ちょっとショック。前回のエントリでも書いたのだがマシンショップのMarkが亡くなったそうだ。思っていたよりもあっという間だった。それと同時にヒトの生とはこんなにも儚いのかと思わされた。だってつい2週間前までラボのあたりをうろついていたんだぜ?

 謹んで哀悼の意を表します。

 さて昨日、Fくんに言われてeBay内でiPodを探していた。そう、ワタシのiPodは日本から戻ってきた直後に壊れたのだ。それから新モデルが出ると信じ続け待っていたのだが、もう"まてん!"と思い、新しいのを買いそうになったのである。しかしFくんに"eBayでなんとか安く手に入りませんかね?"と言われたので、探してみることにした。最初はiPodnanoの一番、安いヤツを物色して何度かbidしてみたのだが、なかなかダメ。やはりココロに決めた最低限度額が低すぎるためだろう。
 しかし、思いついてしまったのだ!壊れたiPodがあるじゃん!たぶんコイツのロジックボードが逝ったのだろうから、eBayでそれの交換部品を手に入れれば良いワケである。1.8inchのHDDは意外と丈夫という個人的な経験があるので(実際、手元にすでに2つある)、ボードの問題に違いないと思ったワケだ。最初は適当なヤツをbidしていたのだが、ebay Sellerの中にはオークションを経由せずに販売しているのもある。(いわゆる"Buy Now"とゆーやつ)送料も込めた総経費がそのBuy Nowの価格を超えない様にオークションの出品にbidして様子を見ていたら、どこかのアホがワタシのbidよりも大きな値をbidしてきたのである。これだとすでに"Buy Now"で購入したほうが安い。そんなわけでオークションはもう無視することにした。
 さて実際、かなり安い値段で難なく手に入れたのだが、支払いでとんだハプニングが......通常、eBayではPayPalオプションが主流だ。ただしPayPalを装った大量のスパムが一時期、流行っていたので、あまり良いイメージはないのかもしれないが......実際、久しぶりにワタシのアカウントにアクセスすると認証が格段に厳しくなっていた。新しい情報を入力したあとに、6桁の数字が出てきてその直後に自宅に電話するという具合に。まあ当然、自宅に居なかったので、認証は却下された。その後、電子メールで郵便で暗証番号を送るから、それを受け取ったらコンタクトしてくれと出てくるのだ。しか~し、落札したものは直ちに送金するのがeBayでの礼儀だ、7,8日も待ってくれる様なセラーなんて居ないのである。仕方がないのでPayPalのヘルプデスクに電話したところ、しばらく自動返信を我慢していると、やっとエージェントが出てきて認証してくれ、なんとか支払いが可能になったわけである。
 それに前後してワタシもセラーの方に現状を電子メールで送ったところ、丁寧なメールが返ってきた。(最後に"by the way,I'm a Ph.D chemist."なんて書いてきたのは私の電子署名にもPh.Dと書かれていたのを見てだろう。)
 とにかく、iPodが数ヶ月ぶりに直りそうな予感である。


 話はタイトルの話題になるが、ソニーがバイオ電池を開発したとの記事。


ぶどう糖で発電するバイオ電池を開発
~パッシブ型バイオ電池で世界最高出力を達成~

 ソニー株式会社(以下ソニー)は、植物に含まれる栄養源である炭水化物(ぶどう糖)を酵素で分解して活動エネルギーを取り出す生物のしくみを応用し、活動エネルギーのかわりに電気エネルギーを取り出して発電するバイオ電池※1を開発しました。
 今回試作したバイオ電池は、パッシブ型※2バイオ電池の基礎研究成果として、50mWの世界最高出力※3を達成しています。また、試作したバイオ電池を使って、ウォークマン(メモリータイプ)による音楽再生を実現しました。

 世界最高の出力を実現するにあたっては、ぶどう糖を効率的に分解して電気エネルギーを取り出せるよう、酵素と、電子伝導を助けるための電子伝達物質を、活性を維持した状態で高密度に電極(負極)に固定化する技術を開発しました。また、反応に必要な酸素を効率的に取り込めるように、電極(正極)内の水分を適度に保つ技術を開発しました。これら2つの技術に最適化された電解質を用いることで高出力の発電が可能となりました。

 ぶどう糖は、太陽光を受けた植物が、光合成によって合成する物質の1つで、地球上に豊富に存在する再生可能なエネルギー源であり、ぶどう糖で発電するバイオ電池は、環境にやさしい将来のエネルギーデバイスとして期待されます。
 ソニーは、今後も酵素固定化方法や電極材料の開発による発電性能や耐久性の向上など、様々な要素技術の研究開発を行い、将来の実用化を目指していきます。
 なお、この研究成果は、米国マサチューセッツ州ボストンで8月19~23日に開催のアメリカ化学会ACS(American Chemical Society)234th National Meeting & Expositionに採択され、現地時間の8月22日午前11時(日本時間8月23日午前0時)に発表しました。


 何気に読んでいるとなかなか面白いじゃない~と思っていたのだが、モデルの女の子、だれかに似てるんだよね~。まあ読み進んでいるうちに、京大の加納先生のところとの共同研究だったことが判明。今夏のACSで発表したのはSONYのヒトなのだろ~か?

 ところで元記事でも書かれている緩衝液濃度が高いのは生成物によるpH変化を極力抑えるためだろうかね。(記事では違うニュアンスで書かれているけど......)まあちょっと気になった記事でした~。