さて昨日、San FranciscoでMacworld Expoが開催された。そこでちまたで噂されていた超軽量ノートPCの発表があったので、ここで触れることにしよう。まず個人的にだが、(購入することに)全く興味がないことを言っておく。

 まず簡単にスペックをまとめてみた。

CPUIntel Core2 Duo, 1.6 or 1.8GHz
memory2GB, PC2-5300 DDR2
strorage80GB 1.8inch HDD or 64GB SSD
display13.3inch wide (WXGA, 1,280×800)
graphicsIntel GMA X3100
wirelessIEEE 802.11n, Bluetooth2.1+EDR
battery37wh, ~5 hours
interfaceUSBx1, micor-DVI
weight1.36kg


 今回は"薄さ"がウリらしく、禿の基調講演でも郵便用の茶封筒から取り出してみせるという演出があったらしい。しかしあくまで個人的にはだが、薄さはあんまり重要じゃないような気がするのだ。実際、その薄さの割りに重量が1.36kgというのは持ち運ぶにはちょっと重いような気がする。AppleのノートPCといえば機能と性能を妥協しない代わりに凄く重いというポリシーなのか、それだけでメインマシンとして使えていた様に記憶している。だからそれだけを買えばすべてが完結していたわけで、或る意味、割り切りが良かったのだ。だが今回のMacBook Air、正直言って中途半端な感じは否めない。なによりもUSBポートが1つというのはないだろうし、また光学ドライブがないので別のMacのドライブを利用してソフトをインストールしてくれというのは冗談が過ぎるよね~。さらに有線のLANポートを持たないというのは、ちょっと致命的ではないだろーか?(無線LANがどこでも繋がるというのは、いくらなんでも未来を先取りしすぎだ~)

 さて私は"薄さ"というのは重さを軽くするのには重要な要素だとは思うが、その反面、丈夫さを失うような気がしてならない。昔、SharpのMuramasaを持っていたのだが、結構、簡単に壊れたような気がする。さらにその薄さのおかげでメンテナンス性なんて皆無だ。だから正直言って薄いパソコンにはあんまり興味がない。(軽いのにはあるけどね。)さらにストレージデバイスが1.8inchのHDDというのもまた印象がわるい。上のMuramasaも1.8inchのHDDを搭載していたが、なにしろアクセス速度が遅かった。だからこのタイプのHDDを積んでいるPCは絶対に遅いという確信がある。だといってSSDのストレージをオプションで選ぶととんでもない値段になるみたいね。それにSSDは書き込み制限の問題は解決したのかしらん?

 もう一つ、メンテナンス性を上でも挙げたが、もともとMacにはそんなものは無い。しかしさすがにコレまでのモデルはバッテリーの着脱は出来たし、交換もユーザー側にゆだねられていた気がする。しかし、このMacBookAir、バッテリーまで内蔵だ。もしバッテリーがへたってきたら、Appleに交換のため送らなければならないのだ。ここまで来るとさすがにコレを買う気はおきんわな~

 某掲示板でも信者は「かっこい~」とか「定期、解約してすぐポチる!」とか書いているのも見かけたが、さすがに今回は見送り組が多いみたいだね。ココのコラムでも結構、ミソクソに書いている。


 今回のAppleの新製品発表、正直言ってなんにも魅力を感じなかった。まさにiPod touchの時とは正反対でワレながら笑ってしまったのであった。