2012-03-17_green_beer.jpg なんだかもう1週間ちかく経ってしまったが、St. Patrickの日に緑色のビールが飲めるということなので、適当なIrish系のパブを探してみた。

 事の発端は先週の金曜日にインターナショナルの学生や研究者とその家族向けに教会が開催しているディナーで日本を紹介するプレゼンをしてみないかというオファを友人のPaulからもらったことに始まる。プレゼン資料については大半は妻が準備してくれて大変助かったのと、彼女による非常に明快なプレゼンは聴衆にとても好評であった。そのディナーの終わりに司会のDung(彼は日本に5年ほど住んでいたことがある)がSt. Patrick DayにIrish Barに行くと緑色のビールが飲めると教えてくれた。ちなみにSt. Patrickとはカトリックの聖人の一人で、St. Patrick Day(3月17日)はIrish系のアメリカ人が緑色の服をきて川を緑色の染料で染めて大騒ぎするという年に一度のお祭りがある日なのだ。緑色の服を着てバーで大騒ぎというのはモンタナ時代から知っていたが緑色のビールの話はちょっと初耳(でも日本語のwikiにも書いてあるねil||li _| ̄|○ il||li)。そーいうわけで是が非でも飲みに行かなければと相成ったわけである。

 最初に訪れたIrish PubはAnn Arborの東にあるWest Landという街のMalarkey's Irish Pubというお店。店に入る前にすでにそこら中に緑色の服を着た人たちで溢れかえっているのがわかる。明らかに東洋人は見あたらないのだが、ここは物怖じせずに突入。年齢確認のセキュリティをかいくぐり、中に入るとそこはカオスであった(笑)。でもでもっ、みんな、飲んでいるビールが緑色じゃない!みーんな、バドライトかミラーライトを飲んでるよ~。ちょっと肩すかしだったので、この店を出ることに。出て行くときに門番の兄ちゃんに緑ビールのことを聞いたら、もう品切れだとか(あんなもの、フードカラーを入れれば大量にできるんじゃね?とか心の中でツッコミをいれたんだが、まあそれはソレということで......)。

 次に我がDroid4で検索をすると、なぜかつぶれたはずのBennigen'sというこれまたIrish系のレストランを表示してきた。個人的にはBennigen'sは2005年にモンタナのBozemanにたった一人で辿り着いた日(1月の終わりにデラウェアから6日かけて車で引っ越したのよ)の晩餐ということと、デラウェアで行き慣れていたBennigen'sの支店がBozemanでの当時のアパートの近くにあったので、行ったなぁ~という記憶がある。まあ懐かしいんだな。ただwikiにも書かれているように2008年に破産したはずだったので、昔の情報が残っているのかしらと思ったんだわ。でもあったらあったでうれしいなつかしだったので、Droid4の言うように行ってみたわけだ。

 そーしたら......あった、ありましたよ!ちょっと胸にあついものがこみあげてきたのである。2005年の1月25日から31日までかけてデラウェア州からモンタナ州まで駆け抜けた記憶を。そう、この夏に妻とともにやはり6日かけてモンタナからミシガンを駆け抜けた同じ道のりをたった一人で走ったんだよねぇ。あのときは今ほど英語も堪能じゃなかったしさ(まあ今でも至らないところだらけなんだがな(/x_x)/)。しかも真冬のなか行ったことのない土地をただひたすら走るわけよ。尋常じゃない寂寥感だったな~。

 話を戻そう。喜び勇んでレストランに突入である。そしてウエイターのお兄さんに何か飲み物を頼もうとしたら、お兄さんの方から「緑色のビールはどーだい?」と言ってくれるじゃありませんか。まあ私とMぽんもSt. Patrick dayにちなんで緑色の服装をしていたのが功を奏したんだな。そーいうわけで上の写真が緑色のヤツね。ただDungが言うにはギネスにフードカラーで着色すると言っていたんだが、こいつはミラーライトだったのがちょっと残念だったな。

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店内は緑色すでにノリで頼んでしまったBig Irish自分でみても満足そうな顔だわ(笑)


 米国に来てから今まで一度もSt. Patrick Dayなんて気にもかけてなかったんだが、来年からはグリーンビールを求めて彷徨うことになりそうである、ちゃんちゃん。