久しぶりのエントリー。ちょっと今週は疲れ気味だったのだ~。ちょっと専門的な話になるのだが、今週は円二色性分光光度計(Circular Dichroism)とゆー装置をいじっていた。端的に言うと、この世の中の化合物には左巻きのものと右巻きのものがあるのだ。(これを鏡像体という)こういったものにある特殊な光(これまた専門的になるが、光は"振動”という個性を持っており、在る一定方向にしか振動していない光、偏光というものがある。ふつうの光はすべての方向に振動をもつものの混ざりモノ。)を透過させるとどちらかの方向に振動している面が旋回してしまう。この旋回する角度を測定するのがこの装置なのだ。
 大学の授業では習ったし、デラウェアにいたころのウィスコンシンの共同研究者と測定はしたことはあるのだが、自分で使うのははじめて。なかなか疲れたのであった。
 ところでこの装置、日本製である。研究をして居られる方ならばなじみのある名前であろうが、日本分光とゆー会社。たしか拝島かどこかに本社があったよーな。(むかし学生の時になにかの測定で訪れたことがある。)こんな遠くはなれば土地にも納品しているなんて、なかなかやるな~。
 成田を飛び立ち、まず最初に辿り着いたのが、ミシガンのDetroit。ここはノースウエストのハブ空港なので、たいていノースウエストを海外から乗り継いでくるとここに着く。まずアメリカでは国外から来た場合、最初に降り立った空港で入国審査が行われる。当時のワタシといえば、かなりヤバイ英語しかしゃべれなかったし、ヒアリングもまったくダメであった。もちろん書類は完璧であったが、入国審査での待ち時間はかなり緊張していた。それこそ英語がままならないから不審人物と思われ、別室にご案内されるのではないかしらと、戦々恐々としていたのである。
 たしか審査官との会話は、

審査官 「なにしにきた?(What are you going?)」
ワタシ 「研究だ。(I'm going to research)」
審査官 「専門は何だ?(What is your major?)」
ワタシ 「化学だ。(Chemistry)」

......みたいなカンジだった。

 かなりぶっきらぼうな会話をお互いにしたあと、入国審査は無事通過。次のPhiladelphia行きの便までの2時間を潰すことに。ここでワタシを空港に迎えに来てくれるマレーシア人のJanisに電話する手はずになっていたのだが、まず手持ちのコイン(当時はどんなコインが流通しているのかもわからなかった)で電話をかけようとするも、コインがでかすぎて入らない。(持っていたのは25セントではなくて1ドルだったのである。)で、テレホンカードを購入するも使い方が全然わからなかったので、けっきょく、搭乗時間まで電話機の前で悪戦苦闘していたあげくに、電話できなかったし......_| ̄|○ ガクッ

 ......まああれだ、この話を聞けばどれほど当時のワタシが無知であったかわかるハズである。テレホンカードも日本の様に電話機の差込口に入れて使うものとゆー先入観があったのだが、こちらでは購入したカード自体には説明書と暗証番号の記載以上の機能はないわけで、指定のダイアルフリー番号(裏面に書いてある)に電話して向こうから聞こえてくるアナウンスに従って電話する。まずはだいたい、英語かスペイン語かを聞かれる。その後にカードに記載されている暗証番号を入力(これは銀色の塗装みたいなヤツ、むかしマクドナルドとかにあったスクラッチカードの銀色の部分の下に印刷されている)、その後に国際通話の011と国番号、日本ならば81、そして冒頭の0を省いたかつ市内局番を含む番号(東京ならば03の0を省いた番号すなわち03-3abc-xxxxならば33abc-xxxx)を入力する。そーすると向こうから通話可能時間と残高数を通知され、通話がなされるのだ。

 当時のワタシはそれに至らず(この操作はカードの裏にたいてい書いてある。)、何度も最初に英語かスペイン語かの選択でつまずいていたものだ。そんなカンジで結局は連絡もできずにPhilly行きの飛行機に乗ることになるのであった。