乾燥しているのだが、今年は尋常じゃない気がするのだが......
 話はまったく変わるのだが、最近の日本では痴漢行為や性犯罪が日常茶飯事みたいで、「密室のエレベーター」で襲われないために、なんてサイトまである。なんだかますますアメリカみたいになってきたな~。

 さて今回は久しぶりに国立公園巡りのエントリだ。この夏は近隣の国立公園をよくまわったのだが、まだ本ブログで紹介していないものがたくさんあるので、時間のあるうちに徐々にアップしていこうと思う。
 行って来た場所は有名な西部劇、"Shane"の舞台となったGrand Teton国立公園だ。北にあるYellowstone国立公園と比べて面積はそれほど大きくないのだが、その景観はため息がでるほどだ。個人的には3年前一昨年に行っているね。そのいずれもあんまりトレイルを歩いていないので、今回はもうちょっと本格的に歩きたいな~と思ったワケだ。

 選んだ場所はCoulter Bayからでている半島を一周するHermitage Point Trailだ。写真の赤い四角で囲った部分が該当するトレイルで、全長9.2マイル(約15キロ)だ。基本的にアップダウンがほとんどないとゆーことなので、そんなに大変じゃないだろうと思っていたのだが......結果的に午前中から入って夕方まだかかってしまった。しかもこのトレイルを歩いている間に出会ったハイカーは3組だけ!あとは小動物と自然ばかりの数時間をすごしたわけだ。ちなみにある理由でワタシはこのトレイルを歩いている間、ビクビクしていた。(それは次回のエントリあたりにでも説明しよう......)

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最初の目的地はHeron PondだTeton連山が見えるこの時点でSwan Lakeはスキップ


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さてHeron Pondガンの群Heron Pondから望む


 ここで折り返せばホントーにあっけないトレイルなのだが、まだこの先に行くことにする。かなりの静けさなので、ちょいビビり気味だったが......

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まあそれでも1.4マイル歩いているなリスとかさらに2.2マイル~


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あともうちょっとか?到着~


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Hermitage Pointはこんな感じだ


 結局、Hermitage Pointにたどり着くまで3時間くらい歩いたのかな?その間、出会ったのはHeron Pondでカモを見ていた老夫婦のみだ。ココでは(たぶん)ヨーロッパからのカップルと出会った。向こうもちょっと久しぶりに見たニンゲンなのでびっくりしてたみたい。

 我々はココで昼食をとりつつ、湖面のボートの往来をぼーっと眺めていた。1時間くらいいたけど、だれもココには来なかった。(例のカップルは行ってしまった)

 帰りは半島の反対側を巡るルート、つまり例のカップルも先行したルートをとる。まあ同じ道を戻ってもつまらないしね~。

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何気なくプレートを見ると......キャンプサイト!?


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ヤヴァいくらいなんにもない!この木の前で待ち合わせね湖面もやっぱり静か


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かなり歩いているんですが......まだ2マイルあるよそろそろグロッキぃぃぃぃあ、小川だ


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ココワドコデショウ?ヤツは恥ずかしがり屋ちなみにSwanLakeね


 Hermitage Pointをすぎたすぐ先に写真の様にキャンプサイトがあった。ここまで重いキャンプ装備を担いでやってくるとゆーのはどんな趣味人なのだろう?やっぱり隠者(ハーミット)か?ちゃんとクマ対策用のフードストレージ(やっぱりクマでるんじゃん<(T◇T)>)とかふぁいやリングもあるし、まあフツーのキャンプができるわな。でも水とかはどこで手に入れるんだ?と思った。ま・さ・か、湖水か?湖水なのか??
 この直後に本日、3組目のグループに出会う。まあよくもまあ、こんな人気のなくて、しかも長いトレイルを選ぶものだよ(ヒトのことはいえないが......)
 
 そんなこんなでモフモフの谷(勝手に命名)とかを越えてSwanLakeまでたどり着く。Swan Lakeなんて名前だから白鳥が着水できるようなクリアな湖面を想像していたのだが(白鳥は飛べる鳥のなかでは最大クラスの重量なのだそーな)、一面、ハスの葉っぱで埋め尽くされていた。そして湖面には白鳥ではなくカモがいた......

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もう疲れて背景を見るゆとりなし最後の下り坂ああ、おつかれさま~

 いや~、日常で15キロも歩くなんてあんまりないからね~。マジでつかれますた( ̄◇ ̄) まあTetonに行かれる方、Hermitage Pointがどんなところかこれで概要をつかむことができれば幸いデス。でも日本からの旅行者がこのトレイルを歩くとはあんまり思えないなぁ。

 ああっ、最初の写真のマスク、もし問題がありそうなら削除いたしますので、お知らせください。ホラ、著作権、最近、うるさいじゃない?
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