なにかと評判のよろしくなかったWindows Vistaをインストールした。理由は今使っている自宅のPCにWinodws XPがインストールされているのだが、最近、急に不安定になってきたのである。そこで予備機(もともとはWIndows2000がインストールされていた)を少し改装してVista動作に耐えられるくらいにアップデートしてのインストールである。
そもそものPCであるがAMDのプロセッサ、Athlon64 x2 3600+ (2.0GHz)にDDR400が1Gbyte、nVidiaのチップセット、nForce6150およびその内蔵VGA、そして無線LANはD-LinkのIEEE 802.11b/gという構成であったのだがWin2kはさすがに古いOSのためか無線LANに関していえばルーターからの距離が遠くなればなるほど信号感度および通信速度が低下していた。(XP機ではそんなことはなかったのだが......)まあWin2kの時代にはまだ無線LANというものは全くと言って良いほど普及していなかったのだから当然なのだが、OSによってこんなにもちがうもんなのかとも思ったのである。
さてこの構成のままだとたぶんVistaはキツいだろーなというのが正直な感想であった。CPUも決して速くないし、メモリもちょっと少ない。そのうえ内蔵VGAはまちがいなくVistaのUIであるAeroを動かすには厳しすぎる。そこで今回、VGAはPCI Express 16xのカードを用意した。(このための巨大電源搭載とゆー伏線である。)最初はnVidiaのGeForce8800GTSを考えていたのだが、某掲示板の自作板を読んでいるうちに、AMD(旧ATi)のRadeon HD3870シリーズにする。はっきりいえばどちらもAeroごときにはオーバースペックなのだが、ミドルハイエンドのビデオカードを一度は使ってみたかったのである。(ちなみにゲームはほとんどしない。)またこのクラスのカードだと電源大喰らいなので、750Wの電源を生かせるのだ(^^;) さらにさらにRadeonHD3xxxシリーズはDX10.1対応のアーキテクチャなので、もしかしたらVistaで動かしたら良いことが起きるかなとゆーほのかな期待もあった。
正直言えば、この構成でもまだメモリが足りないかな~と思っていた。どこぞの掲示板でもVistaについてはみそクソに書かれていたためだ。(ワタシも使ってみるまではかなりネガティヴな印象しかなかった)しかし、実際は"思ったほど"重くない。Aero UIもなんだかヌルヌル動くし、あんまりイライラしない。XPだとウインドゥの移動とかでも画像描写にもたつきがあったが、Vistaではそれがないのだ。また慣れればそれなりに操作感も快適だと思う。ではベンチマークはそれを反映しているかといえば、そーでもない。以下にXP機とVista機のベンチマークの結果を示そう。
Vista | XP | |
CPU | Athlon64 2x 3600+ (2.0GHz) | Athlon64 2x 4200+ (2.2GHz) |
メモリ | DDR400 (1GB) | |
VGA | AMD Radeon HD3870OC | ATi Radeon X800Pro |
FFベンチ(H) | 3706(7) | 4913(36) |
ゆめりあベンチ(640x480,それなり) | 37940(238) | 43376(181) |
3DMARK6 | 6492 | 1388 |
S.M.2.0 | 2645 | 663 |
S.M.3.0 | 3661 | N/A |
CPU | 1299 | 1663 |
CPU温度 | 75℃(46℃) | 54℃(45℃) |
GPU温度 | 46℃ | N/A |
ゆめりあとFFベンチはCPU依存なので、XPの方が良いスコアだが3DMARK6はGPUのベンチなのでVista機の方が圧倒的である。(CPU項目はのぞく)気になるのがベンチ直後のCPU温度だ。Vistaでは75℃(!)なんて温度まで上がってしまい、ちょいびびったのだが、XPの方は周波数が高いにも拘わらず、温度は低い。ちなみにどちらもCool'n' Quietをオンにしている。まだVistaを使いこなしていないのかもしれないが、VistaよりはXPのほうが周波数制御に優れているのだろーか?まあベンチマークはこんなカンジなのだが、それでもVistaをふつうに使う限りはへんなひっかかりやもたつきはないね。あとサイドバーなんかもなかなか使い勝手が良い。とくにクラシックのラジオストリミーングはお気に入りだ。ああ、それとVistaのExperience Indexは4.8(CPU)、4.5(RAM)、5.9(Graphics)、5.9(Game)、5.8(HD)となっていたことを附記しておこう。
さてココまではまあ好印象の部分。次に悪い印象。実は最初のインストールのとき重大な問題が発生した。まあワタシのミスなのだが、.exeの関連付けをSleipnir(ブラウザ)にしてしまったために、どの実行ファイルをダブルクリックしてもSleipnirが起動してしまい、何かをダウンロードしようとするのだ。ちなみこの問題はXPでも発生するらしく、regeditを使って関連付けのレジストリをいじるかMS-DOS互換モードで属性変更すればよいとゆーことだが、ワタシの場合はそれすらも受付なかったので、最初から再インストールした。(インストール自体はそんなに時間がかからないけどね)またインストール直後のアップデートの情報がわかりにくく、すぐにSP1へのアップデートが出来なかったというのもある。それとUIがあまりにも違いすぎるので、どこになにがあるのかが直感的にかなりわかりにくい。だから遊びで使う分には楽しいのだけど、仕事にはまだ使えないとゆーのが正直な感想である。