イヤーッ、が降ってきたよ。気温も摂氏0℃前後まで落ちてきた。朝方はそんなに寒くなかったのにねぇ。まあ山の中だからね、お天気が変わりやすいワケだよね。それよりも雪道になるからまた職場の行き帰りの運転がアレだなぁ......

 そんなワケ(どんなワケとゆーのはおいといて......)で今日のエントリは引き続きオカルトのお話だ~。

「鶴川サナトリウム」
 鶴川とは小田急線の沿線にある駅で、ワタシは学生時代によく利用していた路線だ。ただしワタシは相模大野で乗り換えて江ノ島線に乗るのだが.....この間、日本にいる友人とSkypeでその鶴川の話題になった。例えば、そのスレでは○川団地などがよく例としてあがっていた。で、当時はしばしば友人を送って彼の自宅まで行ったことがあり、実はそこが○川団地だったとか。まあワタシは霊感が皆無なので、よくわからないのだけどね。

 さて鶴川サナトリウムとはオカルト板の2001年頃に存在した「町田・相模原の怖い話」スレッドに登場していたコテハン(固定ハンドル名)だ。彼は自らはワタシの様に霊感がないと前置きしながら自身の不可思議な体験談をとうとうと語り続けた。最初は住んでいた鶴川のあるアパートでの出来事。以下、引用です。

僕がアパートを出るきっかけになった霊体験も聞いてください
結構色々な現象があって、大抵のことには慣れていたのですが
ある日を境に霊が家の中に入ってくるようになりました。
ある夜突然部屋の中で女の笑い声が響きました。
「ホホホホホホホホホホホホホ」と狂ったような笑い声が30分ほどしていました。玄関に顔を手でおおって泣いている女の子も現れました。
「お兄ちゃーん!お兄ちゃーん!お兄ちゃーん!」と言って泣いていました。
2日ほどそんなことが続きましたがその二つの霊はそれから出なくなりました。それから一週間ほどしてお風呂を入れようとした時、水の入っていない
浴槽の中に自分(ドッペルゲンガー?)と知らない女の人が並んで立っていました。自分(?)はボーっとつっ立っていてその肩に右手を置いて並んで立っている女の人はグレーのスカートに紺色のセーターを着ていて(7月に)ジーっと僕(入ってきた僕)を見ていました、目の中が真っ黒で恐ろしい形相でした。
そこから記憶が飛んでいて、目覚めると麻生病院の中でした。霊園で手首をカッターで切って倒れていたそうです。傷口は14針も縫ってありました。肝試しをしていた大学生が僕を見つけてくれたそうです。あと、入院していた2日の間に知り合いが僕の自宅に電話をかけて僕と会話をしたそうです。内容は「とにかく家に来てくれないか」の一点張りだったそうです。命の危険を感じて引っ越しました。まだ鶴川なんですけどね



このやり取りを僕は当時、自分のストレスが自分の基本人格では処理出来なくなり、そのストレスや原因になる事象などを無意識に創り出した人格に置き換えて投影し、自分との会話と言う形をとって自分自身が処理
または考えを整理しようとする精神的な危機回避処置を無意識下で自分が行っているものと受け止めました。したがって、来る日も来る日も現れる様々な人々とむきにはならないようしかし出来るだけ意思の疎通を図れるよう勤めて会話をすることにしました。

 最初に部屋の中に現れて会話をしたのは若い女性でした。僕の部屋は以前も書いた通り六畳と四畳半の2間が並んでいて部屋はふすまで隔てていますが、ふすまは大体半分開いている状態でした。六畳でテレビを見ていた私にその女性は「あの・・・」と話しかけました。隣の電気のついてない万年床の布団の上にその女性は座っていました。当時僕は彼女と別れたばかりで、僕の意識下にある彼女のイメージと彼女への罪悪感・後悔などを象徴するキャラクターなのかなと認識しました。ただ、その女性は付き合っていた彼女とは少しも似ていなく少し背の高い薄い紫色のワンピースを着た女性でした。
「どうなったんですか?」女性はそう言いました。
 僕と別れた彼女が愛し合った事もある布団の上に座っている女性、それはやはり彼女のことについての僕の悔恨というかストレスの象徴だと判断しました。
「僕も悪かったが今更それをどうこう言ってもしょうがないだろ、
何がどうなっても君とやり直すことはできないよ、お互いのため
にもこれ以上の関係は無意味だとおもうよ」
 僕は女性を横目でチラチラ見ながらもテレビを見つめそう答えました。
「じゃあみんなは?みんなはどうだったの・・・」
「知らないよ、極論かもしれないけどこの問題は君と僕の主観意外は介在する余地の無い問題だと思ってるしね」
 そう僕が答えた途端、テレビと僕の間の空間に女性の顔がサッと現れました。首しかありませんでした。
「みんなは、みんなはどうなったのっ!どこにいるのっ!」
僕は辟易して「僕達に何が起ころうと、周りの親しいと思っている人間にはなんでもなかったりするもんさ、僕と君が知るみんなのまま変わらないよ」
 そう言うと
「いないの・・・誰もいないの・・・家も無いの・・ううううう、うえええええげーげーげー」と言って泣きながら首だけで奥の部屋にまた戻っていきました。ヒョイと覗くと誰もいませんでした。

