最近、モンタナらしいネタがあんまりないので、くだらん内容ばかりがこのブログのエントリになっているのだが......今回もそんなカンジなのでお許し願いたい。

ipod_remote.jpg さて最近、AppleからApple TVなるものが発売された。一言で言えば据え置き型のiPodである。iTunesで管理されたDRM付きコンテンツを通常のTVばかりでなくHDMI入力搭載のTV(いわゆるハイビジョン映像再生可能のTV)で高解像度映像を楽しむことができるそうだ。そのスペックは内蔵HDDを40GB、ローカルメモリを(おそらく)256MB、無線LANなどを搭載し、リビングに据え置かれるマルチメディアサーバーとして機能し、リモートのPCやMacintosh(にインストールされたiTunes)と連携して利用されることが前提とされる。またCPUにIntelから未発表のDothanコアの超低電圧型CPU、GPUにnVidiaのGeForce Go 7300(ノートPC用のGPU)を搭載しているそうで、ほとんどフルスペックのPCだそうだ。

 ワタシ自身、WindowsユーザーだがAppleの製品を結構、利用している。(もともとMacintoshユーザーだったとゆーのもあるのだが......)たとえばiTunesで楽曲管理をしているし、AirMac Expressは寝室に置かれており就寝時に音楽を楽しんでいる。また最近、壊れてしまったがiPodをドライブでは愛用していた。(ほかにApple Remote Controllerも持っている。)そんなわけでAppleの製品にはWindowsユーザーであるにもかかわらず好意的だと思う。60bb7e85.jpg
ただ今回のApple TVであるが、なんだか"中途半端"なイメージがどうしても拭えず、個人的に食指が動かないのだ。その理由にiTunesの対応映像フォーマット(およびコーデック)が挙げられる。ココの記事でも触れられているのだが、H264MPEG4だけということ。iPodもといiTunesが普及した背景には当時、爆発的に普及しつつあったmp3ファイル対応にあったと思う。これに対応しなかったソニーのWalkman陣営はiPodに大きく水をあけられたわけであるが、今回のAppleの映像フォーマットの選択はなんとなくかつてのソニーのその選択を彷彿させるのだ。

 それでもこれらのファイルの使い勝手がよいのであれば問題ないのだが、H.264ははっきりいってかなり重い。私の自宅、リビングに据え置かれているPentium IIIの1.4GHzではまともに再生すらできない。そんな形式なので別のファイル形式からこのH.264にトランスコードしようと思ったら、かなりのハイスペックのPCでもかなりの時間がかかってしまうのだ。そんなわけで、これを標準フォーマットにすえたApple TVが普及するのかちょっと疑問である。またこのApple TV、USB端子を装備しているのだが外付けのHDDを認識しないため、記憶領域の増設はできない仕様となっている。すなわち40GBの容量がいっぱいになったら、あとは無線LANなどのネットワークを介してPC上のファイルをストリーミングさせるしかないのだそうだ。これはちょっと不便なんじゃないだろうか?これならほかのメーカーから出ているようなメディアサーバーを購入対象にしようかという人も出てくるのではないだろうか。

 改めて個人的にはであるが、Apple TVを買う気にはならない。日本に帰国したおりにも結構の人たちからこの製品のことを尋ねられたのだが、これがワタシのこの製品に対する印象だ。