突然だがHPのMediaSmart Serverを購入した。詳しいレビューはココに書かれているのだが、この記事に紹介されているEX490ではなくて日本では発売されていないEX495のほうだ。違いはCPU(EX490はCeleronに対してEX495はPentium DC)とHDDの容量(EX490が1TBで本機は1.5TB)である。

 なぜ唐突にコレを購入したのかと言えば理由は二つ。まずOpen Box品がNewEggで出ていて、通常価格から$200以上割り引かれていたこと。まあリスクは伴うけどね(コレはあとで確かなリスクとなって眼前に現れたのだが......

 もう一つの理由が複数のPC間でのデータ同期に起因する。現在、私はDropBoxとEvernote、そんでWindows Live Syncを併用している。DropBoxは無料の2GBを使っているので、これにはダウンロードした論文のpdf倉庫として、Evernoteはちょっとしたメモ程度の利用が前提みたいなので、そのように使っている。だから重要な書類のデータリンクはWindows Live Syncというマイクロソフトのクラウドサービスを利用しているのだが、このサービス、来年のはじめごろにはWinodws Vista/7に特化されてしまうのだ。私は未だに2台のPCにXPをインストールしており、これが仕事でメインに使っているものだ。だからXPがこのクラウドサービスから除外されてしまうと、ちょっとというかかな~り困るんだよね。そういうわけで、このLive Syncの代わりになる方法はないかとちょっと前から模索していたわけだ。

 ではその解決方法は?ということだが、サーバーを立ち上げた現在も未だ模索中なんだが、アイデアとしてはこのEX495にFTPサーバーを立ち上げて、適当な同期アプリで適宜サーバー上のファイルを更新同期かなぁと思っている。だから最新のデータは常にサーバー上にあるってイメージね。この場合、家庭内LANでは楽なんだが、外部のPCとの同期はちょっと工夫が必要だね。外部との通信をWin7機を使ってLive Syncという手もあるんだが、残念ながら外部にあるのがXP機なんだわ。

 というわけでブツが届きました。

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開封品だからなのかちょっと小汚い化粧箱中身は外見とは裏腹に綺麗にまとまっている、あと本体、小せぇ~


 同梱物はディスク3枚とLANケーブル、電源ケーブル、そしてスタートアップチュートリアルの紙っぺら1枚だ。

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ルーターと較べてもそんなに変わらない大きさ裏側のインターフェイスはシンプルそのもの、まあぶっちゃげNASだからね


 本体の作りはなかなかいい。これはココとかアソコとかのレビュー記事で言われていた通りだ。ひとしきり眺めて、チュートリアルに従い電源ケーブルをさし、LANケーブルをルーターにつなげてスイッチオン!しばらく本体の一番下にある3つのLEDが青く明滅するんだが、最後に一番右側のLEDが赤い状態で点灯した状態のままになった。ちなみにチュートリアルにはこの3つのLEDの説明は一切ない

 まあとりあえずチュートリアルに従って一番近くにあるPCに付属のディスクをいれる。これはどーやらこのEX495のクライアントソフトをインストールするもののようだ。インストーラーが立ち上がり、ネットワーク上のサーバーの検索を始めるが、サーバーか見つかりませんと出てくるじゃねーかよ、オイ。ここにきてちょっとイヤな予感がし出したので、まずはぐーぐる先生にこの3つのLEDの意味のお伺いを立ててみた。そーしたら、どうやら一番右のLEDが赤色に点灯している場合はサーバーの状態がオカシイとか......これってDOA(Dead on Arrival)?と思った次第ですわ_| ̄|○

 さて嘆いても仕方がないので、まずはNewEggにRMA(交換)ができるかの確認をするも、開封品のため在庫切れで返金のみのあつかい。これだと送料を丸々損してしまうわなぁ。そーいうわけで、システムのリカバリーを試みることにした。まずハードウェア的にはちゃんと動いているっぽいのとダウンロードしてきた説明書によればこの赤い点灯サインはOS自体の破損によるものらしいことから、プリインストールされていたはずのWindows Home Serverの再インストールを試みることにする。

 最初はノート用のUSB接続型外付けDVDドライブをつなげて付属のシステムリカバリーディスクによりインストールを試みるも全くうまくいかず(あたりまえだが......)。もう一度、説明書をちゃんと読み直すことに。そーしたらこのリカバリーディスクは俗に言うネットワークインストールで復旧させるものらしい。だからまともに動くPCにLANケーブルを直接つなげなければならないのだとか(ルーターとか介してはダメってことね)。ただここでPC同士の直接通信の場合、クロスケーブルじゃないとダメなんじゃね?と思ってしまい、昔、購入したクロスケーブルで接続してリカバリーディスクを作動させてみたのだが、インストール途中でエラーが発生してしまった(今のネッtワーク機器は大半が自動認識するから、わざわざクロスケーブルをつなげる必要はないみたい)。そんで更によーく説明書を読んでみると、サーバー側をサービスモードにしなければいけないんだとか。ちゃんとマニュアルは読まないといけないね~

 このサービスモード、ちょっとトリッキーである。サーバーの電源投入時に一番右のLEDが青→赤→青という順番で点灯するのだが、そのときにすばやくその隣にある穴(リセットスイッチみたいなもの)にピンを入れて押し込むと、このLEDは紫色に点灯する。これでサービスモードに移行したことになるんだとか。ここからリカバリーディスクのインストーラーを作動させればWindows Home Serverの再インストールが始まるわけである。

 とまあサーバーのセッティングの前段階ですでにトラブル続発なわけである。サーバーセッティングなんて、むかーし日本にいた頃に研究室で廃棄処分になる予定だったMachintosh SE30をもらってきて、これにNetBSDをインストールしてからファイルサーバーとして自宅で使っていた以来だなぁとしみじみと思ったんだが、アレなんかよりも遙かにカンタンだ。

 次はウチでのWHSのセッティングに入りたいと思います。