数日後、トイレから部屋に帰ると、灰色のコートを着た男が
パソコンデスクの前に立っていました。
「・・・・オマエのせいだ、オマエがやったんだ・・許さない・・」
怨恨と猜疑心に歪んだ形相で彼は僕を睨み付けていました。僕はこれを、仕事嬢のトラブルの象徴と考えました。
「お互い様だ、俺こそお前を許さないぞ!お前の妻の目の前でお前の子供の首を切り落としてやる、そしてお前に子供と妻の死体を埋めた場所を掘り返させてやる、親の手足も見つかるだろうよ、自分だけが復讐者だと思うなよ、お前は1月かけてなぶり殺しにしてやるからな」
 僕は出来るだけ残酷な言葉を並べました。このストレスは、破壊することが賢明であると判断したからです。
「ころしてやる・・・・」
男は私ににじり寄って来ました。
「子供の死体を見てこい、俺がなぶり殺した死体をな!」そう言うと男は「悔しい・・・悔しい・・」と泣き出しました。
「泣いても家族は死んだままだ、もっと殺してやる!」と言うと、男はスウッと消えてしまいました。



 こんなカンジのレスが鶴川サナトリウムというコテハンからしばしば繰り出されるのである。最終的には上記のハナシは新興宗教の勧誘のエスカレートしたものだということが判明した。ここでSkypeの友人も「ああっ、あったあった。似たようなことが!!そういうことかぁ~」ちょいとビビるワタシであった......

 その後のいくつかの書き込みでこの鶴川サナトリウムなる人物は精神症を疾病しているのではとささやかれはじめるのだが、彼はネットの海から忽然とその姿を消すのであった。そして数年の沈黙を破り、再びネットの海に登場した鶴川サナトリウムは鶴川周辺の不可思議なハナシや民間伝承に精通する学者のようになっていた。そんななか、彼は以下のレスを最後に消息不明となるのだ。ちょっと長いけど引用しよう。

769 名前: 鶴川サナトリウム 04/04/19 13:09 ID:WrLc6dpU
ご無沙汰しています。
実は今右手が麻痺しています。
大学病院にて「レントゲン検査」「超音波検査」「反応検査」
「微弱電流検査」を3ヶ月に亘って行いましたが、原因不明のまま
形成外科・神経外科・内科をたらい回しにされています。
原因が判らな過ぎてどの管轄で扱って良いのかもわからない状態
なのですが、右手はシャコツ神経が麻痺したままでほとんど動きません
この数年、私はオカルトマニアと言うよりもどちらかと言えば
懐疑的な視点で鶴川の超常現象を調べ遠く及ばないまでも尊敬する
柳田国男先生のような書物に纏めたいと考えていました。

770 名前: 鶴川サナトリウム 04/04/19 13:17 ID:WrLc6dpU
遠因にはなるかもしれないのですが、医療問題
政治的問題、宗教的問題、差別問題、地元に根ざす
いさかいなど、あまりここに書くわけにはいかない
内容もあり書き込みは控え気味でした。
確かに統計的に見れば鶴川はオカルトな話が多いと
思います、ただしそれは「問題の多い地域」では
色々な戒めを強化するため、読み書きも出来ない人を
その話題から遠ざけるために作られることが多いと
個人的には結論付けてその証明を行いたいと思っていたのです。
ハンセン病の人たちを閉じ込めた山の中に子供などが
入っていかないように「あそこには亡霊がウヨウヨしている」
と言った話をしたほうが簡単で解りやすいからです。

771 名前: 鶴川サナトリウム 04/04/19 13:32 ID:WrLc6dpU
全てのオカルト話にはそこで起きたなんらかの問題を
回避、もしくは隠蔽するためのものであると言う視点で私は調査を行っていました。
事実、私が以前住んでいたアパートでみた自分自身や
窓の外で浮いている男性や夜に大挙して訪れた女性達の
霊に関しても、ある宗教団体が特に入信を望む人物などに
行う大麻当を使用した違法な幻覚作用を利用するまやかし
であるとほぼ結論付けが出来ました。
人間が何かを隠そうとしたり誰かを陥れようとしたりするため
に本気でいろいろな事を行えば、対象となる人物には心霊現象
としか思えないことを演出する事も思いの他容易なのです。
真冬に私の玄関の前にセミの抜け殻が積まれ、朝には何も無くなって
いたとしても、それを夏から準備していれば誰にでも簡単に出来る事
なのですが、対象となった本人は「ありえないものが実際に存在する」
ことと「それが消えてしまったこと」とに正常な判断力を失ってしまうからです。
鶴川は超常現象的でない部分でも因縁の深い場所です。
揉め事が多かったり厄介なことを押し付けられたり怪しげな宗教や思想集団の
温床になっていたりと、さまざまな事が重なっていると思います。

