米国けんきゅうにっき

はじめまして!2001年に日本を飛び出し米国へ。研究分野は化学でしたが、2005年のはじめに職場を東海岸から山の中へ移し、その際に研究分野も大きく変えました。そして2010年に結婚とグリーンカード取得。さらにさらに2011年夏に再び1800マイルを東に向かい、新天地、ミシガンに生活の場を移しました。せっかくの貴重(?)な人生なので、日々の出来事を残しておくことができれば幸いです。

2007年08月

嗚呼、彼方に見えるのはGrinnell湖

 今日(日曜日)はお昼に近くの"M"トレイルを登ってきた。街からも見ることができる山の斜面にあるデカいMの字だ。Missoulaにもあるらしいが、ココBozemanでもポピュラーなトレイルの一つ。2年以上住んでいて初めて登る。最近、思うのだがやはりカラダを動かすのはイイ。なんだかカラダとココロがうまく統合されていくのが感じられる。(デンパか?)この辺のレポートは後日とゆーことで。まだまだ書くべきネタがあるので、まずはGlacier国立公園のレポからかたづけよう!!(下書きは日曜日からなのだが、水曜日になってもいまだエントリできていない。じつわ昨日からタンパク質の精製をやっているからなのだ。とわいっても、久しぶりなのでウデが鈍る、鈍る。今朝からバクテリアの溶解液をかぶったり、カラムに上澄み液をロードするときにチューブがはずれて、液を天井にぶちまけたりとさんざんだ。)


 前回はJosephine Lakeの端っこまでたどり着いたワケなのだが、ここまではフェリーでラクできるのだ。前回のビデオを見れば気がつくかもしれないが、フェリー用の桟橋がある。これのおかげで1時間は得するかもしれない。まあ今回は乗り遅れた修行のために全道程を徒歩と決めていたので、余裕のあるスケジュールをとっていたのであった。
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やっと彼方に氷河が見えてきたJosephine湖はすでに後方前方にはGrinnell湖が見え始める
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視界が開けて大きな氷が見える(ポインタを載せると......赤枠がSalamander氷河、緑枠がGem氷河)遠くに見えた滝がずいぶん近くなった......

 トレイルはJosephine湖のわきを緩やかに登り始める。まだまだこの辺は余裕こいていたのだが......少し歩くと遙か彼方にGrineell湖とそのまた先に氷河が見えてきた。この辺で、「ホントーにあそこまで歩けるの?」という疑念がムクムクと湧き起こってきた。
 途中でGrinnell湖畔まで行く分岐があったが、帰りに余裕があったら立ち寄ろうということで、そこはスルー。結果的にそんな見通しは甘かったのだが、トレイルの大半はGrinnell湖を大きく回り込む形で巡っていたので、もうおなかいっぱいって感じで帰りもその分岐はスルーした。

 Grinnell湖のちょうど真横に位置するあたりでGrinnell氷河がトレイル正面に来た。(とはいってもまだまだだいぶ先なのだが......)正面に見える氷河はかつてGrinnell氷河の一部だったのだが、20世紀に入ってからの平均気温の増加で溶けだしてしまい、Grinnell氷河と分断されてしまったのだそうだ。この横に這っている様な姿の氷河をSalamander氷河という。(Salamanderはサンショウウオだが、ファンタジーに出てくる想像上の生き物、火トカゲの方が有名か?)そしてこの氷河が張り付いている峰が大陸分水嶺だそうだ。また分水嶺にそって向かって左側に小さな四角形の氷河がある。形が宝石みたいなのでGem氷河というそうだ。この自然のダムの様な地形(正確にはなんていうの?)だが、そのダムの様な部分をAngel Wingというそうだ。

Grinnell湖からの中盤戦まとめ(mixi版と若干違います)


 次回はAngel Wingの登坂だぁぁぁぁぁぁぁ~

ふたたびグレイシアへ

 前々回あたりに少し触れたが、先週末にかけてGlacier国立公園に行って来た。実は2年前に行ったことがあるのだが、どうしてもあの美しい光景が脳裏から離れなかったため、今回も無茶して行ってきた!!そう、個人的にはもっとも好きな米国国立公園なのである。

