米国けんきゅうにっき

はじめまして!2001年に日本を飛び出し米国へ。研究分野は化学でしたが、2005年のはじめに職場を東海岸から山の中へ移し、その際に研究分野も大きく変えました。そして2010年に結婚とグリーンカード取得。さらにさらに2011年夏に再び1800マイルを東に向かい、新天地、ミシガンに生活の場を移しました。2016年夏に仕事の都合でテネシーに引っ越しました。クルマ関係の仕事ですが、未だに合間を見ては投稿論文の準備をしています。まあ、せっかくの貴重(?)な人生なので、日々の出来事を残しておくことができれば幸いです。

2006年07月

夕暮れに映えるカウボーイたち

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 前回に続きロデオのエントリだ。その前に、ウシたちを統率する年輩のカウボーイがいる。彼の出で立ちはまるでオーラのみでウシをコントロールしているような貫禄(?)がある。しかしちょっと不思議に思ったことが......よく見ると彼は投げ縄を持っていない。代わりにハリセンを持っているのだ!?
 そんなかれはハリセンマスター(?)なのかな?彼を眺めていて「のだめ」に出てくるスパルタピアノ教師を思いだしてしまったのであった......


 さて3つ目の競技はやはりウシを捕獲するのは同じなのだが、これはチーム全員(4人)で行う。そしてウシの動きを止めたところで......

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決まった番号のウシを誘導まずは縄で動きを止める降りてしっぽを引っ張る(^^)


 なんだか定石があるみたいで、まずは投げ縄を放ってウシのアタマあたりにひっかける。そして後ろ足をやはり縄で固定後、馬から下りてウシと格闘開始だ!(ところでシッポを引っ張るのはホントーに有効なのだろーか?)

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三人がかりで押さえ込みミルク絞りボトルのミルクを確認

 さてウシとの格闘を経て、なにをやるのかといえば乳搾りだ(;^_^A
 このウシを押さえ込んでミルクを絞ってから審判のところまで駆けていくタイムの競技対象みたい。実際、ミルクを絞ったカウボーイはかなり必死の形相で審判のいる場所まで走っている。そうなるとこの競技のポイントは3つだ。まずウシに対する鑑識眼と馬術はもちろん、ウシにおそれを抱かない勇敢なココロが必要だ。また戦略としてできるだけ審判に近い位置でウシを押さえ込むということも考慮しなければならない。見た目と競技名(Milking)とは裏腹にかなり高いレベルの思考と技術を要求する競技なのだ。

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ゲートが開く前からかなりの暴れ気味よく乗ってられるよねぇ


 実際、ロデオといえば上の写真のような暴れ馬とか牛に乗ってどれだけ長くいられるかを連想するのだが、こんなに多彩な競技なんだと改めて感心してしまった。みなさまもロデオを見に行く機会がありましたら是非どうぞ!一見の価値アリだね~。

田舎らしい光景

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 つい先週、購入したYellowstone Day Hikeの本をレストランに置き忘れてしまった。昨日、気がついたので、さっきそのレストランに立ち寄ったら、「ナイ」とのこと。嗚呼、やっぱりアメリカ人の対応なのね~(T△T)
 それと昨日は同僚のDaliaがラボにいたので、ちょっと自分の実験を遠慮していた。そんなこともあり、今日こそやろうと思っていた実験を思い描きながらラボに行くと、今日もDaliaが......orz ワタシが神経質なだけなんだろーけど、この(やろうとしている)実験だけは誰か他人がいるとうまくいかないのだ。理由はもう時間との勝負で、実験中のだれか他のニンゲンがラボの機材を使いワタシの実験が待たされてしまう場合、かなりの確率で良い結果を得ることができない。そしてそんな状態が約9時間くらい続くので、その間に誰かに話しかけられるのも疎ましいのだ。
 日本の様に普段から仕事をしているヤツラが沢山いて、それで実験スケジュールのコンフリクトがあるとゆーのなら、それは納得いくのだが、ここアメリカの様に普段はやらないのにある特定の時期にだけやられると、こっちのスケジュールやらが大幅に狂ってしまう。コレばっかりはアメリカに来て5年経つのだが、なかなかうまくハンドリングできないね~。
 そんなわけで今週末はもうココロを初期化することにしました(^^)

 知人に誘われてなぜかRodeoを見に行くことになった。Rodeoといってもそれだけをやっているわけではなく、移動型の遊園地やら屋台などが乱立している。まさに東海岸の生活で行ってきたメリーランド、セシル郡の収穫祭を連想させる。(このときはデモリッションダービー、クルマのぶつけ合いを見たのだ)

