今朝、早朝に彼女が日本に帰国した。それから部屋の整理やPCのメンテなんかをしているウチに日が暮れてしまったのである。そんなわけで久しぶりのエントリはPCの話題でもしよう。

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 最近、ちまたでネットブックというものが話題になりつつある。ではネットブックとはナンだ?といえば、一言でいって低価格の機能限定ノートPCだ。だから通常のPCの様に高速なCPUを積んでいるわけでもないし、大容量のストレージをもつわけでもない。CPUの処理能力はネットブラウズとメールチェック、そして簡単な文書作成ができる程度のもの、そしてなによりも携帯できるよーな1キロ前後の重量であることが求められる。
 コトの始まりは1年前に発売されたASUSのEeePCだ。こいつの当初の小売価格は$400くらい。かなり戦略的な値段ででてきたのである。しかし、当時のワタシははっきりいって見向きもしなかった。ナゼならストレージ容量がたったの4GBしかなかったからだ。コレはXPに最新のパッチを当てると残りのスペースが400MBという悲惨な状態になる。コレでははっきりいって使えない。だからちょっと静観していたのだ。
 そのASUSに続き、MSIやACERなどのような台湾ベンダーばかりでなく、DellやHPといった大手米国ベンダーも参入するに至る。ASUSやMSIは自作PCをやっとことがあれば知っているであろう。パーツメーカーとしてはメジャーな存在だ。しかしながらモバイルノートとなると話は変わってくる。そこがワタシのEeePC(ASUS)に対する購買欲の足かせとなっていたのである。そしてこの秋、Dellが満を持してネットブックInspiron Mini9を発表。値段的には他とそう変わらなかったが、Dellのアフターサービスの厚さを知っていたので購入を決めた。性能ははっきり言って他社製品と横並びだが、DellのMini9は16GBのSSD(Solid State Drive)を採用。故に完全無音を実現している。コレはある意味、究極のモバイルノートだと個人的には思うワケだ。



 SSDを採用しているのはEeePCとDellのInspiron Mini9だけ。ほかのM912X(Gigabyte)やAspire one(Acer)、Wind Notebook(MSI)は基本的にHDDだ。このSSDかHDDかというのはネットブックにとって大きいファクターだと思う。もともとネットブックとは屋外など、出先での使用を想定しているので、必ずしも机の上のような安定した場所で使われるとは限らない。そしてHDDは振動に弱いのだ。そーなるとSSDというのはモバイルノートにとってある意味、必須の選択だと個人的には思う。(最近、AppleもMacBook AirでSSDモデルを用意しているのが良い例だろう)

 そーいうわけで9月の上旬にDellの直販でオーダー、先週届いた。まず、最初の感想はSSDのアクセスが(特に書き込み速度)遅いということ。最初のXPの設定はものすごい時間がかかる。(アクセスランプがないから、なおさらどーなっているのか不安になる......)その後はきわめて快適なのだが、たまに引っかかりがあったり。これは採用しているSSDの性能に依存しているようだ。某掲示板でもその遅さ(特にランダムライト)がやり玉に挙がっていた。私的には初めてのSSD搭載機だったので、なんともいえないのだが、1.8-inchのHDDより遅いかな?という気がした。まあ、アクセス中に本体を振り回したり、衝撃を与えたりしても問題ないのはSSDの強みなのだが。

 さて個人的には気に入っている。重量が1キロとゆーのは持ち運びにおいて絶対の優位点だからだ。特に私は以前、SharpのMuramasaを持っていて、あの軽さに魅了されていた。(ただし処理能力はお世辞にも高いとはいえなかったのだが......)今回のMini9はIntelの最新CPU、Atomの1.6GHzを積んでおり、HT対応だ。だから処理能力においては申し分ない。弱点は上でも述べたSSDのアクセス速度だ。次回はその辺をどーやって対処したかにふれよう。