 今回は野性味溢れるキャンプ生活を行うことにしたため、St,Mary近くのキャンプグランドを予約しておいた。基本的にGlacierは人気スポットのため、キャンプサイトが早いウチに埋まってしまう可能性があったためだ。またいかにモンタナ在住とはいえ、BozemanからSt. Maryまでは約300マイル(480キロ)あるため、とてもキャンパーたちとの場所取り合戦に勝てる気がしなかったとゆーのもキャンプサイトを予約した理由の一つだ。さらに今回は、前回では成し遂げられなかったGrinnell Glacier Trailという片道6マイル(Many Glacier Hotelを起点として、約10キロ)、高低差1600フィート(480メートル)のロングトレイルを歩くのが目的であったため、できるだけMany Glacierから近い距離に宿営したかったのである。(Many Glacier Hotelは事実上、1年前から予約してないと部屋をとれないそうだ......)

 そんなワケでキャンプ場で一晩過ごした後、Many Glacierまでまず向かったのだが、ついたとたんに山羊に襲われたのだ!!

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マウスをあわせてみてごらん
 ......さて今回は乗り遅れたために、精神を昇華させるために、全部の道程を徒歩で攻めると決めてあった。実際、Many Glacier Hotelの前に広がるSwiftcurrent Lakeの湖畔を越えて、隣のJosephine Lakeのやはり湖畔を通るルートは高低差がほとんどないため、そんなにキツくないという情報もフェリーを使わないという判断を助長した。(たしかにそんなにキツくは無かったが、復路ではちょっと泣きそうになりますた......)
 2つの湖の岸を巡るトレイルはだれでも歩ける平たい道なので、朝晩の散歩にはいいかもしれない。ところどころで釣り人が湖の畔や中にいるのが見られた。Swiftcurrent Lakeのフェリー用桟橋までだいたい30分くらい。ここからさらに隣のJosephine Lakeの桟橋まで森のなかを下っていく。

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北か南の湖畔を選べるSwiftcurrentの端っこクマ注意の看板

 Josephine Lakeの湖畔に出ると今度は徐々に登りになる。こちらの湖水はもっと緑かかっていてSwiftcurrent Lakeより色彩豊かだ。

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ちょい登り気味湖面よりかなり高い処をトレイルは行く
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どんどん登るずいぶん来た気がするが、気のせいJosephineの端っこ
前半戦のまとめ

 まあこの湖畔巡りはマダマダ序の口だぁぁぁぁぁぁぁ~

失われた小径

 そろそろラボの引っ越しが近づいてきている。このおかげで約1月は実験ができなくなるとのことだ。ポスドクにとってはこれはかなりイタい。(まあ同僚はあんまりそう思っていないようだが......)実際、本来なら引っ越し前にRamanの測定をと思っていたのが、引っ越し後になったし(ただしこれは新しいCCDを買うのと同時に、システムも更新するので、その後に学んだ方が良いという提案)、タンパク質の精製もUVディテクターが相変わらず壊れていて、目隠しで分取しなければならないとゆー状況。どーしても今、書いてる論文にはRamanのデータともう一回分のタンパク質精製が必要なのだよ。このストレスフルな日々はなんだかイヤだなぁ......


 先日のHamiltonのBreweryフェスタの帰り道、Lost Trailという場所を通ってきた。ココは冬はスキーリゾートなワケだが、夏には夏で温泉がある。そんなワケでキャンプでドロドロに汚れたカラダを洗うべく、立ち寄ったのがLost Trail Hot Springsである。
 名前の響きはなんだかソソられるものがあるワケだが......Clark探検隊がColumbia河をこのLost Trail Passを通ってモンタナからアイダホにぬける際に、あまりにキケンな場所だったため、一度、モンタナ側に戻ろうとしたのだが、道を見失ってしまいしばらく山の中を彷徨っていたことにちなんで名付けられたようだ。実際、運転していても、このあたりはかなり急な坂が続いていることがわかる。まあそんな坂の途中にLost Trail Hot Springsはあるわけだ。

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入り口の看板、キャビンも併設プールの受付レストランからみたプール

 受付のオヤジどもは我々が日本人とわかると、妙に親しげに日本について語りだした。どうやら彼らは在日米軍の家族として日本に滞在していたらしく、一人は日本で生まれたとか言っていた。しかもレストランで食事をしていると、奧から古ぼけたトランクを持ってきて、

"Hey Guys, which Japanese superhero would you like?"