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チーム紹介ここでもNational Anthem

 さてロデオだがこれもスポーツ競技らしく、まず国歌斉唱から始まる。モンタナらしく馬に乗って正装した女性たちが整列し歌い出す。そしてそれぞれ星条旗と州旗を掲げた2騎がその整列の周りを歌の間、走り回るのである。

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ウシを囲いに誘導カウボーイによるウシの捕獲演技


 ロデオといえば暴れ馬やウシにどれだけ長く乗っていられるかを競技するものと思っていた。しかしまさに本場のロデオを見て認識を改めざるを得なかったのだ!
 今回のロデオでは4種目の競技をチーム対抗で競うというものだった。一般的には4種から5種ということだが、これは時間のゆるすかぎりということで良いだろう。特にワタシの住む街は近郊では比較的大きいため、参加チームも10を数えていた。そんなわけで競技種目はあまり増やせなかったのではないだろうか。
 各チームは4人のカウボーイから構成されており、いずれも近郊の牧場からの参加らしい。改めて彼らの繰馬術やらを見ていると、かなり高い技術だなと思う。特に逃げるウシ(これもかなり速いのだ)を追っかけるときの馬の速度はかなりのもの。たぶん馬上の体感速度はかなりのもののハズだ。それにバイクなんかと比較しても高さがあるので、恐怖感なんかもかなりのものではないだろうか?

 最初の競技は上の写真の様に囲いに誘導されたウシを制限時間内でどれだけ沢山捕らえるかを競うものだ。2チーム同時に行われるのだが、それぞれのチームから1騎のみが代表として出てきてポイントを競う。もっとも基本的な競技といって良いだろう。

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今度は白線の右に誘導あるナンバーのウシのみを抽出そしてゴールに誘導

 次の競技はかなり煩雑だ。まず任意に選ばれた番号のウシのみを群れから誘い出し、ゴールに追い込むというものだ。これはかかった時間とウシの頭数から得られるポイントで競われる。すごいと思ったのはその場でアナウンスされた番号札のウシのみをうまく群から抽出する技術。馬術の上にウシに対する高次の鑑識眼を要求される。
 さらに驚かされるのは一度ゴールに入っても逃げるウシがいるのだ。そして彼らはかなり高速に移動する。ウシがあんなに俊敏だとは思っても見なかった。

 次回はのこり二つの競技を紹介しよう。

化石の森にて~その2

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 月曜日からタンパク質の精製。100gの過剰発現型のバクテリアを潰しての始まりだった。まあバクテリアを潰す最中は手は溶解液でどろどろになるは、(フレンチプレスのチャンバー内は高圧なので)チューブから溶解液がしぶきをあげて飛び出してくるわで朝から疲れ気味。その上に最初の(かなりのバインディングキャパシティがあるはずの)カラムですでに許容吸着量を超えてしまったらしい。いやホントーに昨日まで忙しかったョ......本当は続けて精製をやりたかったのだが、同僚がシステムを使いたいということで明け渡すことに。あとはタンパク質が代謝されないことを祈るのみだ。

 さて前回の続きだ。Petrified Forestのお話。なぜそんな名前なのかと言えば、そこに化石(主に珪化木)があるからだ。

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 こ~んな崖を越えるとそれは在った。

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基本的に切り株状のものが岩肌に伺える。これらは珪化木で岩の外に突き出ていたと思われるが、自重で砕けたのだろう。

 岩肌に見える切り株の紋様。珪化木だ。おもしろいのはこのあたりに散らばっている木片のようなもの。でも木片ではなくて木片が珪化したものなのだ。

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木片の化石この穴蔵みたいな場所の手前にも天井から突き出ている珪化木

 特に印象深いのが木片の珪化物。見た目はまるで木なのだが、持ってみるとまさに石のような重さだ。こんなものがたくさん散らばっているところを見ると、おそらく岩から突き出た珪化木は自重で崩れてしまいこのような木片みたいな化石になったのだろう。

 残念ながら自立している珪化木を見ることはできなかったのだが、イエローストーンにはそれがあるとか。ちょっと見てみようかという気にさせるモノである。

化石の森にて~その1

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 先週、"Petrified Forest"を求めて彷徨ってたハナシをした。それから空いて1週間。結構、忙しかったのでブログの未更新が続いてしまったワケなのだが、昨日の日曜日は再び、Petrified Forestに訪れる機会を得たのであった。
 実は先週の場所はちょっと間違っていた。US89から入る道は正しかったのだが、途中の分岐路で間違った方を行ってしまった。さて今回は友人とともに行き、前回のエントリで紹介した冊子も携帯していたため、間違えずにたどり着くことができた.......しか~し、ホントーに不安になるくらいひっそりとした人気のない場所にそこはあったのである。荒れ道(未舗装路)を10マイルほど進んだ先に、Gallatin Forestのキャンプグラウンドがあったのだが、日曜日の結構早い時間にもかかわらずほとんどヒトがいなかったのである。