772 名前: 鶴川サナトリウム 04/04/19 13:53 ID:WrLc6dpU
この街と周辺では夥しい数の人が無念のうちに怨念を残して
死んでいったのは間違いないでしょう。
それを恐れたり隠そうとしたりする人間もまた多く、鶴川は
そうした事情を背景として様々なオカルト話の温床になったのではないか?
私はそういった視点で一つ一つの話を解明することで、実に面白い
本が書けるのではと内心では功名心が頭をもたげていました。
しかし、鶴川にはそうした古い話よりも「現代」に入ってからの話のほうが
圧倒的に多く、またそのことで「何かを隠したり」「誰かが得をしたり」
「何かの戒めになったり」と言う事は無いものがほとんどです。
個人的には落胆する状況ですが、私は調査を続けました。
全く正常な状態の人物で思想的にも宗教的にも何の背景も無く
実際に心霊現象を体験した「本人たち」との接触の中で、私は
なんらかの精神的影響を受けたのかも知れませんが、正直に言えば
心霊現象を受け入れるような「素養」が芽生えたのかもしれません
それと同時に私は「いる」ことをとりあえず前提として数件の
現象の「原因」調べたくなりました。

773 名前: 鶴川サナトリウム 04/04/19 14:00 ID:WrLc6dpU
簡単にいえば「どうしてその怨霊は生まれたか」と言う事です。
鶴川に詳しい方はご存知かも知れませんがこの街には「人間型」でない
「妖怪」のような話も存在しますので、なかなかに難しいものでした。
簡単なことで在れば判ったことも在ります、例えば「鶴川団地の殺人小人」
に関しては講談社の「学校の怖い話」とは関係がないというか、製作者側は
製作時にはそれを知らなかった事がわかりました。
しかし判明する事は正直多いとは言いがたく、話を追えば追うほどに
ある「存在」が私の中で大きくなりました、それは個人的には絶対に
「幼稚」な帰結であるために避けたい答えでした。

775 名前: 鶴川サナトリウム 04/04/19 14:22 ID:WrLc6dpU
話が長すぎるため、また最後まで伝える事が出来なかった時のため
結論から先に申し上げる事にします。
私は「白い女」に右腕を掴まれました。
それどころか私は知らないままに彼女と寝食を共にした事さえあるのです。
彼女と過ごした時間の中で、どこまでが彼女であったかを知れば
私は彼女を愛しているかも知れません、彼女の走狗となった人や人で
ないものの一つではなくありたいと願う心を私は恐れています。
自分の主観の境界線があいまいになる事を恐れています。
最も人を狂わせる感情の一つが「愛」であるからです。
自分の中に湧き上がる「衝動」が私の「良識」「道徳観」からは
生まれない類のモノであることも信じたい、いやありえないと
断言してもいい、しかしそれをもう一度望まれたときに自分が
何を考えるかについてはもう曖昧模糊としていることも認めなければ
いけない現実ではあるのです。

802 名前: 鶴川サナトリウム 04/04/21 19:57 ID:V//xEQNe
稚拙な文章力ゆえに皆様にはご苦労をおかけしたようです。
皆さんの読解力には感服いたします。
何というか認めたくない部分も多々ございますが、より理解し易い
形でお伝えするのであれば、検証してみよう様始め、皆様の
お言葉を借りた解釈のほうが分かりやすく、客観的かつ正確に
現状を表していると思います。
現時点では平常心を保つ事が非常に困難な状態です。
通院している病院にも次回診察の折に診療内科(精神科)の
紹介をお願いしようかとも本気で考えています。
ご指摘通り、私も精神面では頑強と言うには遠く及ばず
むしろ非常に弱く不安定な部類に入ると思います。

803 名前: 鶴川サナトリウム 04/04/21 20:05 ID:V//xEQNe
ただ、今回は相手も存在する事なので
私と接触する中で彼女もまた状況的催眠状態で
精神に支障を来たしたとも考え、最後まで客観性と
自我を保つ努力をしながら、出来うる限りの現実的
推論と解釈を持って現状に対処するつもりです。
ただ、この土地について興味を持ち素材として扱い
結果深く関わってしまった事については、非常に後悔しています。
この土地から逃れる機を与えられながら、反対の行動を
してしまった事は愚かでした


 このレスの後に以下のような意味不明なレスがつきそのまま鶴川サナトリウムは消息を絶つのだ。

damedASkokonkoptonannde
kurumamitukiatttadamedamou
4値お植えdのこyととあいつgさsにたくな


 そのあとオカ板住人により鶴川近傍で若い男性の葬式が執り行われたという情報がとびかう。そしてその葬式に多々、不思議な点があったことを指摘している。

 さてここで特筆すべき点は「白い女」だ。この話に興味を持った新たなる登場人物「玉川学園サナトリウム」なるコテハンがこの伝承を追いかけることになるワケなのだが、彼も志半ばにして病魔にむしばまれることとなるのだ。

 コトの顛末や詳しい内容はまとめサイトへドーゾ。