今日は日が暮れてから街をうろつきまわって、ハデな電飾を探していたのだが、改めてこれはキリスト教の一行事・習慣なのだなと思う。それに関連して、以前のエントリでワタシはクラシック音楽が好きだったことを紹介したが、クラシック音楽は西洋が発祥なのでキリスト教と深く関わりがある。電飾を物色しているウチになんだか、そんな宗教音楽のコトを思い出したのだ。ワタシが持っていたキリスト教関連の宗教音楽といえば、J. S. Bachの「マタイ受難曲」と「ヨハネ受難曲」、G. F. Händelのオラトリオ「メサイア」である。「受難曲」はその名の示す様に非常に暗い雰囲気を醸し出している。これはイエスがゴルゴダの丘で磔にされ、その後の復活の奇跡までを描いた歌曲集のようなものである。あらすじは基本的にそれぞれ新約聖書の「マタイの福音書」、「ヨハネの福音書」に沿っている。(正確にはちょっと違うのだが)まあ宗教色の強い音楽劇だと思っていただければよい。これに対して、このオラトリオはもうちょっと歌劇(オペラ)性が強い。こちらも基本的には宗教音楽ではあるが、たぶんなじみやすいのではないであろうか?たとえばクリスマスシーズンによく耳にする「ハレルヤ・コーラス」はこの「メサイア」に含まれる合唱曲である。
 そんな中でワタシがお気に入りのCDが右のそれである。この指揮者、John Eliot Gardinerは古楽器を主体としたモンテヴェルディ管弦楽団&合唱団を率いて、この「メサイア」の演奏に臨んでいる。古楽器というのはピアノの前身、ハープシコードやヴァイオリンの様なヴィオラ・ダ・ガンバみたいな現代でも使われている楽器とはちょっと異なるものたちである。どの様に違うかといえば説明が難しいのだが、例えば、ヴァイオリンでも現代ではスチール(金属)の弦を使うのだが、ちょっと暖かみのある音色を出したいときはガット弦にはりかえるのである。(ワタシもスチールよりはガットの方が好きだった。ただ切れやすいのが欠点である。)このガット弦というのはそれこそバロック(クラシック音楽の時代区分で、ベートヴェンなどよりも一世代前くらい。ヨハン。今回紹介している曲はバロック時代のものである)以前に一般的に用いられていた弦であり、現代楽器と古楽器の違いを端的に示す音色を奏でる。(これって例になっているかな?)とにかく、聴いてみればわかると思う。
 そんなオススメの一枚(実は二枚組)なので、もし機会があれば是非、聴いてみていただきた。(全曲ぶっとおして聴くと、よく眠れます、ハイ。)

 さてさてハナシは変わって、今日の成果である。

暗がりの中の光
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ワタシの住んでいるアパートの裏手ラボの中も電飾

 やっぱり日が沈むと急に冷え込んでくる。実際、路面とかも凍ってくるし。写真を撮るためににクルマを停めようとしても、滑って止まらないのである。特に交差点の直前でABSが効いて滑ったときはかなり焦った。

ハデなヤツラ
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帰り道で一番ハデだった家どこかの会社の駐車場に設置もうその辺に生えている木にも電飾

 そんな中で、コレはやりすぎだろうとゆーのもある。まあこれはやはり診療所に設置されていたので、個人の家ではないのだが。

イエスの生誕
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例の馬小屋でエピソードである。左に居る三人組は有名な東方の三博士

 東方の三博士を見てどーしても思い出すのは、10年前に社会現象とまで謳われた「エヴァンゲリオン」である。たしかそれに出てくるスーパーコンピュータの名前が、その三博士の名前を冠して、メルキオール Melchior (黄金-王権の象徴、青年の姿の賢者)、バルタザール Balthasar (乳香-神性の象徴、壮年の姿の賢者)、カスパー Casper(没薬-将来の受難である死の象徴、老人の姿の賢者)とつけられていたな。でも実際の聖書にはこれらの名前は登場しないのだとか。ではどこからきたものなのだろうね。