昨日、Appleの主催するWWDCで新型iPhoneの登場が告知された。まあ巷で流れていた噂の通り3GのiPhoneということで、日本でもSoft Bankから登場する。ネットではそれなりに大騒ぎにはなっているが、実際の日本ではどーなのかわ知らない。

 さてここでITジャーナリストを標榜するニンゲンのコメントで不思議に思ったことがあるので引用する。

「iPhone 3G」で変化した3つのポイント(ケータイWatchより引用)

 さて、iPhone 3Gが大幅に安くなった結果、微妙になってくるのがiPod touchだ。従来は電話機能のあるiPhoneより、電話機能のないiPod touchは100ドル安かったが、iPhone 3Gでは価格が逆転してしまう。現時点で、すでに旧iPhoneはオンラインストア(AppleおよびAT&T)からも、サンフランシスコ市内のApple Storeからも姿を消しているが、iPod touchは同じ価格で販売が継続されている。

 もちろんこれは上記のインセンティブ方式の仕組みを考えれば不思議ではない。が、正直iPod touchの商品としての魅力は大幅に低下することが避けられない。かといってiPod touchの値下げの原資となる奨励金を負担する会社や、その根拠となるサービスはないし、もしiPod touchの値段を下げると、他のiPodとの価格バランスをどうとるか、という問題も生じる。iPhone 3Gの登場で、電話機能のないiPod touchは事実上フェードアウトすることになるのか、それとも新しいひとひねりがあるのか(ならば今回発表されて良かったはずだが)という点も注目されるところだ。



 mixiやら某匿名掲示板でも同じ様に騒いでいるヤツらがいたが、まあそいつらは素人とゆーか一般のユーザーなんだから仕方がないと思う。でも仮にも上の引用のヤツはぷろふぇっしょなるだぜ。

 そもそもiPodとiPhoneは製品の質が違うものだ。前者は携帯音楽プレイヤーもといメディアプレイヤー、後者は携帯電話だ。だから前者はAppleという会社からの製品であり、かつそのサービスもAppleのみで完結するものである。一方、iPhoneはAppleの製品ではあるが電話会社のインフラを利用して通話や通信を可能にする。つまりAppleだけでは完結しえない製品だ。そして今回は一般的な携帯電話の販売方式である販売奨励金方式が採用され、その値段も以前のiPhoneよりも遙かに安くなったのである(旧モデルで$499/$599に対して新モデルは$199/$299)。
 この新モデルの販売価格と比較してiPod touch($299/$399/$499)は割高になったとゆー主張なわけだ。まあ言いたいこともわからんでもない。たしかにiPod touchは電話機能もないのに3G iPhoneと比べて単純に販売価格が高い。でも3G iPhoneはAT&Tのモバイルプランを契約しなければ、そのすべての機能を使うコトは出来ない。また上記の値段で購入するにはAT&Tと2年契約義務を結ばなければならないわけだ。ちなみにAT&Tでは音声プランで$39.99の上にデータ通通信プラン、$35.00となるので、新モデルの安い機種で4ヶ月も使えばiPod touchの一番高い機種と同等となるわけだ。そしてそれを望まないユーザーも居ることを知って欲しい。にもかかわらず、上記のITライターの引用文ではiPdo touchが(値段的魅力に欠けるため)フェードアウトするのではないかという可能性を述べている。

 はっきり言ってiPodシリーズの一つであるtouchはなくならないと思う。(それどころかiPodの残りのシリーズの方がフェードアウトするかも)だってiPhoneとまったく方向性が違うんだもの。たしかに同じUIに同等のOSだから勘違いしそうだけど。そしてこのことはiPhone2.0の登場でiPod touchも同等のアップグレードが約束されることを示している。これはiPod/iPhoneの両方を同一のUI/OSに統一していこうというAppleの思惑が絡んでいるのかもしれない。

 個人的にiPhone2.0(Firmware2.0)へのアップグレードはかなり興味がある。じつわ最近、ワタシのiPod touchもFirmware1.1.4にアップグレードした。iTunes経由で有償アップグレードのやつだ。たぶんiPod touchのFirmware2.0へのアップグレードって1.1.4経由かあるいはそれ相応の費用($19.99+$9.95)がかかるのだろうと思う。だから有償アップグレードを決心したのである。さてこれによってWi-Fiの電波が届く限りにおいてはメールのチェックが可能となった。ちょっとこれは便利かも。実際、PCがとまっているときにメールのチェックが手軽に出来るというのはいい。それと音楽を聴いているときに歌詞表示が可能になったこと。まああんまり使わないけど、一人カラオケに便利かも(^^;)

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 ハナシを戻そう。ワタシにはiPhoneがなんでそんなに日本にいる日本人(まあ一部ではあるけど......)にもてはやされているのか理解できない。だってiPod touchを使う限りにおいて日本語入力はけっこうクセがあるから、ブラウジングにはいいけどメールやらSNSやブログのコメントはけっこうきついんじゃないかな?日本には日本の環境や文化にあったケータイがたくさん出ているし、その方が実用上ははるかに使い勝手が良いと思う。それを解約してまでiPhoneを使いたいとゆーのはよっぽどの信者じゃなきゃやらんよねぇ。それにまた話がそれちまうが、じつわiPod touchはメディアフレイヤーとしても欠点があると個人的には思うわけ。旧世代のiPodだとブラインドタッチで楽曲のスキップや音量調節が出来たんだけど、iPod touchはそれほぼムリぽ。だからちょっと安っぽい質感だったけど、左のiPod touch対応のリモートコントローラを購入しました。ちょっとコードが増えちゃうけど、たしかにiPod touchの画面をわざわざ見ずに操作出来るというのは便利だ。

 こんな投資(とゆーほどでもないけど)をしないと旧世代のiPodと同様の使い勝手が得られないとゆーのははっきりいってこのUIの欠点だ。(iPhoneは音量調節のスライダが付いているらしいので、その限りではないが......)だけど、それ以上にこのOS、いろいろなことが出来そうだと期待してしまう。今度のiPhone2.0へのアップデートでもしかしたらSkype型のネイティブアプリが出てくるかもしれない。そーしたら無線LANがある場所では少なくともチャットができるようになるし、オプションによってはiPod touchで通話も可能かもしれない。(ココで無線LAN経由に限定すればVoIPアプリ登場の可能性を示唆しているし、それをAppleも認めているようだ)そーなればケータイのヘヴィユーザーでないヒトはiPhoneではなくiPod touchという選択肢をとれるわけだ。そういった意味でもiPod touchがなくなるとゆーのは一ユーザー視点としてあり得ないと思うし冒頭で触れたプロフェッショナルwなコメントも的を射ているとは思えないんだよねぇ。