とききながら、そのトランクの中から大量のウルトラマンや仮面ライダーの写真を取り出して見せてくれた。彼曰く"宝物"だそうだ。まあなんとなくわかるけどね。でも、こんなモンタナとアイダホの山奥で日本のヒーローの写真に出会うとは、これまたすごい状況だよね~。

 ああ、ところで温泉だが、はっきり言ってヌルかった。故にあまりオススメしないが、スキーとかの帰りにはイイかも。冬における温水の温度はもっと高いかもしれないからだ。このプールの中でも12歳のコドモにやたらなつかれた。両親はユダヤ人の家系で、お母さんはモスクワオリンピックで競輪選手で出る予定だったが、米国が参加拒否したため、出られなかったとか、いろいろと語ってもらいますた。だからなんだかなかなかすぐに出てこれなかったのだ。

BigHole古戦場ふたたび......

 昨夜は9時頃に帰宅した。往復で740マイル(約1200km)を走ったことになる。さらに(これは次回のエントリで紹介するが)今回のメインであった氷河まで全道程で約7時間、山の中をうろついていた。たぶん30代になってから最長時間のハイクだ。
 帰宅してからまもなくして土砂降りの雨が降ってきた。これで夜半には涼しくなったのだが、今日のお昼には暑さが戻ってきた。本当にここは避暑地として成り立つのだろーか?

 今日のエントリはHig Hole National Battlefieldを紹介。以前にもこのブログで紹介したが、トレイルまでは立ち入らなかった。あのときは日没が近づいていたためだ。
 さて前回のBig Hole Battlefieldを紹介したエントリでも触れているが、ココはネイティブアメリカンの一部族、Nez Perceと合衆国騎兵隊が戦った場所である。そして個人的にNez Perceといえば、左のAmazonのリンクにある漫画をいつも思い出すのだ。"いい大人が漫画なんて......"と思われようが、"このオタク野郎がっっっっ~"と罵られようが、この漫画で涙流したという過去を忘れないのでアル。
 そもそもこの漫画、"修羅の門"とゆー格闘を題材にした物語である。この修羅の門という物語に於いては"陸奥圓明流"という架空の古武術が重要な役割を演じており、その主人公を通して"活人"拳のアンチテーゼとして描写されている。この本編の主人公の先人をオムニバス形式で描いたモノが"修羅の刻"シリーズである。特に今回のNez Perce族と関わりのあるものがリンクにある第4巻。幕末から維新の時代、この物語の主人公、"雷"が北米大陸に漂着したところから舞台は始まる。
 幕末から維新の時代といえば、合衆国もまだ西部開拓の時代であった。Kevin Costner主演の"Dance with Wolves"でも描かれている様に白人によるネイテイブアメリカンの迫害の時代である。Nez Perceもまた居留地に押し込められることを強いられていたのだが、比較的従順に白人との協定を守っていたと伝え聞く。しかしさらなるやせ衰え、狭い土地へと追いやられそうになったときにNez Perceはついに白人たちに反旗を翻したのだ。このあたりの史実と上記の"修羅の刻"という架空の物語はリンクしている。

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Big Hole古戦場にて
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トレイル入り口の橋
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展望から眺める古戦場
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トレイル途中にある記念碑

 一人の男が日本から北米大陸に渡り砂漠で行き倒れていた。男は死を覚悟するが、そこにNez Perce族の青年、マッイイツォが通りかかり、彼から「干し肉」を分け与えられる。男はマッイイツォに雷(あずま)と名乗り、「死ぬことをやめ」てNez Perce族のキャンプへ向かうことにする。雷はそこで、領土と家族を奪った白人への復讐心に燃える少女、ニルチッイと出会う。二ルチッイは弱虫の雷を嫌い、彼が止めるのも聞かずに復讐のため一人で仇の白人である「死の五人組」の住む村へ向かう。そして雷もニルチッイを追った。雷とは何者なのか。 ニルチッイは復讐を果たせるのか。


 Wikiの引用を少し手直しした。導入は上記の通りだが、物語の終盤、Nez Perce族は騎兵隊に追いつめられる。そしてそのとき"雷"はマッイイツォの"恩"に報いるため、そしてNez Perce族の女子供を逃がすために大多数の合衆国騎兵隊の前に立ちはだかる。ニルチッイに「死ぬなよ....」という言葉を遺して......

