論文が通った(受諾された)。直しが4回入ってだ。昨年の夏に最初のドラフトを書き上げてから約1年かかったことになる。個人的に4回もリヴァイズが入るというのははじめてなのだが、最後の直しはなんだかかなり神経質なカンジだった。あとはガリ版(galley proof)での最終確認が残っている。雑誌はJournal of Inorganic Biochemistry。ええ、マイナーな雑誌ですが、興味が在ったら探してみてください。

 さて現在のアパートの契約終了が今月いっぱいである。引っ越し先は実は決めた。大学のすぐ近く。ってゆーか、化学科の建物のすぐそばだ。(研究室自体もこの秋に引っ越しちゃうから、ちょっと遠くなるけど......)今週はじめに契約して、昨夜からすこしずつ荷物を移している。でかいブツ(ベッドとかカウチ)は今週の土曜日にU-Haulの予約を入れたので、それで運ぶのだ。あとは電気の契約の変更とUSPS(郵便局)に住所変更をした。前者は電話だが、後者はネット上で変更できるのでラクチンだ。
 新しいアパートは2階と3階が1ユニットという構成で、3階に2つのベッドルームとバスルームがある。2階はリビングとキッチン、あとデッキがある。大学のそばなのでクルマで通う必要がないのと、かかりつけの歯医者のとなりなので、そこが便利かな~?

 最近はアパート探しとかグラント関連でちょっと実験に集中できない日々が続いている。ストレスフルだ。そんなワケなので、パソコンの前で以前に得られた速度論のデータ処理をしている。Michaelis-Menten式の逆関数プロットだ。有名なのはLineweaver-Burkプロットだが、それ以外にHanes-Woolfプロット、Woolf-Austinsson-Hofsteeプロット、Eadie-Scatchardプロットを行った。いずれもMichaelis-Mentenの全曲線回帰計算と良い一致を示したので、データの信頼性は高いといえる。あとはDixonプロットとCornish-Bowdenプロットで評価するかどうかだが......

 この計算処理をする間に誤差をださなければならなくなったので、久しぶりに微分計算をした。(ホントーにいつ以来だろう?学部1年の一次線形以来か?)誤差をもつ変数(パラメータ)同士の積(かけ算)だと誤差の伝搬がおきる。まあ当然のことなのだが、これを導くために偏微分の概念がしばしば利用されるワケだ。そういうわけで、ちょっと微分のテキストを久しぶりに眺めていた。もともと実験化学者なので、こういった屁理屈はあんまり好きではないのだが(もちろん重要だとは思っている)、これもストレスの遠因だろう。

 最近、ブログが滞っているのはこんな理由。それと6年ぶりにカゼをひいたらしい。週末は部屋にヒキコモっていた。実はカゼをひくのは米国生活以来はじめて。ビタミンを摂ったり、睡眠をとったりしたおかげで、かなり復調した。まあ一人暮らしの病気はなかなかつらいからねぇ。みなさんもお体を大切にね!