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トレイルの入り口のあたりの風景

 結構、ダートを走ったのでトレイルヘッドでもすでにかなり山奥にいるのだ。そしてヒトはほとんどいない。まあラボでの日常とは一線を画す光景だ。ただワタシは体力がほとんどないので、このショートトレイルでもかなり死にそうになった(;^_^A

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木々の間から垣間見える岩は溶岩石

 この溶岩で形成された奇岩にむかって登っていくルートがトレイルなのだが、この斜面を登るのはワタシの運動不足の身体にはなかり堪える。

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二層の岩トレイルヘッドから見えた岩さらに登って奇岩を俯瞰

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 さてここまできてはたと眼前の景色に目を留める。......死にそうな思いをして登ってきた甲斐があったというものだな。久しぶりに心地よい風と心洗われる光景を感じることができた。昼の月も出ているこの世界、人気もないこの空間。なにもかもが非日常の連続である。

Yankee Jim Canyon

 昨日は新たな開拓を目指してYellowstone国立公園の北側をうろついていた。Petrified Forestという場所があるという情報をラボのEricから聞いたためだ。ちなみに"Petrify"という単語はお恥ずかしながらHarry Potterの2作目の映画を見るまで知らなかったのだ(;^_^A そんなわけでPetrified Forestもとい化石の森という響きはなんだかそそられるモノがある。YellowstoneにもPetrified Treesという場所があるが、これはこの夏の課題なのでそのうち紹介できると思う。

 Petrified Forestだが、実は昨日はたどり着くことができなかった。ひとつは天候。LivingstoneからParadise Valleyに入る時にすでに雨雲が前方を覆っていた。そしてYellowstone方面には稲妻が見えるのだ。そんなわけでそのときすでにトレイルヘッドの確認のみにとどめようと思っていた。

 Paradise ValleyをGardinerに向かって南下すると広かった谷が急にYellowstone Riverを中心に狭くなる。まさに渓谷なのだが、これがYankee Jim Canyonだ。渓谷の途中にはTurnoutがあり、そこにCanyonの歴史を説明した掲示板がある。そのちょうど川向かいにキャンプ場と駐車場、そしてトレイルヘッドがある。まあ場所の確認はUS89から容易にできるのだが、アクセスがちょっと不便。まずずいぶん手前にあるJim Miner Basinという場所に入る未舗装路に入らなければならない。まずふつうならここで躊躇するだろう(;^_^A さらにYellowstone Riverをわたるために古めの小さな橋を渡る。これも6トンまでしか耐えられないようなことが書かれている。だからモンタニアンが好む巨大なトラックでは川に落ちてしまうかもねぇ(^^) 橋を渡ると延々と砂利道が続く。これを約8マイルくらい走るのかな?道はかなり悪いので、途中かなり不安に......

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National Forestの入り口途中、人工の石垣がうち捨てられた小屋

 さて砂利道の終わりには大きく"Impassible road during wet condition"と書かれた黄色い看板が。さてここまでかと思いクルマを止める。キャンプグラウンドには1家族がBBQを終えて帰ろうとしていた。ワタシはあたりを散策することにしたのだが、まず目についたのがこの場所の歴史的由来が書かれた掲示板だ。

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昔の車道の跡とのこと

 なんでも20世紀初めにクルマのためのハイウェイが造られていたとのことだ。またこのルートは先住民たちも古くから利用していたとのこと。

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Yellowstoneの方向Paradiseの方向

 渓谷からは南にYellowstoneの山々を、北にParadise Valleyを臨むことができる。この渓谷は古くはこのうち捨てられたハイウェイが、現在はUS89が通っているのだ。

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Sphinx Creek Trailの入り口trailそのものとそこからの景色

 さてPetrified Forestのトレイルを探すために散策を続けたのだが、標識などは見つけられず、掲示板には山に続くSphinx Creek Trailのみが明記されていた。そんなわけでこのトレイルに向かって歩いたのだが、最初、あまりに草が生えていたので、どこにあるのかまったくわからなかった。つまり最近、誰かが歩いた形跡がないのだ。途中まで歩いて、これは違うなと思い引き返す。そんなこんなするウチに空模様が怪しくなってきたので退散することにした。

 帰りにBorders(書店のチェーン)に立ち寄りPetrified Forestの正確な位置を確認した。クルマを止めた場所は正しかったみたいだが、黄色い看板の先を行かなければならなかったみたいだ。この場所の紹介は後日改めてしたいと思う。


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