 実際のNez Perceは女子供の犠牲を最小にとどめカナダの国境まで逃げ延びたとされる。そんな中、このBig HoleはNez Perceと騎兵隊の最大の戦場となった場所だ。今から100年以上前、そういった血生臭い事実がこの場所であったこと、モニュメントに彫られている事柄から感じるコト、そしてちょっとコドモっぽいけど昔、読んで涙した漫画のことを想いながら、目の前にある平穏な風景を唯々眺める時間はあらためて今という時代における安寧を認識させてくれる。

さてBitterroot Microbrew Festival

 明日からGlacier国立公園にキャンプ。今世紀中に消失するといわれているGrinnell氷河を眼前に拝みに行って来る。往復で6~7時間くらいのトレイルだそうだが、今回は新しいハイク用のシューズを購入して登坂性能をアップ。またクマ対策としてクマスプレーも装備した。そんなわけですみやかに眠りに陥らなければならないのだが、とりあえずブログのアップくらいはしようとPCの前にはりつく。ところで明日は早朝から出かけようかと思ったのだが、茨城から○ーズマンがいらっしゃっているらしく、さすがに顔だけは出しておかなければマズそうなので、一度、ラボに行ってみてから出かけることになりそうだ。ラボのF氏は若干、イヤな顔をしていた。

 さて先週のブルワリフェスタの様子だ。mixiの方で先行して日記をアップしてしまったのだが、向こうは写真があんまりたくさん貼れないので、全部は紹介しきれない。それゆえに未だにブログは重宝する。

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もうヤル気マンマンであるBozemanの隣町からか......受付にはテイストグラスの山

 もう受付に並んでいる時からソワソワしてきたのよ。あの受付のテーブルにずら~って並んでるグラス、テイスティングサイズじゃなくて1パイントグラスじゃん。なんだか得した気分。しかも1テイストで2/3まで注いでくれるらしい。もうわくわくしてたまらんのである。ところで、今、気がついたのだがまだMadison Breweryの紹介、アップしてないじゃん!?うわ~さんざん出かけているのに......そんなワケで近いウチに紹介します、ハイ。たしか8月中にPortlandから友人がやってくるので、そのときにでも写真をバシバシ撮って。

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Big Sky BrewingのStrong Cherry Ale
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Idaho Salmon BrewのSacajawea's Stout
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Glacier BrewingのSlurry bomber Stout
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∑(; ̄□ ̄Aスマン、どこかのHalfweisenだ

 個人的にはピンクのセルのSacajawea's Stoutにかなり魅了されますた。芝生で座っているときにLexyにSacajaweaのコトを聞いたら、ちょっと吃驚気味で説明してくれた。(ワタシがモンタナ中を旅しているので、Sacajaweaのコトを知らないなんて意外だったよーだ)彼女(Sacajawea)はLewisとClarkの探検隊の道案内をかってでたネイティブアメリカンの少女だそうな。旅の途中で隊員の一人(当然、白人)と結婚し子供をもうけたそうだ。(次エントリに用意しているBig Holeの話を考えるとちょっと複雑なカンジだね......)ビールの味がよかったので、なんだか印象に残ってしまったのであった。

 ところでほかのビールだが......Big SkyのStrong Cherryは名前のとおりにフレイバービール。ただこの手のビールは通常、飲みやすいのだが、コイツは極端にアルコールが強かった。でもオイシイよ!!Stout好きのワタシがあんまり好きになれなかったのがGlacier BrewingのSlurry Bomber Stout。ちょっとクセがあるような気がする。Halfweizenの方はおいしかったのだが、Lexyが間違ってひっくり返してしまい、半分ほど大地に返してしまったョ(T△T)

 それでは明日は片道500kmの旅である!!
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